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記事一覧

路上演劇の発見

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劇列車は、道端演劇を提起している。
高いチケット代とか要らない。
持たざる者の演劇へ。

アートなど要らない。言葉を奪われた者の表現へ。

持たざる者の演劇が、道端演劇だ。

そんなことを考えていたら、私たちに先行している表現グループを次々に見つけた。

水族館劇場の別動隊「さすらい娘」。
浜松の「路上演劇祭」。持たざる者の演劇、持たざる者の祭だ。
上手い下手はどうでもよい。
大事なことは、根底的(ラディカル)であることだ。

いま日本近代は、急速に崩壊に向かっていると思う。
近代とともにある都市消費型演劇の命脈は、あとどれだけ持つのか。

明治から平成までの日本近代の沈没とともに消えていくのが、消費型演劇だろう。
いまのほとんどの日本現代演劇が、そうだ。消えていくだろう。

消費すら困難な人々、消費を拒否する人々の演劇が、これからこの沈没していく国の未来を拓くだろう。

そんなことを感じる日々である。
都市消費型演劇、いま我々が演劇と呼んでいるものは、怒涛のように崩れていくこの国の過去を表現するものだ。

未来は、資本にも貨幣にも権力にもないだろう。
未来は、人々が対等につながり、お金のない人々が堂々と胸をはれる路上演劇にある。
私は、そう確信している。

【釜】

いらっしゃい!秋月語りのまつり

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明後日10月1日土曜日は、秋月語りのまつり前夜祭。

■場所‥朝倉市秋月ろまんの道。
■時間‥18時半から。
■野外民話劇、影絵上演と、バーベキュー大会。
■費用‥1500円。要予約。

まだ人数にゆとりがあります。

10月2日日曜日は、秋月語りのまつり本祭。

■場所‥朝倉市秋月ろまんの道。
■時間‥12時半から。
■入場無料。

福岡県各地から、お話語り手たちが大集合!
北九州から遠賀から、久留米から筑後から。
各地のお話語り手の語りを楽しみませんか?

当日フラリとお越しください。

神楽面が到着

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12月の定期公演へ向けて、チラシの発注も終わり、届くのを待つのみ。

チケットも作成中。

ちょうど2ヶ月前には、発売を開始できそうです。

さて、今日、「太平伝」で使用する神楽面が到着!!

わくわくしながら、箱を開けました。

すると、と〜っても素敵な神楽面が!!

写真は、その神楽面です。

岡山県の備中神楽で使用されているもので、一つひとつ手作り。

職人さんの魂がこもった神楽面です。

さっそく、明日の稽古で使ってみたいと思います。

【法】

民衆性ということ

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一昨日のぴーすきゃんどるナイト反省会にて、皆さんから出た発言であらためて思ったことだ。

私たちの活動のキーワードである「地域、こども、平和」に、民衆性を付け加えねばなるまい。

似た言葉はある。
大衆社会に生きる大衆。消費者。政治的用語としての人民。民俗学用語としての常民


私たちの活動では、人々を民衆ととらえているのだ。
生きて、暮らし、働き、階級や階層的なものと無縁ではない。
日々の喜怒哀楽を楽しみ、人生に対する主体的な態度を失わない。それが民衆だ。

偉いわけでもない。有名であるわけでもない。威張るわけでもない。

そういう民衆の子として育ち、民衆の賢さを知り、その一員として歩んできた。

演劇人なる言葉はいらない。ましてやアーティストなる言葉は、恥ずかしい。
民衆の一人として、人生を創造的に生きて、社会を人間らしいものに創るために、表現する。

私たちの活動の核心である。
人は言う。「なんて地味で、人が飛びつかないものばかりにこだわるのか」と。

しかし、そもそも民衆は饒舌ではない。
現代(いま)、人が飛びつくものは、消費者としての人をくすぐるもの。大衆としての人に流されるもの。

うかつであったが、私たちの活動に一貫して流れているのは、民衆性である。
それを発見したぴーすきゃんどるナイト反省会であった。

【釜】

きゃんどるナイトくるめ反省会

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朝晩肌寒くなってきました。
稲の穂も重くなりはじめ、だいぶ頭が下がっています。

さて、本日はぴーすきゃんどるナイトくるめの反省会。
今年の会の様子から、来年へ、そして数年先の話まで、楽しくおしゃべりした会となりました(*^_^*)

8月11日ぴーすきゃんどるナイトくるめに関わって下さったみなさま、お疲れ様でした!

また、来年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)

【尚】

ぴーすきゃんどるナイトくるめ反省会

今日はぴーすきゃんどるナイトくるめの反省会。
関わった皆さんに集まってもらいました。
反省会といっても、おしゃべり会です。

そこでハッキリしてきた、この集いの成果とは‥。

ぴーすきゃんどるナイトくるめは、文字通り誰もが参加でき、誰もがおしゃべりできる会だということです。

おしゃべりの核には、空襲体験者の方々。
それを囲む人の輪と、自由で緊張あるおしゃべり。

誰が偉いわけでもない。
誰かの言うことに、付和雷同するわけでもない。


けれども、確かにその場には、親和性ある人のつながりが生まれいる。

どこにでもありそうで、どこにもない会が根付いてきました。
そして、おしゃべりという名の対話(ダイアログ)は、人の学びの場となってきました。
私たちのアマチュアリズムは、少しは良き場を生んできたのだと、ちょっぴり嬉しくなりました。

【釜】

舞台を立ち上げる

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「太平伝」は、半立ち稽古へ入りました。

台本は持った状態で、実際に動きながらの稽古。

まだまだ小道具も代用品を使用しならがらの稽古ですが、ぐ〜っと立体的な作品へとなっていくのがわかりました。

台本から、舞台上へ、登場人物たちを、その空間を立ち上げていく…。

12月の定期公演まで、残り2ヶ月ちょっと。

子どもも大人も親子も楽しめるかたり芝居!を目指して、日々精進です。

写真は、先日あった地元のお祭り。

秋の豊作を願うお祭りです。

【法】

放生会にて野外舞台楽市楽座

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昨日は劇団研修として、野外劇を見に!
筥崎宮放生会の会場で上演されている、野外劇団楽市楽座による「野外神楽劇」を見ました。

家族3人で大阪から、西へ南へ、水上廻り舞台を武器に野外劇を上演してある劇団です。
(フクシマ以前は東へ北へも旅してありました)

放生会に来ている様々なお客さんを相手に(もちろん、私たちのように、野外劇団楽市楽座めあての方々もいらっしゃいますが)、野外で1時間強の舞台上演を行っている空間というのは、何ともいえない不思議な空間でした(*^^*)
他県では、山村でも上演されたようです♪

上演場所もさることながら、その上演スタイルもおもしろい♪
劇列車スタイルと似通うところも。

それにしても、放生会はすごい人、人、人!
楽市楽座の舞台を探すのにもひと苦労でした(‾_‾;)

【尚】

風景というコスモス

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秋のぬけるような青空に映える山々を、宮澤賢治は「うるうると盛り上がった」と表現した。「どんぐりと山猫」の冒頭である。

今日は、そんな空と山々だ。
毎日同じ場所を走るのだが、風景は毎日姿を変える。

空も雲も光も、木々の陰影も山の色も。
よく見ていると、同じ風景は二度とない。
まるで、刻々と変転するコスモスなのだ。

前近代の交通革命以前の社会では、人は生涯を直径30キロ圏内で送ったという。
だが、それは退屈な日々ではなかっただろう。
刻々と移り変わる風景に囲まれて、森羅万象を感じとる日々であったと思うのだ。
頻繁に移動する暮らしに慣れた現代人は、風景というコスモスへの感受性を鈍らせているかもしれない。
私を含めて。

さて、今日は手作り脚本集に手をつける日。少しずつ進んでいる。今日は、民話作品の解題に手をつける。

夕方からは、野外劇団楽市楽座の野外舞台を見に行くつもり。
楽しみだ。

【釜】

実りの秋へと

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本日は、第13回定期公演の作品の一つである「太平伝」の稽古。

「秋月語りのまつり」や次回の出前公演などのミーティング時間をとりながらも、「太平伝」に集中。

物事が錯綜しているときは、色んなことが後手に回らないよう、気をつけなければ。

時間(とき)が経つのは、あっという間です。

さて、稽古をしていると、まだまだ汗が出てきますが、暑い暑いと言いながらも、季節は秋ですね。

写真は、近くの田んぼです。

稲の穂もふくらんで、収穫の時も、だんだんと近づいているようです。

【法】

明ける空に月

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明けゆく西空に、美しく中秋の名月が見えた。
日の出が遅くなってきて、秋到来だ。
いまからは、夜明け前の天空ショーを見ることができる季節。
これもまた、ジョギングの楽しみなり。

今年の出前公演も、ゴールが見えてきた。
劇列車主催以外の出前公演は、全部で19回。ずいぶん増えてきたが、まだまだだ。
私たちの目標とするところは、まだ遥か向こうなのだ。

だが、民話かたり芝居の公演を重ねるにつれて、見えてきたことがある。

民話は、根強く支持されながらも、触れる機会に乏しく関心を持てない人々も、数多いということだ。

私は、まだ母の民話夜語りを聞いて育った世代だ。
だが、その下の世代からは……。

民話の再創造によって、民話の魅力を芝居というメディアで伝えようというかたり芝居。

もしかしたら、出前公演だけでなく、民話の普及運動を、同時に展開する必要があるのかもしれない。

民話研究、語り実践の全国的ネットワークと結びつく必要があるのかもしれない。

出前公演だけでなく、民話かたり芝居や、民話語りなどの常打ち小屋(拠点)創造が必要なのかもしれない。
常打ち小屋から、出前へ出撃していくような…。

いずれにしても、練りあげて、今後の事業計画に生かしていきたいものだ。

写真は、前回出前公演前に撮った久留米山本町の街路樹なり。

【釜】

小石原千灯明

昨日は、山本校区の土曜塾「チャレンジ」へおじゃまいたしました(^^)
呼んで下さいました関係者のみなさま、ありがとうございました。
また、一生懸命見てくれたこどもたち、そして保護者のみなさま、ありがとうございました!
約20名ほどの子どもたちを前にして、どのようなケースにお芝居という表現形式は有効なのか、考えさせられました。

さて、その後は小石原千灯明へ。
灯りと神楽舞のお祭りです。

千灯明の灯り
小石原神楽

このあたり一帯では珍しい、神楽中心のお祭り。
お話を伺うと、高千穂神楽を師に、小石原で神楽を始めたとのこと。50年になるそうです。
小石原の伝統である焼物を題材に創作神楽も。おもしろい!
写真はそのお祭りの様子。
大みそかにも神楽舞が行われているそうです。
ご興味のある方、ぜひ足を運んでみて下さい(*^0^*)

【尚】

着々と語りのまつり

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今日は仕事の代休日。

脚本集の巻頭「民話語りの魅力」の推敲をする予定が、秋月語りのまつり出演者のみなさんへ、チラシとポスターを郵送しなければならないことに気づき、あわてて郵送作業。
2時間かかる作業なり。

加えて、民話の再話と再創造について、理論的に勉強したく、市民図書館へ。
あっという間に、夕方となった。

明後日は、久留米市山本町の子どもたちに、「九州民話語りしばい」フルバージョンの上演だ。
今夜は、そのための稽古。新作定期公演稽古や、制作の実務ミーティングも含めて、盛り沢山。
定期公演チラシについて、語りのまつり準備進捗状況についてなど、協議しなけりゃならんこと、沢山なり。

写真は稲穂が色づき出した田んぼ。
秋到来だ。

【釜】

たしか昨年も…

「秋月語りのまつり」まで、残り1ヶ月をきりました。

先週の土曜日と、平日の昼休みを使って、朝倉市内とその近郊に置きチラシ行動。

毎年のイベントとなると、チラシを置いていただける場所は、ある程度決まってしまうのですが、ひょんなことから、初めてチラシを置かせていただいた所も!

また、昨年から置かせていただいている図書館の方が、「たしか昨年も来られてましたよね?」と覚えていてくださいました。

対応してくださった方の興味関心によって異なるのかもしれませんが、回を増すごとに、「秋月語りのまつり」という言葉を出したときに、色んなところで、「あ〜!」という声が聞こえてくるようになりました。

毎年10月の第一土日に秋月ろまんの道であるイベントとして、少しずつではありますが、定着しつつあるのかなと感じた置きチラシ行動でした。

【法】

親子と大人も楽しめる九州民話かたり芝居

森山佐知子さんデザインのチラシができました!
12月の定期公演チラシです。
ステキなデザインをありがとうございました(*^o^*)
ブログをご覧のみなさまへ、一足先にちょっぴりご紹介です♪

チラシ

【尚】

たんぽこたんの力

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昨日の出前公演の出来は、反省多きものだった。

土着の芸能を参照系に、子どもたちと大人たちと造るかたり芝居。

そんな作品群で、実演団体として成長しようとしている劇列車。
昨日は、子どもと造るライブに未熟な弱点があることが、表に出た。精進あるのみだ。

からだを造る。声を造る。曲を造る、脚本を造る。子ども理解を造る。社会の一員として、よりよい未来を造る。…それが精進なのだ。

それにしても、反省多い公演でも、子どもたちは、たんぽこたんにノリノリだ。
5歳くらいから、10歳未満の子どもたちに、たんぽこたんはピッタリなのだ。
子どもたちが喜ぶその魅力は、たんぽこたんが妖怪話しであること、痛快な妖怪退治をする参加劇であることから来るのだろうか。

夜と暗がりの怖さ=異界の恐怖と折り合いをつける術を身につけることは、子どもにとって切実だ。
私もそうだった。
夜のお使いは、怖くてならなかった。
妖怪退治話しは、怖い夜をしのぐために必需品だった。

民話の中に、魔界征服や妖怪退治話しがあるのは、それが子どもにとって必需品だったからだと思われる。

たんぽこたんは、そんな魔界征服、妖怪退治話しなのだ。
子どもが喜んで、ノリノリになる理由は、そんなところにあるのだろう。

9月10日、次の土曜日は、久留米市山本町で公演。
反省を生かしてがんばろう!

【釜】

荒木学童保育所へおじゃま

今日は、久留米市の荒木校区学童保育所のお月見お楽しみ会へ。

紙芝居と民話かたり芝居に、エイサーやお囃子を組み合わせた九州民話かたり芝居でおじゃまさせていただきました。

台風の影響が心配される中、お世話してくださった先生方、本当に、ありがとうございました。

親子でのお楽しみ会、楽しんでいただけましたら幸いです。

子どもたち、そして大人の皆様にも楽しんでいただけるお芝居ができるよう、精進して参ります。

【法】

ちょっぴり怖くておもしろ民話

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明日は、久留米の学童保育所のお楽しみ会で公演だ。

紙芝居と民話かたり芝居「たんぽこたん」の組み合わせ。

これはこれで、面白い組み合わせなのだ。
自然に「ちょっぴり怖くておもしろ民話」というコンセプトが出てくる組み合わせだ。

それにしても、民話にはなんと妖怪話しが多いことだろう。
この組み合わせも、妖怪話し二話だ。

民話を語った民衆は、異界を語ることで、見えないものを見たり感じたりする精神性を深めていったのだろうか。
妖怪話しから、民衆が形づくった「こころの王国」を窺うことができるように思う。

と、深く考えずとも、文句なくおもしろい妖怪話し二話。
お楽しみ会で、子どもたちに、思いっきり楽しんで欲しい。

先祖たちのつくったお話しを、現代的にアレンジした物語に遊んで、民話の楽しさと心を、いっぱい感じとって欲しい。

【釜】