あっという間の1年でした。
今年は劇列車の特定非営利活動法人化にて、たくさんの方々にお世話になりました。
厚くお礼申し上げます。
劇列車は2005年を迎えた時、劇団のゆゆしき実力低下を体験しました。
どの劇団にもあることですが、メンバーの退団劇です。
劇団を出会いのステーションとみれば、出会いと別れはつきもの。
一方で、残ったメンバーの苦闘が始まりました。
そうして、3年前に加入した頼りになるメンバーとともに、2010年には新しいステップに進めそうです。
先の見えない長い苦闘のトンネルをくぐるうち、劇団はいつのまにか最小単位の集団に縮まってしまいました。
それでも、法人を支えていただける方々に恵まれ、今年、新しい展望を描く土台を造ることができたことに、心より感謝申し上げます。
「汝の立つところを掘れ、そこに泉あり」と申します。
劇列車の立つ場所は、遠く離れたいと願いつつかなわなかったこの土地です。
地域に生きる愛憎を抱えた草の根の人々と、泉を掘ってみようと新しい年を楽しみにしています。
それでは皆さん、良いお年を。
【釜】
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師走も終わり
- Date:2009/12/30(水)23:07
劇列車忘年会打ち上げ
- Date:2009/12/28(月)21:29
昨日は、劇列車忘年会と定期公演打ち上げを兼ねて焼鳥屋へ。
いつも劇列車宴会は、野趣あふれるバーベキューの場合が多いのですが、昨日はさすがに普通の宴会でした。
参加された皆さん、楽しいひとときをお疲れ様でした。
忘年会も終わると、いよいよ年の瀬。
毎日の早朝ジョギングも、年末休暇に入って夜明け前から変更。
明るい朝を走りました。
いつもは星空の下だからわからないのですが、すっかり山も冬枯れ葉。
冬至を過ぎたので、少しずつ日の出も早くなっているはずですが、まだまだ実感できません。
でも、確かに、季節が移り変わっているのがわかります。まるでそれは、地球の呼吸のよう。
【釜】
ボランティア出前公演申し受けます。
- Date:2009/12/26(土)23:22
先日稽古納めを迎えた劇列車。
稽古はお休みに入っても制作活動に休みはありません。
そんな今日はHPの更新を行いました!
私たち劇列車の来年の事業計画のひとつとして、ボランティア出前公演をあげています。
舞台アートの観賞は好きでも、演劇を呼ぶとお金のかかるもの。それに仕込み時間や片付け時間も長く、広い場所でないとできない公演をお願いするにはちょっと…といったお悩みをお持ちのみなさま!
限りなくお芝居に近い朗読劇「語り芝居」をご提案させて頂きます!(*>▽<*)
気軽に身近に舞台アートに触れ、楽しんでもらいたいという想いでみなさまのもとへお届けして行きたいと意気込んでおります。(詳細はこちらから)
文化は数値目標にはなじまないけれども、人の心を育み、コミュニケーションをつくる見えない力を創ってくれます。
お呼びがかかればどこへでも出向いて行きたいと思います(*^_^*)
【尚】
今日で稽古納め
- Date:2009/12/23(水)23:45
今日は、3月27・28日の2日間で開催される、第9回朝倉市国際子ども芸術フェスティバルへ向けての稽古。
全国各地から様々な劇団が集まる西日本最大のフェスティバル!!
観に来る人も、普段から演劇などの芸術に触れている方々ばかりです。
今年は2回目の出演ということもあり、よりレベルアップした劇列車の舞台アートをお見せできるよう、細部まで詰めた稽古を行っています。
そんな稽古も今年は、今日が最後。
ですが、来年に向けて挑戦を始めています!!
11月の定期公演で初披露したエイサーですが、身体の使い方をより極めたい…と、19日に福岡市でエイサー隊をしている方の所へ習いに行ってきました。
バチの握り方、太鼓の打ち方から教えていただき、締太鼓を使って沖縄ソング『島唄』に合わせて踊りました。
身体の芯と、全身の筋肉が鍛えられますね。
翌日、筋肉痛…。
まだまだ鍛え方が足りないようです。
ですが、稼ぎ仕事が休みになる年末年始は、個別稽古で磨きをかけるチャンス!!
頑張ります!!
【法】
雪女へ!
- Date:2009/12/21(月)22:00
小泉八雲の雪女。
なんと!絵本になっているのを発見。
読むところ、原文〈というか日本語訳文〉に手を加えて脚色したほうが、よい出来になりそう。
語り芝居のスタイルを確立しつつある劇列車ですので、来年語り芝居新作にどうかと思っています。
来年の新作重点作品は、音楽劇「注文の多い料理店」ですが、語り芝居ミニ新作として、ぜひ「雪女」に取り組みたい。
あ、そうそう!
清和文楽の新春公演も「雪おんな」だそうです。
農民文楽としての清和文楽。
いつも、視野のどこかに入れていたところ、前々から気になっていた演目公演に、ぜひ見に行きたいものです。
【釜】
前へ前へ…2010年度事業計画ミーティング
- Date:2009/12/20(日)19:58
久留米に雪が降りました。
見渡す山々の頭も雪化粧をまとっています。
今週は、とても冷え込んだ一週間となりました。
今日は2010年度へ向け、事業計画を練る制作ミーティング。
ひとつひとつの事業・企画・イベントを見つめながら、翌年・翌々年へとどのように地域と舞台アートをつないでいくのか…
想いのみでは事業は成り立ちません。予算規模や具体的な方法まで、大まかながら枠組みを創っていく作業です。
企画内容やコンセプトは継続すべきものであっても、2010年に今年度と全く同じことをする事業は一つもありません。
試行錯誤ながらも、前へ、前へと進んでいきますよ!(*^_^*)
【尚】
ブログを始めて一年
- Date:2009/12/17(木)23:36
劇列車の地球的日々。
ブログ開始から一年がたちました。
厳冬期を迎え、公演や活動が一段落して、来年事業計画の練り上げの時期。
この一年も振り返っています。
駆け抜けた一年でした。
活動の日々は別に譲るとして、生活に根ざした伝統文化を活動の照射軸にした日々でもありました。
3月、清和村の農民文楽鑑賞。
4月、大分県の神楽大会見学。
6月、中江神楽見学。
そして先日の、夜を徹して舞われた椎葉村の夜神楽見学。
生活と労働、表現。
土から生まれた芸能を考えることから、ポストコロニアルの問題意識を持つこともできました。
九州山地の奥深く、椎葉村の夜神楽に込められきた農民の心。
凛とした寒気の中での芸能に、今年一年の研修の日々を思い出し、身を刻むように積み重ねた精進の日々を振り返っています。
これを踏まえて、新しい年へ。
無名で徒手空拳で活動する劇列車に待ち受けるものは、いつもいつも試練ばかりでした。
来年もきっとそうでしょう。
そうして、きっときっと試練との闘いが続く。頑張っていきますね
【釜】
見通す力
- Date:2009/12/17(木)23:19
一気に冬がやってきた!!という感じですね〜。
本日は、久留米市民劇団ほとめき倶楽部の稽古。
3月の本公演も近づいてきたこともあり、制作ミーティングが1時間取られました。
劇列車も、次の公演に向けて精進しながら、制作ミーティングの時間をしっかりと取っています。
3年後…5年後…劇列車はどうありたいか、どうあるべきかを考えながら、来年度の事業を練っていきます。
そのためには、様々な知識を自分の中に蓄積し、未来を見通す力を身に付けることが必要です。
受け身にならず、身の回りに溢れている情報を自分から掴んでいく。
さらなる成長に向けて、頑張っていきます!!
【法】
椎葉夜神楽その弐
- Date:2009/12/14(月)22:02
椎葉村の夜神楽を見学して、改めて実感したことが、いくつもありました。
まず、舞台芸術が「共同体を統合する機能を有する」ものだということ。
言い古された言葉ながら、共同体の統合機能を目の当たりに見ますと、本当に目からウロコが落ちたような感覚を味わいました。
だって現代演劇舞台芸術は、同好の者が寄り集まるチープな仮想共同体を造ることにしか成功していないのですから。
言い過ぎた極論はごめんなさい。
極論を立てることで、初めて見えてくるものがありますから。
夜神楽は、共同体の総力で行われる一大イベントなのですよ。
行ってみての実感です。
【釜】
魅力的な夜神楽~椎葉神楽
- Date:2009/12/13(日)21:16
宮崎県にある椎葉村・尾向地区の夜神楽・尾前神楽を見に行きました!
夜19時から朝7時ごろまでの徹夜での夜神楽見学。
舞手だけでなく観客もかなりの踏ん張りが必要なひとときです!
幾度か神楽を見学してきた劇列車ですが、実は夜神楽は今回が初めてです。
地元住民のお祭りということで、地域外の人間である自分たちが行っていいものか…とドキドキしながら見学に行くと――
意外や意外。
ツアー観光客や、初めて神楽を見に来たという個人の方も複数おり、ちょっと一安心でした(* ̄▽ ̄*)
椎葉神楽は、高千穂のような天岩戸が開くというようストーリー性のある神楽ではなく、舞とリズム、そしてお囃子でほとんど構成されている神楽でした。
お酒も入り、神楽が進むにつれ、地元住民から太鼓のリズムに合わせた、即興の節回しも入り…
いかに神楽が普段の生活に密着しているかを感じさせられました。
大人から子どもまで、夜通しで参加する奉納神楽。
子どもたちが学校の先生に「最後(翌朝7時)まで神楽にいてもいい?」と聞きにくる光景や、小学校の校長先生が神楽を舞ったり、教育委員長がお酒で酔っ払いながらも太鼓に合わせ囃し立てたりする光景は、何だか衝撃的でとてもあたたかく感じました。
“文化”という言葉では収まりきらない、『神楽』というコミュニケーションの場に、今多くの人が惹かれ集まってきていることにも大きく頷ける体験でした!(*^_^*)
【尚】
洗練された動き
- Date:2009/12/11(金)18:15
先日、お誘いで、茶道を体験する機会をいただきました。
初体験で、言われるままに動いていましたが、先生の神経の行き届いた身体と指先の動きを見ていると、それはまるで一枚の絵画を描くかのように見えました。
茶道ですので、決められた形式があるのですが、洗練された動きから生まれる美しさは、一つの表現。
魅了されました。
ゆったりと流れる時間の中に潜む、凛とした空気を心地よく感じながら、あっという間の2時間。
最後は、やっぱり足がしびれてしまいました…。
【法】
スキルアップ!!
- Date:2009/12/10(木)23:15
定期公演を終えて稽古再開の日々。
まだまだスキルアップしますよ。
それにしても思うことは、劇団の飛躍と展開には、表現したい溢れるものを持ち、表現できるスキルを獲得し、それに花開かせる制作力を持ち、劇団の表現を説明する理論を持つこと。
受け身はダメ。次から次と自ら気づき、錬磨し、主張できること。
その資質と努力が表現者を表現者たらしめると思うのです。
劇列車はまだまだ飛躍が必要です。
飛躍は誰かが準備をしてくれるものではないのです。
甘えずに、悲観せずに、全てのエネルギーを劇団の飛躍へ。
みんな頑張っています。
【釜】
子ども文化たいけんプログラム
- Date:2009/12/07(月)22:23
一昨日と昨日と続いたこどもアート主催の、子ども文化たいけんプログラム。
今回は楽器演奏編。
第一線で活躍する様々なジャンルのアーティストを呼んできて、地域の子ども達と共同体験を培う子ども文化たいけんプログラム。
地域=子ども=アートを繋ぐ試みとして、興味深い企画が、子ども文化たいけんプログラム。
劇列車は、その第一回からお手伝いをさせていただいています。
だからか、企画総体で何が狙われているのか見えてきて面白い。
もちろん、それだけでなく、ワークショップのお手伝いから、いろいろ学ばせてもらっています。
もしかしたら、体験する子ども達より得しているのかも?
【釜】
不思議な音楽~アンサンブルの力
- Date:2009/12/05(土)23:02
12月に入り、いよいよ本格的に寒くなってきました。
今日は杷木町で「子どもぶんかたいけんプログラム」の音楽ワークショップお手伝いです。
音楽って不思議です。
目の前に並べられた楽器は、和太鼓に締太鼓にスネアドラム、木琴に鉄琴・ビブラフォン。
中には蚊取り線香の空き缶とドラムスティックという、異様な楽器も混ざっています(≧▽≦)
でも一人がベースとなるリズムを取り始めると、周りの人たちがベースのリズム・呼吸を感じて、いつの間にかアンサンブルへ変わっていきます!
好き勝手に楽器を触っていた子どもたちが、自然とアンサンブルを奏で始めたのには心動かされました。
アシスタントとして、子どもたちとアートに出会う機会を与えて下さった「こどもあーと」のみなさんには本当に感謝しきれないほどです。
明日はどのような音楽が生まれてくるのか。
楽しみです!
【尚】
いまの課題から見える未来
- Date:2009/12/02(水)22:20
ふと、夜空を見上げると、月明かりにうろこ雲が浮かび上がって、とてもきれいです。
こういう自然の美しさに触れると、ちょっと得をした気分になります。
さて、本日は劇列車の稽古日。
第11回定期公演の会計収支報告と、来年の事業計画の一つである第12回定期公演について、制作ミーティングの時間を取りました。
約3時間。
行った事業を振返り、いま劇列車が抱えている課題から、これからの活動の在り方について議論する欠かせない時間です。
稽古は、というと…。
もちろん、各々で精進中です。
参加が決まった、朝倉市杷木国際子どもフェスティバルへむけて、前進していきます!!
【法】
思考のワークショップ
- Date:2009/12/01(火)23:52
サンドアニメーションの魅力を改めて体感した先週末。
その感動も冷めやらない本日、NPO会計セミナーに参加しました。
当り前なのですが、やっぱり身体と心のワークショップと思考のワークショップの時間は、使う脳の部分も疲れる身体の部分も異なりますね(● ̄▽ ̄●)笑
以前受講した「協働セミナー」。
今回受講した「会計セミナー」。
劇列車がNPO法人となり、今までNPO関係のセミナーは二つ体験しました。
どちらも思考のワークショップでありながら、どちらも頭の中で使う部分が異なると実感です。
今回受講した「会計セミナー」は本当に実務的な内容。
ですが法人組織を形成し、責任ある活動・資金管理を行っていく団体として当然あたりまえの知識。
本日行われた平日夜間の講座に、割に多くの方が集まっていらっしゃるのを見て、社会的問題意識を掲げたうえで創られるNPO団体であるがゆえに、会計の知識が不十分なまま歩みだし、困難にぶつかってしまうところも少なくないのだろうと感じました。
法人格を取得したNPOの会計知識が不足している…という問題を感じた方が、底上げを図るため会計セミナーを開催する。
相互扶助で成り立っていることにあたたかみを感じたセミナーでした。
かくゆう劇列車もNPO法人として歩みだしたばかり!
会計面の実務も足をふんばって頑張らねばです!(*^□^*)
【尚】