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記事一覧

杷木フェスを終えて

先日の暖かい日和から一転――冷たい風が吹く週末となった先週。
いよいよ杷木フェスを迎えることとなりました。

杷木フェスに肩を並べる団体はどこもすごいところばかり。
劇列車も地域劇団としてまけてられないっ!と頑張ってきました。

本番も序盤は序盤は緊張からか、固さの残る出だしでした。
しかし、徐々に演じ手が乗ってきているのがスタッフ席からよくわかりました。

『月夜のでんしんばしら』物語の魅力・構成力で胸をおどらせ
大森さんのきれいで響くような歌声、トークに聴き入り
何年も語り続ける『シイの木はよみがえった』の順番になると、会場はもういつもの劇列車の空間でした。

杷木フェスという大舞台にすごくドキドキしていましたが、
本番を成功させることができひと安心して1日目を終えました。

私たちの祈り・願い・希望をつめた作品たち。
多くの方に幸せを運ぶことができるようにと日々熱い思いで活動しております。


~~そして2日目。
1日目とは一転して遠足モード(笑)
たくさんの作品を鑑賞することができ、とても幸せなフェスティバルでした(●´∀`●)笑~~


…この杷木フェスの成功も、ぴーすきゃんどるナイトの成功もお力を貸して頂いた皆様があってこそです。
4月にはNPO結成総会~認可申請と、劇列車にとって大きな節目を迎えることとなります。


NPO化を迎え、今まで以上に“地球的視野で地域に生きるリージョナリーシアター・劇列車”として精進していきます!
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

【尚】

頓田の森事件、聖なる地で祈りの集い

3月27日金曜日。

天気は晴れ。
…ですが冷たい風が吹く中、第2回ぴーすきゃんどるナイトを開催させて頂きました。

寒い中、さまざまな方に参加していただくことができ、
あの戦争で、森で起きた悲劇を2度と起こしてはならないと参加者全員で祈りあいました。

聖なる地“頓田の森”に、来年もまた森に集うことを誓いながら。

【尚】

本日いよいよ、ピースキャンドル

本日いよいよ、ピースキャンドルナイト。明日は杷木フェスティバルです。

今日は晴れ。頓田の森に集うために、午前から動きます。

一人は午前にある慰霊祭へ参加。残りメンバーは、搬出準備へ。

キャンドルナイト終わったら、そのまま原鶴へ移動して宿泊。
明日のフェスティバル公演に備えます。

1月の銀河鉄道公演以来、2ヶ月ぶりのイベントと公演。
2つとも、とっても大事。いってきます!!

【釜】

NPOサポートセンターへ二回目

今週は、ピースキャンドルナイトと杷木フェスティバルの本番を控え、準備が佳境です。
忙しい。けれども、役割分担も上手くいき、歯車が回っている感じです。

NPO準備も、いよいよ詰めとなり、本日二回目のサポートセンター個別相談に行きました。

必要書類も微調整で良く、後は頑張って総会準備をこなすことです。

がんばりますよ!!

【釜】

杷木フェス~「済州島」からの使者

絶好の花見日和です。

今日は杷木フェスに韓国チェジュ島から参加している劇団
『ザパリ研究所』地域巡回公演“ソムイヤギ~島ものがたりⅡ~”に行ってきました(*^▽^*)

彼らの住む島「済州島」をさまざまな形で表現した物語。
――実は私、この作品を見るのは3回目。
やはり何度見ても心があたたかくなるステキな作品です♪
表現方法が――ということだけでなく、
彼らの住むシマ「済州島」を彼らが心から愛していることが作品に触れるだけで伝わってくる…
一度も行ったことのない島ですが、それはとても懐かしく思える“島ものがたり”でした。

さてさて、そんな『ザパリ研究所』も杷木フェスには新作を持って参加するとのこと。

劇列車も負けてられないっ!(≧▽≦)
自然の中・癒される杷木町で、人の心をあたたかくする作品をもって参加させて頂きます(●´∀`●)

【尚】

はきフェスお手伝い2

3月とは思えないほど暖かく太陽がサンサンと照り付ける1日となりました。
来週には桜の花が見ごろとなるそうです。

杷木町の桜三連水車のひとつ

さて、今日は杷木フェスへむけての最後のお手伝いです。
晴天の中、杷木町の道の駅「バサロ」と朝倉市の道の駅「三連水車の里」にてチラシを配布する宣伝活動を行いました♪

どちらの道の駅も、天気が良かったからかたくさんの親子連れでにぎわっており、多くの方がチラシに興味を持っていただいたようです。

宣伝活動

杷木フェスのお手伝いに入り事務局の人たちと一緒に仕事をしたことで、私たちの気持ちもひきしまりました。

フェスティバルまで残り1週間!そして明日は語りの稽古!
ラストスパートがんばるぞー!!

【尚】

「民話」考〜その3

文章の推敲が不十分なため、読みにくいところはご勘弁を。

民話は、ローカルな精神形の物語表現であるため、私たち自身の固有の心性を、表現に形象化して、視聴覚化しています。
つまり、聞いたり読んだりして伝えるコミュニケーションであるわけです。

しかし、固有の歴史地層の土壌に咲いた物語には、固有の歴史の負の側面も反映されます。(それは民話に限らず、近代に生まれた小説や戯曲の分野でも同じでしょうが)

長く続いた封建制度は、「長いものには巻かれろ」という卑屈な精神形を生み出しましたし、そんな教訓に満ちた民話も数多くあります。

つまり玉石混合なのです。
松谷みよ子氏が信州で再録した「きじも鳴かずば撃たれまい」の民話には、結末が二通りあります。

それぞれの結末で、「諦めの教訓話」ともなれば、「心の自由を守る娘の哀しき抵抗話」ともなるわけです。

私たちは表現団体であるわけですから、今を生きる願いから、再録された民話の選択をすることになるでしょう。

もっとも、それは「民話再録」という研究分野では、バイアスがかかった態度となり、再録し記録していく態度としては、よくありません。

しかし、民話を語る創造表現にあっては、創造し語る側の主体的選択があってこそ、表現となるわけです。

つまり、語り手の人生(生き方や経験)が民話語りの土台なのです。
バイアスを恐れては、表現は始まらないわけです。

長々と、備忘録風に書き綴りました。
十分に推敲が至らず、わかりにくいところがあることは、ご容赦を。

「身近だから」とか「子ども向きだから」とか、そんな風に民話に向きあいたくない。

そうなると、民話はたちどころに、その豊穣な世界を失うことになるでしょうから。

民話…、それは私たち自身を知る物語、私たちの願いを託す物語なのです。

【釜】

「民話」考〜その2

昨日は睡魔に襲われ、途中で止まってしまいました。

グローバリズムが抹殺する「地域固有差」が生んだ精神形の口承文芸が、民話でありましょう。

「地域固有差」とは、風土や歴史、文化などの固有差であります。

地域とは、小さな村のレベルからはじまり、「九州」と言う単位、世界に対して「日本」や「アジア」というレベルまで、多層的に広がっています。

そういう視野に立つと、世界は、固有な地域の多層的共存世界に見えてきます。

いっぽう、グローバリズムの視野では、世界は「貨幣」の尺度で図れる「一元的」世界となります。

大きすぎず、了解可能な固有の地域に生きて、そして他の異質な地域とつながりながら、そうやって「世界」をとらえていく。

それが「シンクグローバリー・アクトローカリー」でありましょう。

民話を語るとは、固有性を生きる私たちの精神形(心性)を、口承物語を通じて知っていくことでありましょうか。

我が固有性を知ることで、「隣人たち」の固有性(異質性)を知り、ともに歩むことが出来るのでありましょう。

【釜】

「民話」考〜その1

「雪おんな」考に続く第二弾。民話本体について、研究の一カケラです。

民話とは、私たちの「精神の形」から生まれた口承文芸だと言ってまいりました。が、伝統的固有の「精神の形」に、私の世代以上は、「国家主義」の匂いをかぎ、「伝統」「民族」などの言葉を嫌ってきました。
もちろん個人差は大いにありますが。

ただ、グローバリズムと反グローバリズムがせめぎあう、現代はおもしろい。

グローバリズムが抹殺しようとしている、地域の固有差

【釜】

NPO維持会員ふくめて結成必要

来月12日のNPO結成総会に向けて、維持会員8名、創造会員4名で、現在計12名。
必要人数を突破しました。

皆様のご協力に深くお礼申し上げます。

結成までに、あと数名増えるかも知れません。

地域に生きて、人々の生きる希望とともに歩む劇列車。

この時代に生きるって、そんなに簡単じゃない。
だからこそ、共に生きて希望をつむぎあいたい。

そんな地域舞台アートの道を、みなさんと共に歩むのが、劇列車NPO化です。

いよいよ準備実務も本格化。
24日には、福岡県NPOセンターへ二回目の個別相談に行きます。

皆様のご支援で元気をもらいながら頑張っています。
非営利活動法人に向けて、温かいご支援に本当に感謝しております。

【釜】

雪おんな考〜その2

民話とは、民族や民衆、地域性というくくりで私たちの「精神の形」をとらえることができる口承文芸です。

私たちの精神形を知ることで、民族や風土がつむいできた歴史につながり、希望としての未来へ継承していくべき無形の財産を考えることもできるようになります。

さて前置きが長くなりました。

「雪おんな」は、ラフカディオ・ハーンが採話して再構成した書承文芸ですが、元々「原・雪おんな」と言うべき、口承文芸としての物語があります。

それがハーンの再構成によって命を吹き込まれ、魔力・美・母性に満ちた「雪おんな」物語となったものです。

ところが、ハーンによって洗練された物語が広く読まれることで、再び口承文芸としての民話となって語り広められることになったとのこと。

「雪おんな」は、口承→書承→口承という流れで、今の民話形となっています。民話とは、単純な口承文芸と理解するといけないようですね。
民話が生まれるひとつの典型が、「雪おんな」なのです。

ところで、清和文楽のオリジナル作品は「雪おんな」。もちろん平成の新作浄瑠璃です。

先日研究した紙芝居でのお気に入りは「雪おんな」。

鮮烈で強い物語性を持った哀歌が、いまも繰り返し新しく甦っています。

そしてその哀歌は、日本人の精神形を示しています。
私が大嫌いな日本人の集団主義的精神形ではなく、「生まれてくる時め死ぬる時もひとり」という、人生の根本観での次元での峻厳な個人主義の伝統の形。

私たちの心に息づくこの個人主義。
私はそこに、この民族、名もなき民衆の精神の品格を感じます。

【釜】

「雪おんな」考〜その1

民話研究をはじめて、しばらくが経ちました。

民話の持つ強靭な物語性と、豊かな民衆文化のありように魅せられています。
また、語りの持つ魅力考察にも示唆に富んでいます。
もちろん、日本列島の都市化「電脳列島」化の中で、口承の断絶、博物館行きが進んでいることは事実。
いっぽう、民話が「語られる現代」であることも事実です。

トイレの花子さん、口裂け女、人面犬などなど…。都市伝説は、生成しつつある民話とみることも可能です。

民話の性格と現代における口承のあり方について、「雪おんな」物語の成立と口承は、じつにおもしろく、民話継承について考えさせられます。

続きは次回に…。

【釜】

語りのオモシロさ、再発見!

桜のつぼみが色づき、ハクモクレンが白い花を精一杯咲かせる今日この頃。
気持のいい春の日和となった今日は、語りの稽古日です。

今日は昨日に引き続き『月夜のでんしんばしら』と『シイの木はよみがえった』を練習。

月夜のでんしんばしら』は通しながら段取りなど確認を。
昨日も思ったのですが、通してみるとやっぱり実感。

これがまたイイ!(●´▽`●)

語り・歌・音楽・構成。
ほんのちょっとしか変わっていないのに、聴き手には大きな印象の違いになります。
やっぱり語りって奥が深くて面白い!
惹きつけられてやまないです(*-_-*)

シイの木はよみがえった』は昨日と一転して区切りながら稽古。
語り手の話す方向ひとつで、聴き手の想像力をぐ~っと広げることができると改めて実感。
こちらも面白いくらいにガラッと変わり、稽古が終わってからも胸のワクワクが収まりません!

次回より二つをつなげての稽古に入ります。
語りの魅力・面白さをどこまで引き出していけるのか、果てのない挑戦に胸が高鳴って仕方ありません。

【尚】

劇団研修を受けて~語りの稽古

今日は語りの稽古。

久しぶりに『月夜のでんしんばしら』を音響効果と演奏を入れて流してみると・・・

あれっ!語りが変わってる!!

先日の劇団研修で浄瑠璃を見てから何かつかんだ模様です。

そして続いて『シイの木はよみがえった』の稽古。
こちらは久しぶりの通し稽古。
こちらも同様にレベルアップしていました(* ̄▽ ̄*)

日に日に良くなっていく語り手に日々ワクワクと胸おどらせながら♪
杷木フェスに向けてまだまだ頑張ります!

【尚】

清和文楽の村起こし

文楽のポスター

写真は、先日の劇団研修で撮影したもの。

過疎の村が文楽専用劇場を持ち、清和文楽に年間20万人が訪れる…。
そんなことが、自然になるはずがない。必ず仕掛け人がいるはずと思っていたら、やはりいました。

村役場の企画係長として文楽による村起こしを提唱し、20年以上に渡って清和文楽の発展に寄与した方。
「廃れる文楽で村起こしが出来るか!」という村の反対意見に、「廃れる文楽なら廃れてしまえばいい!」と切り返しながら、腰を据えた文楽による村起こしが始まったそうです。

清和文楽は、芸能や芸術による地域起こしの実践として、群を抜いてダイナミックです。
劇団研修を機会に、芸能と地域の関連動態の例として、もっと注目していきたいものです。

【釜】

農村芸能・清和文楽

今日は、劇団研修で熊本県に行きました。

7時半に集合し、車を走らせること約2時間半。

まず到着したのは、阿蘇市にある道の駅・波野「神楽苑」。
道の駅「波野」
ここにある神楽館には、中江岩戸神楽を中心に、全国の様々な神楽の面や衣装が展示されていました。
やまたのおろち

そして次に訪れたのは、清和文楽館がある、道の駅「清和文楽邑」。
清和文楽邑文楽館文楽館劇場
この清和文楽館は、文楽の伝承と地域の活性化を目的として1992年に建てられた専用劇場で、年間200回の公演が行われています。
3月の演目は「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)頓兵衛住家の段・後半」。
人形一体を3人で遣うのですが、生命が吹き込まれ、繊細に大胆に動く人形に目を奪われました。

なんと!公演の後、人形を触らせていただきました。ですが、なかなか思った通りに動かせず…。
人形操作を体験

そして、公演を行っているのは、清和文楽邑の従業員さんや農家の方々。
終わってから、仕事をしたり、軽トラックで帰っていく姿を見ると、清和文楽が農村芸能であることがひしひしと伝わってきました。

曇り空に雨がポツポツの天気でしたが、地域の力に未来を感じた研修になりました。

【法】

コメント一覧

なおこ URL (03/09 20:24) 編集・削除

一日で別の場所にある神楽苑と清和文楽邑を回ると、辺り一帯がいかに伝統芸能の宝庫であるかを感じます。

今回まわった場所のひとつ、道の駅「清和文楽邑」から歩いて5分程度のところに“大川阿蘇神社”という神社があります。
そこには、昔から文楽を行うときに使われていた野外のステージがあります。
かろうじて電気設備がある、お世辞にも立派なステージとはいえないような舞台。
ですが、農作業を終えこの場所に集まり文楽を楽しむ人々を想像すると、胸が高鳴って仕方ありません。

神楽苑で清和文楽邑では文化が村おこしになり文化が生活の一部であり。
地域における芸術文化のありようを肌で感じることができた、とても充実した1日となりました。

【尚】

杷木フェス事務局お手伝い

小春日和とは今日のような日和のことでしょうか?
ぽかぽか気持のいい天気の中、菜の花が一面に咲く筑後川の土手沿いを、
向かった先は朝倉市杷木町にある『子ども未来館はき』。

今日は杷木フェス事務局のお手伝い♪
杷木フェスまで3週間を切りました。
杷木フェスの成功を願って、劇列車も地元劇団として微力ながらお手伝いをさせて頂きました。

フェスティバル期間中も今日のような天気になるといいな~と思いつつ。
毎週土曜日は事務局のお手伝いがんばります!(*^▽^*)

【尚】

劇団活動、全体の再始動。

演劇祭ユニット公演に劇団員のほとんどを割いていたため、公演終了後、本日から全体的な再始動です。

今日は、助成金申請締め切りが迫っているため、制作関係ミーティング。

今年秋の久留米公演への助成を申請することにしました。

杷木フェスティバルも、近くなってきました。

ネジを巻いてがんばります!

【釜】