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記事一覧

紙芝居を抜く瞬間

本日は、稽古日。
稽古場へ行くと…
のぼりが出来ていました。
紙芝居の横に置くと、雰囲気も出て、とても華やかに!
場も引き締まります。

のぼりが稽古場に!

さて、紙芝居『雪わたり』。
口演まで残り1ヶ月をきりました。
紙芝居は、語り手が絵を抜きながら物語が展開していくわけですが…。
同じスピードで抜いていたのを「ゆっくり」「さっと」「半分まで」など様々に変化させると、平面の動かない絵が動いているように感じられることに気づきました。
語り手自身も、広がっていく紙芝居の世界を楽しみ、抜く瞬間にぐっと集中することで、観客にも次は何が出てくるだろうという期待が生まれてくるのだろうと思いました。
紙芝居!
知れば知るほど、面白いですね!


また今日は、久留米シーガルホテルに「いま、残留孤児を語る二題」を観に行ってきました。
体験談の語りと、「花いちもんめ」(宮本研・作)の朗読。
朗読されたのは、今日が初舞台となる60代の女性。
劇列車も参加している、くるめ市民劇団の方でした。
その朗読に刺激を受け、日々精進しようと改めて思った1日でした。

【法】

輪郭がくっきり、市民の輪

昨日の稽古に、新聞社から取材がありました。
ぴーすきゃんどるナイトくるめについてです。
文化による記憶の継承のつどい。
私たちが主催しようと、そのつどいの性格はパブリック。
市民が輪をつくっていくために、取材はありがたいことでした。
マスメディアの広報力は、やはりとても大きいですね。

広いエリアに住む市民に、ぴーすきゃんどるナイトの存在を知らせていただけるのですから。

本日は、きゃんどるナイト企画書を久留米市へファックス。

じつは、きゃんどるナイトは、久留米市の「ピースフルくるめ」参加企画でもあります。

企画の輪郭がくっきりしてきました。
その輪郭こそ、劇列車の呼びかけに応答して、返事を返していただいた市民の皆さんとともに、共同でつくりはじめた輪郭です。

こんな感じで、進めていきたいものですね。

【釜】

戦後民衆サークル運動の息吹き

最近、社会の奥深くで地殻変動が起きてきているのを感じます。

大型書店に行くと、地殻変動をとらえようとする社会学の本が刺激的でおもしろい。

また、古臭いと捨てられてきたもののリバイバルが、現代の文脈にそってなされはじめているようです。

「蟹工船」ブームはその典型でしょうが、谷川雁の九州サークル村や、1950年代の民衆サークル運動の現代的検証が出版されはじめています。

現代日本の行き詰まりを、「もう一つの戦後日本」の夢を織りなした民衆サークル運動の軌跡との対話から、考えようとしているのだと理解できます。

「ありえたかもしれないもうひとつ」を、オリタナティブという文脈でみていこうとしているのだと思います。

さて、博多の紀伊国屋で買った「戦後民衆精神史」がおもしろい。
1950年代に、京浜工業地帯に生まれた民衆文化運動の軌跡検証をしています。

引用すれば「仕事〈註…労働〉から奪い取った時間で、寝たり遊んだりしない。自主的にちがう訓練〈フーコーのいうディシプリン〉を身につけて、サクサクと違う次元の身振りによって世界を描き出して」いったアートに目覚めた民衆の軌跡。

日本国家やアメリカのメインストリートとはならなかった「違う戦後」の可能性をめざして、アートの技を身につけるべく、眠ったり遊んだりする時間を、自己訓練に費やした民衆たち。

「もうひとつの違う未来」を求める心の渇きや怒り、悲しみを表現することで、社会的連帯を作り出し、現実のむごく矛盾に満ちて、人々の願いを押しつぶしてくる世界と対峙した民衆たち。

50年代のこの軌跡の記録と対話すると、そこから〈いま〉の文化運動も考えられるというもの。

この文脈で語れば、劇列車を、1950年代民衆文化運動を現代的文脈で再生しようとしている試み、と読みとることも可能でしょうか?

【釜】

わらべうた・日本民謡のもつ音階

♪ かたゆき かんこ
  しみゆき しんこ

今日は紙芝居『雪わたり』を重点的に稽古。
6月には杷木町で子どもたちにお披露目です。

物語の中にちょこちょこと出てくるわらべうた“かたゆきかんこ”に、
キーボードやちょっとした楽器を組み合わせてみました。
とってもにぎやかな展開になってきています♪(≧▽≦)

さて、“かたゆきかんこ”と楽器を合わせていくなかで…
キーボードでメロディを弾くとどうしても表現できない音階があることに気づきます。
今までは語り手がCDから聴き取った音階で歌っていた“かたゆきかんこ”。
これは日本民謡(本来の日本人がもっていたオト)には、西洋音階では表現することができない音があるのでは?という疑問へとつながります。

西洋音階はみなさんご存じのとおりから始まりまで。
黒鍵を入れて12個の音階で表現することとなります。
そして民俗音楽によってはさらに少ない音階のところもあります。
また、音楽に限らず、日本人は母音が「あいうえお」の5つしかなく、他国のコトバの発音を聞き分ける能力が低いと言われます。

― しかし、古来からそうだったのでしょうか?

古来の日本語にはがあり、がありました。
今でこそどちらも“エ”“イ”と発音しますが、本来は違う発音だったようです。

私たちは近代化を歩むにつれ、多くのオトを捨ててきたように思います。

― むかしを探し求めることが、新しいイマの発見につながる ―

わらべうた“かたゆきかんこ”、とても興味深い研究課題です。

【尚】

秋月風の音朗読会、置きチラシ

今日は、「秋月風の音朗読会」参加募集のチラシを置いていただくため、朝倉市内から筑前町を回りました。

全部で8ヶ所
・ピーポート甘木
・朝倉市立図書館
・サンライフ杷木
・らくゆう館
・共星の里
・筑前町立図書館
・秋月公民館
・秋月ろまんの道

10月4日の朗読会に向けて個人や団体の参加募集を始めたわけですが、チラシを置いていただいたり、お話しをしたりすると、すごく刺激をうけます!

広がる青空のもと、宣伝行動ができ、気持ちの良い1日でした。

【法】

ぴーすきゃんどるナイトくるめ、

8月11日のぴーすきゃんどるナイトくるめ。

空襲慰霊碑のある小頭町公園で、と考えて、本日劇団員が東奔西走。

なんとか許可が出そうです。
当日は、ホームレス市民へのボランティア炊き出しと公園でかちあいますが、ぴーすイベントとホームレス市民支援が、同じ場所で行われることに、この時代の〈いま〉を痛感します。

人が生きていく共生。市民の自発的な共生の輪。

そんなひとつ1つが、共生の未来を拓くのではないでしょうか。

【釜】

広がる輪、きゃんどるナイト

今日は、ぴーすきゃんどるナイトくるめの件で、電話問い合わせが二件。

一つは新聞社より、取材のお問い合わせ。

もう一つは、ぴーすきゃんどるナイトくるめに協力したいという市民の方。

ありがたいお電話でした。
特に、ぴーすきゃんどるナイトへの協力申し出のお電話には、勇気百倍でした。

コミュニティーの共同記憶を、コミュニティーの成員が集団的に継承していく。

それこそが、コミュニティーの歴史の蓄積であり、歴史の蓄積があってこそ、コミュニティは成立して機能するのです。

歴史を振り返らず、忘却したコミュニティーは、孤立したアトムとしての孤人の分子運動のようなものでしょうか。

町の悲劇の集団的記憶継承に、名乗りをあげていただける方々が、もっともっと増えるとよいですね。

少しずつの広げりを実感できることは、とても嬉しく楽しみなことです。

【釜】

魅力的な紙芝居

今日は稽古日でした。

黄金色に染まる麦畑を抜けて、気持ち良い風を感じながら、稽古場へ。


限られた時間ですが、制作の時間もしっかり取りつつ…。


いま、宮沢賢治童話『雪わたり』の紙芝居に挑戦中です!!
とっても魅力的な紙芝居。
その分、奥が深い。
独特の語り口調が物語を表情豊かにする。
リズムや間の取り方、テンポ、声色…。
色んなものが絶妙に混じり合って、紙芝居を魅力的にしていきます。


6月に公演が控えていますが、子どもたちがどんな反応をしてくれるのか、楽しみです!!

【法】

11月本公演に助成金が決まりました

劇列車11月本公演、23日に石橋文化センター小ホール。

昨年に引き続き、県の財団より助成金が出ることになりました。

決して多額ではないのですが、いただくのは県民の税金。
ありがたく、大切に使わせていただきます。

渾身の朗読劇、もう稽古をはじめています。
劇列車メンバーの表現技能の到達点を高めるべく、厳しい自己レッスンも課せられています。

助成をいただいての公演、いまの自分たちの限界を超えるべく頑張っていますよ。

【釜】

着々と進むぴーすきゃんどるナイトくるめ

8月11日の久留米空襲の日におこなうぴーすきゃんどるナイトくるめ。

様々な市民の皆さんに電話しながら、できるだけ広いネットワークで進めようと準備中です。

安易に組織や団体に頼らず、やりたい市民が集っておこなう自由な鎮魂のきゃんどるナイト。

一年に一度くらい、街を襲った悲劇、非業の死を遂げた魂たちに思いを馳せることをしたいものです。

振り返り、たしかめる。
地域に生きる共通の振り返りのポイント。

そんなことに高い感度をもつことで、地域に生きるアートは成り立つのではないでしょうか。

少しずつ広がってきています。
そんなネットワークづくりが、地域づくり。
今からの展開が楽しみなぴーすきゃんどるナイトくるめです。

【釜】

動き出しました!『ぴーすきゃんどるナイトくるめ』

ここ2・3日、夏日のような日よりが続いています。
今日は劇列車の稽古日です。

今日のミーティングで6月14日(日)の午後より
「ぴーすきゃんどるナイトくるめ」に参加される方々と打ち合わせ第1弾を行うことが決定しました!
「ぴーすきゃんどるナイトくるめ」は、久留米空襲があった8月11日(火)の夜、平和を願うためにキャンドルを持って集う市民イベントです。
内容はキャンドル点灯後、音楽の演奏や朗読などを考えています。

市民でつくる平和イベント。
当日参加はもちろんのこと、企画・準備段階から多くの方に参加していただきたいと思っています。

イベントづくりに興味のある方、一緒に『ぴーすきゃんどるナイトくるめ』を創りませんか?
お問い合わせはこちらまで。お気軽にお問い合わせください♪

【尚】

※『ぴーすきゃんどるナイトくるめ』、朝日新聞にてご紹介いただきました!

秋月風の音朗読会、参加募集チラシ作成完了

10月4日日曜日に、山里秋月でおこなう、秋月風の音朗読会。

今年から『出会いと交流の場』として、朗読や読み聞かせ、紙芝居などにとりくむ個人団体に開かれた催しにしたいもの。

お互いがお客様で実演者。そんな交流の場として、大きく育てていきたいものです。

現時点で朗読会に参加していただける団体も決まりました。

まだまだ広げていくために、参加募集チラシを作成完了。

郵送や置きチラシなどとして活用予定。

ちなみに、参加募集締め切りは、催し2ヶ月前。
8月4日で考えています。

よろしければ、ブログをお読みのみなさん、参加されませんか?

【釜】

ふらわーうぉーく、動き出しました

6月19日、福岡大空襲の日に、戦災地蔵の数々に花をそなえてまわるふらわーうぉーく、動きだしました。

昨年に引き続き二回目の企画です。

演劇ではないピース企画です。

劇列車はこう考えています。
『表現の原点を見定めつつ、悲劇の鎮魂を通じて人と人をつなぐ』のだと。

社会的なムーヴメントの中にしか、演劇はありえません。

もちろん、稽古は厳しく。スキルに徹底してこだわり、スキルアップをしていかなければ。

でも、何のためのスキルか。私たちは何をめざしているのか。

ふらわーうぉーくのような、人と人とのつながり方の中から、いつもいつも考えているのです。

【釜】

高千穂神楽in甘木

雲ひとつない晴天。
少し汗ばむ陽気となった5月の9日。
甘木で行われる市民祭り「花の邪馬台国祭り」に、高千穂神楽(天岩戸地区神楽保存会のみなさん)がやってくるとの情報を仕入れた私たちは、朝倉市の甘木公園へやってきました。
公園は竹筒のキャンドルでライトアップされていて、とっても綺麗♪

竹筒の明かり

午後7時。
少し薄暗くなり始めたころ、野外ステージ上に太鼓と天の岩戸が準備され…いよいよです!(*゚▽゚*)

高千穂神楽(天岩戸地区神楽保存会)は、天岩戸へ隠れてしまった天照大神に出てきてもらうために行った様々なことを舞で表現しています。
手力雄の舞、天鈿女の舞、戸取りの舞、御神躰の舞。
33番まである高千穂神楽のうち、上記4つの舞が披露されました。

高千穂神楽-天鈿女の舞

多くのお客さんが集まった会場からは拍手や歓声、笑い声が上がることも…(*^_^*)

多くの市民が一堂に会し何かを観るということはよくあります。
昔は農村舞台。
イマは映画館だったり劇場だったり。
野外で神楽を楽しんだ今日。
イマの芸能では感じることのできない、芸能の本来のスガタ・カラダになじむオトを肌で感じることができた充実した一夜となりました。

神楽の魅力にどっぷりつかってしまった劇列車。
33番すべてを生で観てみたい!と計画中です(● ̄▽ ̄●)

【尚】

本公演新作稽古、はじめています

劇列車第12回演劇本公演は、11月23日石橋文化センター小ホールです。

『演劇本公演』というのは、劇列車が様々なイベントやボランティア公演活動を行うため、単純に『本公演』といいたくないと、まあそういう理由からです。

今回新作は、水俣に取り組みます。

原作があるため、というか、朗読劇であるため、原作に忠実であることを大事にして、一字一句たがわず朗読劇にしています。

現在、上演許可を申請中ですので、許可をいただいたら、ブログでも公表します。

劇列車の創造課題や芸術的嗜好、表現という感性による思考を総合して、最適な作品選定をしたつもりです。

願わくば、上演許可が下りることを。

上演許可をいただいた段階で、作品名を公表します。

【釜】

民俗仮面、異化する空間

九州民族仮面美術館入口

ゴールデンウイークの一日を使って、九州民俗仮面美術館に行ってきました。

なんと!宮崎県西都市にあるのです。
高速道路ETC休日千円を活用しての往復です。

地球温暖化防止には逆効果なのですが…。

さて、この美術館は、知る人ぞ知る湯布院の空想の森美術館の館主だった方の個人美術館です。

新作朗読劇に、どうしても仮面を使いたくて、仮面研究のつもりで行ってきました。

あいにく館主の方には会えなかったのですが、風雪に耐えた民俗仮面の数々の魅力に圧倒されました。

仮面は、まわりの空間を異次元へとねじまげる力を持っているのですね。

お能はビル街での野外薪能で、周囲の風景に拮抗する力を持ちますが、仮面の持つ力に負うところ大です。

新作朗読劇に仮面使用、演出としてぜひ実行したいもの。

魅力ある仮面使用が、大きく舞台を変えると確信。

仮面の魅力を知った一日でした。

【釜】

恐るべし!“紙芝居舞台”の効果

本日は劇列車の稽古日。
紙芝居舞台を使用して紙芝居の稽古を行いました。

先日の稽古より紙芝居の練習はしていましたが、
到着が遅れたため、“紙芝居舞台”を使用しての稽古は今日が初!
紙芝居舞台とは、演劇舞台でいう「プロセミアムアーチ」の紙芝居版のようなものです。

紙芝居舞台と「雪わたり」

あの独特の形をした枠の中に紙芝居が入っているというだけで、
視線が紙芝居本体に集中するだけでなく、空間がぐっと引きしまりすごく様になります。
いや~、何ともいえないくらいイイですね♪(● ̄▽ ̄●)

その紙芝居舞台効果に加え「雪わたり」のパフォーマンス性も加わり作品の仕上がりがすごく楽しみです!

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さて、今日は稽古のあと午後から久留米の憲法集会へ。
ゴールデンウィークの大型連休の中、200名を超える多くの方が集まっていました。
これだけの方々が平和について考え、一同に会するというのはとてもステキなことだと思います。
憲法をとりまく様々な問題はありますが、
平和な社会・住みやすい地域社会を築くためにも、私たち自身アートの力を持って頑張っていこうと、改めて決意しました。

【尚】