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記事一覧

冬の街に春風を~注文の多い料理店

すこ~しだけ雨が降りましたが、相変わらず畑は乾いたままです。

さて、注文の多い料理店の稽古もいよいよ大詰めに入ってきました。

歌あり生演奏ありの『注文の多い料理店』。
冬の村に、冬の町に、冬の街に春風を。
土くささを大切にし地域に生き、そして地域に生きる人を応援する。
劇列車も地域にとってそんな活動に一役かえたら…と精進の日々。

『注文の多い料理店』公演日は12月11日(土)。
劇列車メンバーに客演ゲストを迎え、6名のキャスト+1名の演奏者。
演奏者の私も鍵盤と楽譜を前にし、今日も昨日も明日も精進です!

【尚】

土曜日におはよう!

山の上から

写真は一昨日。仕事出張帰りの山上の山道でパチリ。

「都市で演劇は生まれる」と云われるが、ほんとうにそうだろうか?

日本列島人の心に育まれたアニミズムは、豊かな山や森と共生する村が生み出したもの。

神楽にせよ、農村歌舞伎にせよ、農村文楽にせよ、土着芸能は、このアニミズムの感性と、切っても切り離せない。

土着舞台アートは村から生まれる。
劇列車の劇は、土着舞台アートを参照系として生まれる。
(格好つけすぎか…。)
いずれにしても、都市化した現代日本列島(ヤポネシア)にも、アニミズムの心性は、脈々と流れている。

さて、今日は土曜日。
一日を稽古や、注文の多い料理店制作にあてられる。
注文の多い料理店は、広報も、諸関係の皆様のおかげで順調。
ほんとうに、厚くお礼申し上げます。

さあ、土曜日におはよう!一日、がんばるぞ。

【釜】

駆け足に黄昏る時、宮沢賢治を想う

秋の日暮れ

つるべ落としに日が暮れる秋の深まり。

劇団通信26号に掲載予定の「ポストコロニアルな宮沢賢治」が仕上がり。

ポストコロニアル…西欧中心文化に対する植民地文化の再発見、西中心文化を相対化する思考や態度。

定期公演「注文の多い料理店」を創る作業の中で、あらためて宮沢賢治童話を、ポストコロニアリズムの文脈で読みこむことを行ってきました。

すると、賢治の仕事の数々がより鮮明にみえてきました。
詳しいことは、また後日に。

宮沢賢治について書いたの通信原稿があがったことで、あとは一気に通信26号が仕上がるか。

劇列車の劇団通信「劇列車がやってくる」をお読みになりたい方は、劇団へご連絡を。
購読無料ですよ。

詳しくは、劇団へメールにてお問い合わせくださいね。

【釜】

パントマイム体験の2日目

昨日は、子どもの文化体験プログラム「パントマイム」2日目。

佐賀県武雄市にある武雄市文化会館へ行ってきました。

講師と子どもたちを繋ぐ役割として、とても貴重な体験をさせていただいています。

多くの子どもたち(大人たち)と出会い、関わっていくことは、体験をした子どもたちにとっても、私たちにとっても、大切な時間です。

【法】

パントマイム体験のお手伝い

今日はこどもあーと主催の子ども文化体験プログラムのお手伝い。
パントマイム体験ワークショップです。

次から次へと出てくる子どもたちのアイデアに圧倒されながらも、あっという間に午前・午後のプログラムが終了していきました。

いつも多くの子どもたちと出会う機会を下さっている、こどもあーとのみなさまには本当に感謝です。

初めて会う子どもたち、顔見知りになった子どもたち。

顔見知りになっていても、1回1回が大切な体験時間。

明日もワークショップお手伝い。

初めて行く土地、初めて会う子どもたち。がんばらなくては。

【尚】

平和行脚公演「シイの木」中学校

小郡市立宝城中学校にて

昨日は平和行脚公演。
「シイの木はよみがえった」上演も、長くなりました。

小郡市の中学校を訪問したので、職場から比較的近く、午前は職場。
午後から急いで移動。慌ただしい1日でしたが、中学生のまっすぐな眼差しに、元気づけれた公演でした。

地域の足元の記憶継承、平和を足元から創るために大切なこと。

さあ、いまから起きて、夜明けのジョギング。1日のはじまりだ。
今日が良い日になりますように。

【釜】

隙間を埋める

秋の夕暮れ

夕焼けに赤く染まる空と雲。

秋は夕暮れも素敵ですね!

さて、今日は、12月の定期公演『注文の多い料理店』の稽古日。

作品の全体が徐々に繋がってきたところで、今からは、隙間を埋めていく作業になります。

登場する紳士と木霊たちがそれぞれ、舞台空間の中で生きるために…。

稽古が終わると、動き回った身体に、風がひやっとしました。

すでに、風邪やインフルエンザが流行っているよう。

みなさんも体調には、お気をつけください。

さてさて、明日は、『シイの木はよみがえった』で小郡市立宝城中学校へおじゃまさせていただきます!

【法】

月下、野外劇に酔いしれる

大分市までひとっ飛び。

どうしても気になっていた野外劇を、見てきました。

大阪から全国巡演中

大分駅近くの公園にて、月光下で素敵な野外劇。
行ってみて良かった。
一週前は、清和の薪文楽。それよりずいぶん肌寒い夜。
それでも、素敵な野外神楽劇。

秋月語りのまつり前夜祭での劇列車「そばと山姥」野外劇が、好評だった理由もわかりました。

「そばと山姥」は、野外劇に似合う造りになっていたのでした。
いろんな刺激をいただいた今日の野外劇に、深く感謝。

この劇団は、大分市の次に沖縄へ。
なんと、家族3人で全国巡演している劇団です。

ひたむきな公演に力をもらいました。
写真は、今日〔昨日〕の野外劇公演風景です。

【釜】

凛とした朝。野に咲く学問。

秋の凛とした朝。
空気は透明で、空はどこまでも青い。

凛とした秋の朝

こんな朝には、宮沢賢治の詩のご紹介
「高原」

海だべがと
おらおもたれば
やっぱり光る山だじゃい
ホウ
髪毛 風吹けば
鹿踊りだじゃい

透明な空と大気は、心の澱を溶かしさる。

定期公演、宮沢賢治の「注文の多い料理店」の稽古も、順調。
けれど、これからも、崖を爪で這い上がるような、持続する努力を続けよう。
いま手を緩めると、登ってきた崖から真っ逆さまだ。


最近、宮本常一氏の宮本民俗学の本を乱読。思い出せば、二十歳の頃に柳田民俗学に深く関心をはらっていたっけ。

いつのまにか離れていたが、いま宮本常一氏の本を乱読していると、民俗学は野に咲く学問だと、あらためて再発見。

庶民の世界を庶民から聞き書きし、アカデミズムが関心を払わなかった庶民世界を探求したのが、民俗学だ。
よりよい明日を造るために。

土の民の学問。

民俗学からは、劇列車のビジョンと活動に、何らかの刺激的な示唆をもらえそうな予感がする。
【釜】

木霊や山神生きる山

今日は「注文の多い料理店」の稽古日。
公演まで2か月を切り、具体的な詰めへペースアップです。

「ここは、木霊や山神生きる山…」
これは注文の多い料理店の舞台になっている場所・情景。
果たしていま、どれだけの人が木霊や山神を感じているのでしょうか。
土のものを食べ、土のうえで働き、土とともに遊ぶ。
地に足をつけることは死語なのか。地域に生きることは恥ずかしいことなのか。
いや、そうではないはず。

地域に生きる劇列車。
草の根を歩む劇列車の、第12回定期公演は12月11日(土)です。

【尚】

言霊にのせて

今日は、10月20日、小郡市立宝城中学校におじゃまさせていただく、「シイの木はよみがえった」の稽古を行いました。

この語り芝居の主となる、「シイの木」の語り。

過去の体験を語るシイの木を、語り手の身体と言霊を通して伝えていきます。

一つひとつ、想いを伝えるために必要な作業を、稽古では行いました。


稽古が終わって、施設を出ると、どこからか音楽が聞こえてきました。

どうやら「コスモス祭り」が開催されてたようです。

秋空に咲くコスモス

【法】

夜風薫る農村文楽

劇列車研修見学として、農村舞台を使った薪文楽を、理事三名で見学。

阿蘇カルデラ南麓の清和の里。
大阿蘇神社境内の農村舞台での、野外文楽の上演。

星降る空に、はじける篝火。BGMは虫の音。

野趣あふれる農民文楽を堪能しました。

農村舞台とは、日本列島各地に残る、農民たちの伝統芸能実演場、娯楽と社交の場。

農村舞台を使った薪文楽とは、なんとも贅沢な秋夜のひとときでした。

劇場清和の農村文楽は、村起こしの一環でもあります。
写真は、農村舞台をとったもの。
一見の価値ありです。

清和文楽農村舞台

【釜】

清和の野外文楽

朝は雨。庭先に咲く赤いカンナの花にのった露が光ります。

雨滴にぬれるカンナ

今日は薪文楽をみに、熊本県山都町(旧清和村)へ。
清和文楽は、村の百姓が人形遣いをする舞台。
上演時間になると、畑からやってきて文楽を上演。終演後は軽トラでまた畑へ。

村おこしの目玉であるため観光化されてはいますが、土と共に生きる百姓の村で行われてきた芸能に、わくわくします(*^_^*)
野外の薪文楽。いってきます!

【尚】

秋の花に思いを寄せて

朝、玄関を開けると、いい香りが…。

匂いをたどっていくと、庭の金木犀がだいだい色の花を咲かせていました。

さて、今日は、『注文の多い料理店』の稽古日。

残り2ヶ月となり、10月からは、週2回の稽古体制に入りました。

各々が働きながらの活動のため、本番前一週間は毎日稽古!!なんてわけにもいきません。

限りある時間の中で、集中して作品を創っていきます。

第4クールに入ってからは、演出のダメ出しに加え、お互いに意見を出しながら、細部まで神経が届きはじめました。

10月1日からは、チケットも発売開始☆

皆様のご来場を心よりお待ちしております♪

【法】

暮れなずむ。民話世界の豊饒。

夕暮れ

暮れなずむ。そして、夜は精霊がひょこり顔を出す。
山姥、山男、雪おんな…。

劇列車民話の語りしばいに、斬新な印象を受けると、よく言われる。「まるでバリ島にいるような…」とか。

たぶん、民話世界の面白さを引き出すことに、多少は成功しているのだろう。
だが、翻って考えると、民話世界の面白さって何だ?

色川大吉氏の「柳田国男論」が、それをうまくまとめている、と最近思っている。
引用してみる。

「前時代の日本の民衆は日常の衣食住の現実世界に生きていたばかりでなく、おのれの人工的空間のその外延に茫々とひろがる神秘的な空間を広大な心的世界として呼吸していた。…そこには、人も獣も祖霊も山人も神々も同じ月の光をあびて呼吸しているように、はっきりとその息づかいが感じられた」

そんな心的世界が民話世界を形作っているのだろう。
そんなアニミズムの世界が、古臭い迷信ではなく、斬新なものに見えるようになってきたのだろう。

失った何かを思い出し、魂に活力をもたらすような。

それが民話の面白さ、魅力か。

民話は、決して子どもだましでない。
精霊と交感する大地の口承物語。

さあ、いまから稽古へ出発だ!

【釜】

夜明けの天。秋の先は冬。

夜明け

ジョギングしながら、歩みを想起してきた。いつも。劇列車の歩みの過去。そしてこれから。

冬には、新しい民話語りしばいを仕込まねばなるまい。
いまの語りしばい出前の前半は、紙芝居。
これも悪くない。

それを、前半も後半も語りしばいへ。
来年の出前に向けてのパワーアップへ。

ちょっびっと怖くて面白い前半と、怖くてドキドキワクワクする後半。これは悪くない。

出前は、来年の大黒柱。
「出前」ちゃ、格好悪い名前だが、それもよし。
どうせ、ウチらは土の民。格好つけても始まらぬ。

そんなことを考えて走って、見上げると天は夜明け。

さあ、2週間後は平和行脚「シイの木はよみがえった」中学校公演だ。

天から目を下ろし、前を向いて走った。

【釜】

大善寺の子どもたちとの出会い

カンカン照り、ご機嫌の太陽。
昨日の雨が恨めしいほどの青空いい天気。
今日は大善寺学童保育所のみなさんのもとへおじゃまでした。
演目は、紙芝居「じいさまとキツネ」と、かたり芝居「ソバと山姥」。

「じいさまとキツネ」はコミカルな作品。おもしろいお話なので、内容を知っている子どもたちも。
今日が初演のこの紙芝居作品。チームワークに少し硬さが残りながらの上演でした。

かたり芝居「ソバと山姥」はこれまでも複数回上演させて頂いている、劇列車オリジナル作品。
夜叉面をつけたヤマンバ登場に、子どもたちの反応がおもしろい。

元気いっぱいの大善寺学童保育所の子どもたちとのひとときでした。
お声かけ頂いた関係者のみなさま、本当にありがとうございました。

土曜日から続いた連チャン態勢もここでひと段落。
濃厚なひととき、出会い、体験。
そしてまた、精進の日々です。

【尚】

語りのまつり終了

『秋月語りのまつり』が終了しました。

今年4回目となる、この企画。

次回へ向けての課題もありますが、大盛況の内に終えることが出来ました。

それも、たくさんの方々の協力があったからこそ。

「アジア雑貨 ろまんの道」の鹿田さんをはじめ、前日からお手伝いに入っていただいた石橋さん、特別出演の「三線ロビンズ」の皆さん、素晴らしい語りを披露してくださった出演者の皆さん…。

そして、本日、雨にもかかわらず、足を運んでくださった皆様、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

また来年も、秋月にて開催したいと思いますので、是非お立ち寄りください。

さてさて、明日は、大善寺小学校の学童保育所へ出前公演にいってきます!

子どもたちに、紙芝居と語り芝居をお届けいたします。

【法】

語りのまつり前夜祭終了

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昨日は語りのまつり前夜祭。

劇列車の「そばと山姥」も、好評のうち無事野外上演を終えました。

またバーベキュー大会を手伝っていただいた杉尾さん、馬場園さん、ほんとうにありがとうございました。
お二人の活躍で、バーベキュー大会を終えることができました。

写真は野外上演会場。

今日は語りのまつり、本番!!

【釜】

来てみらんね。秋月語りのまつり

ファイル 376-1.jpg

どこまでも青空、秋の日本晴れ。

明日からは秋月語りのまつり。
明後日は、まつり本番。
天候は不順のようですが、そこは参加者の熱気で雲も吹き飛ばそう。

筑後地方を中心に、福岡各地から秋月に語り手が集まり、実演します。

実演交流と、地域に語り文化の輪を広げようというイベントです。
まだまだちいさい、手作りイベントですが、手作りの味がありますよ。

◆10月3日日曜日
◆12時半から。
◆秋月ろまんの道にて。

※入場料無料

語り手の実演もさることながら、特別出演の三線ロビンズ「琉球音楽ライブ」も、聞き応え十分。

三線ロビンズのライブは、ろまんの道にて14時から。

ぶらり、来てみらんね、語りのまつり!

【釜】