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地域目線で見えるもの~沖縄文化を例に挙げて

2009.08.22 (土)

現在、本公演に向けて稽古に取り掛かっている、民話「つつじのむすめ」。
沖縄文化で包み込んでみようと創作中です。

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ところで沖縄文化はエイサーや琉球音階、方言など日本国内で見てもとても独特です。―では沖縄の文化・芸能は日本文化と呼ぶことができないのでしょうか?

沖縄文化でよく知られているエイサー。
一見沖縄独自に見えますが、これは先祖の霊を慰める盆の行事の一つで、現在も日本各地に多く残る「盆踊り」と同じルーツをもっています。

今度は琉球音階「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」。
こちらは逆に日本のどこにも源となるようなものは見当たりません。
日本ではなく、東南アジアに位置するインドネシアにある音階とほぼ同じという事実をもつようです。

それもそのはず。
沖縄は地理的に沖縄から東京への距離よりも、沖縄からフィリピンへの距離の方が近く、気候も東南アジア諸国と同じ亜熱帯地域です。
東南アジアから影響を受けた音階を持っていても不思議でも何でもありません。

そもそも沖縄文化を(東京を首都とする)日本という枠で考えた上に立った目線で、沖縄の文化のルーツを探ろうとすることが土台ムリな話だったということに気づきます。
“沖縄とアジア諸国”という地域からのダイレクトな目線で見ていくと、沖縄の文化ルーツは非常によく納得することができます。

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なんだか当り前のことなのですが、ここで挙げた沖縄文化の例に限らず、都市部を中心として考えてしまう見方は、多くの日本人が気づいているようで気づいていない“目隠し”であると感じます。

“日本の中の沖縄”という、“沖縄~(日本の中心都市である)東京~そしてアジア諸国”という目線のように、地域を都市部経由の目線で考えていることにすら意識しなければ気づかないくらい、これがあたりまえのように私たちの体に浸透している現在。

いつの間にか…でも確実につけてしまったこの大きな目隠しは、私たち“自身”の原点をあいまいにし、大切にすべきものの基軸を見えなくさせてしまっているのでは―という気がしてなりません。

【尚】