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4回目の年度末~法人格取得から4年

今日は3月31日。年度末です。

私たちの団体がNPO法人格を取得してから約4年が経ちます。
年度末という感覚と、年度末に伴う書類準備にも、だいぶ慣れてきました(*^_^*)

年度末が近くなると、これまで行ってきた事業の振り返り、これから行う事業の計画を丁寧に考えます。
そこには“あらゆる”こどもたちに文化を届けるため、こどもたちを見守る様々な大人の願いが込められています。

新年度では、度々ブログでご紹介している『たんぽぽプロジェクト』がスタートします。
また、“あらゆる”こどもが文化を体験できる機会を保証するための事業も、演劇だけでなく、もう1講座増加させる予定です。

定期公演へ向けては、どんな作品を創ろうか…いくつもいくつも原案が出てきます。
創りたい作品が次々に浮かびますが、製作時間と予算とにらめっこをしながら確定してきます。
定期公演で初演を終えた作品は、そのまま2015年度の巡回公演作品へとつながっていきます。

NPO法人格を取得してから、私たちにとって年度末は、大晦日と同じくらい節目の日です。
さあ、明日からまた新しい年度が始まります!
私たち自身が生きる希望を持って、こどもたちにも生きる希望を!

【尚】

2012年度全事業が終わる

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2012年度全事業が終わった。
朝倉国際こども芸術フェスティバルは、1ステージに約60人のお客様。他のプロ劇団のようにはいかないが、上演させていただくことで、私たちの抱える課題がよく見えるようになる。見ていただいた皆様、本当にありがとうございました。

頓田の森ぴーすきゃんどるナイトには、約50名の参加者。
高校生のバンドも初参加。頓田の森ぴーすきゃんどるナイトは、続けることで、ジワリと輪が広がっていく実感がある。
戦争の記憶は、継承が困難であっても続けなくてはならぬ。なぜなら、戦争で最大の被害者はこどもだからだ。継承とは、今回のように『新しい参加者がいて、体験世代から若者こどもまでが場をともにする』。それが継承なのだと思う。
気負わず、けれども時代の動きに油断せず、持続しよう。平和運動とは、平和を叫ぶことだけではない。平和を戦争を考えるひとときを持つ人の輪が広がることも、平和運動なのだ。

いま、集団的自衛権の容認から憲法96条の改変、9条改憲に向けた動きが強くつくられている。ぴーすきゃんどるナイトがジワリと広がることくらいで、戦争を容認する改憲の流れが止まるものではない。敵は強大で、とても全うに太刀打ちできる相手ではない。

けれども絶望はしない。ひどく絶望的状況であることはわかっているが、絶望はしない。大人が絶望すれば、生まれてきたこどもたちに、顔向けできない。絶望することは、『この子たちが生まれてきたことをムダ』と言うに等しいのだから。

さて、早い桜が散り始めて新年度を迎える。劇列車の2013年度事業計画も、輪郭を現してきた。

『あらゆるこどもに劇を!文化を!』の私たちのキャッチフレーズは、あらゆるこどもたちに『生まれてきてよかったね!』というメッセージを伝える文化運動なのだ。
技も乏しい、お金も名声もないない尽くし、お金にならない演劇運動が劇列車だ。
お金がないからみすぼらしく、過酷な活動なのに、得にも名声にもつながらない。だから人から見下されたきた体験が多い。だがそれでよかったのだ、思っている。なぜなら、おかげでこどもに負けない真っ直ぐな目をもてるようになってきたから。
これが劇列車運動をやってきた、ささやかな胸をはれる誇りだ。

道端に咲く小さなタンポポの花のような、片隅に咲く踏まれても枯れない新年度の活動をつくりだそう。

【釜】

満月の夜~ぴーすきゃんどるナイト

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満月の夜。頓田の森ぴーすきゃんどるナイトを終えました。

3.27は終了式途中にサイレンが鳴り、集団下校する子どもたちが被爆して亡くなった事件「頓田の森事件」が起こった日。
私たちは朝倉市の立石公民館と頓田の森で開催していますが、筑前町の大刀洗平和記念館でも、この事件に想いをはせてぴーすきゃんどるナイトが開催されています。

参加いただいたそれぞれの方々の想いが表れて言葉に演奏に歌になり、それが頓田の森で亡くなった子どもたちを通じて、また参加者の方々の心に触れるひとときでした。

頓田の森で事件に遭われた方々のお話を受け、事件を知らない若い世代も地元で起こった事件から生々しい戦争の“ニオイ”を感じたのではないでしょうか。
私は今日、頓田の森で亡くなった子どもたちの“ニオイ”を感じました。

若い世代のみなさん、だまされたと思って来てみて下さい。
頓田の森が遠ければ、自分の家の近くでかまいません。戦争の記憶に触れてみて下さい。

戦争の記憶に触れたとき、すぐにピンと来なくても、近いうちに必ずピンと来ます。
今は他人ごととして捉えることができても、時代の流れが私たち若い世代を当事者としようとしています。

どんな機会でも構いません。
身近な戦争の記憶に触れ、“ニオイ”を感じて下さい。
それはとても大きな財産になります。
「生きるチカラ」になります。

50名弱の小さな会ですが、改めてこんなことを感じた会となりました。

【尚】

ぴーすきゃんどるナイトは今日。

朝倉フェスを終え、休むまもなく、今日は頓田の森ぴーすきゃんどるナイト。
『劇列車と市民の会』の主催だ。

今朝は、地元立石小学校の慰霊祭、遺族会の慰霊祭に、立て続けに参加。夜は私たちのきゃんどるナイトと、大刀洗平和記念館のキャンドルナイトが開催される。

68年前の今日。落とされた爆弾の波紋は年月を越えて広がり、悲しみが古傷になる年月を経ることで、多くの市民の参加する慰霊祭、キャンドルナイトが生まれた。

多くの土地の戦争記憶の継承が途切れてきている今、なお継承が盛んな大刀洗空襲。
そこには、手弁当で継承をやってきた先人たちの努力かある。

今日もしっかりやろう!

【釜】

朝倉フェス!

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「朝倉市国際子ども芸術フェスティバル」が始まりました〜♪

今日は、杷木町、久喜宮小学校の新しく建てられた体育館で開催された「こどものひろば」へ。

子どもたちの頑張っている姿を見て、元気をもらいました(*^o^*)

夕方からは、明日の本番に向けての稽古。
写真は、その稽古風景です。

明日23日(土)、劇列車の公演は、14時40分〜杷木町のらくゆう館にて。

観に来ていただいた方と楽しい時間をつくれるよう精一杯頑張ります!
皆様、どうぞお越しください〜。

今日はあいにくの雨。
明日は晴れますように(>_<)

【法】

集団思考をすること

劇づくりとは、集団思考をすることだ。

私たちの劇『すてこ恋唄』の字を習いたい猿は、字を覚えるのが遅く、人間のすてことの差に悩み、劣等感をすてこにぶつける。
ここには、差別される側に生きる者が肌身に感じる、あのヒリヒリした皮膚感覚がある。

それに対しすてこは、猿の日頃思うこと感じることを歌にしたらよい、と提案する。
これはラテンアメリカの『解放の神学』の思想だ。識字学級の思想でもある。誰も言ってくれないので記しておくが、私はここに『解放の神学』の考え方をぶち込んだ。

そして、猿を殺すすてこの家族。労働と生活の厳しさは、個人主義などナマッチロイ価値観を、まるで受けつけない。すてこに帰ってもらわねば、田植えへの打撃が計り知れない。はなから猿が字を習って、猿社会に幸せをもたらす夢など足蹴にしてしまう。我がイエに窮地をもたらす猿を殺してしまう。

私たちは三人で、猿をすてこを家族を演じている。立場の異なる人々を演じ分けることで、差別されるヒリヒリとした痛み、生活の重さ、夢の持ち方と在りようを考える。それぞれの立場を役で生きてみることで、それぞれの立場の人間を、見ていただけるお客さんに差し出しみる。お客さんと一緒に考えてみる。

劇とは、そんな集団思考の場だ。楽しみながら集団で思考する広場なのである。

役者とは自分を見せる人間ではない。演じることで思考する人間を、役者というのだ。
お客さんの思考を誘い出し、集団思考を組んでいくオルガナイザーが、役者である。
この意味で役者は、上手い下手を超越して、舞台に生きる者だ

これも誰も言っていないので記しておく。
劇列車の劇づくりとは、『幸せとはなんだろう』という問いを、繰り返し反復変奏している。
すてこ恋唄は、幸せになりたい猿を差別して殺す物語だ。すてこはこの打撃から、差別される猿社会へとインスパイアする。ここに希望と幸せを垣間見る物語だ。

明後日は本番だ。50歳代のみっともない姿を晒すことになるが、切実さで勝負する。なけなしの我が身を晒すことで、思考を誘い出す。これが劇列車の役者なのだ。
書いた人間が演じなければ、誰かが変わって演じてくれるわけではない。書いたなら、自分で演じる。文字をひねり出す思考を、肉体と五感を使った思考に切り替える。
これが劇列車流『落とし前の付け方』なのだ。下手だと笑われてもやり抜く。劇列車の劇とは、そういう劇なのだ。

【釜】

今年の巡回、はじまりました!

18日月曜日は、久留米市大善寺校区学童保育所のお楽しみ会におじゃま。『たんぽこたん』と『へっぴりよめさま』の二本立てを上演しました。

見てくれた子どもたち、呼んでいただいた指導員の皆様、ありがとうございました。
折りしも、横殴りの雨の中での搬入。けれども、劇を見る子どもたちの熱気に、私たちも頑張りました。

さて私たちの巡回公演は、本当に『巡回』です。筑紫平野を中心エリアに、あっちへこっちへ、行ったりきたり。そんな巡回が今年もはじまりました。

【釜】

大善寺学童保育所~朝倉フェス

今日は、めっきり暖かくなりました。
梅の花は散り始め、桜の花が咲き始めています。

そして小学校の卒業式も終了、間もなく春休みが近づいています。
昨日は、大善寺学童保育所へお邪魔いたしました(*^0^*)

「たんぽこたん」に「へっぴりよめさま」の2作品。
子どもたち、たくさん反応してくれてありがとう。
人形が出てくると、みんな釘づけ!
子どもたちみ~んなに楽しんで喜んでもらえるよう創った作品たちですが、私たちも上演しながら楽しくなるひとときでした(*^_^*)

さて、今日は休みを利用して朝倉フェスのボランティアへ参加しました。
「子ども未来館・はき」での作業中、他県の劇団から一足先に荷物が到着。
フェスティバルが着々と近づいてきています!(*^□^*)

劇列車の上演日時は、3/23(土)14:40から。
場所は、らくゆう館(福岡県朝倉市杷木池田)にて上演いたします。
詳しくはコチラ

全国から、そして韓国からの作品が、2日間見放題のフリーパスバッジは絶賛発売中です(*^_^*)
お問い合わせは、0946-63-9120(子ども未来館・はき)まで!

【尚】

来週は…

気温の差が激しい日が続いております。
三寒四温といいますが、温かい春が近づいている証拠でしょうか?
桜の蕾も、開きはじめていますね(*^o^*)

さて、9日・10日と久留米市民劇団ほとめき倶楽部の本公演へお越しいただいた皆様、ありがとうございました。

一週間が経ちましたが、ほっと一息する間もなく、劇列車は、次の稽古へと入っております。

18日は、大善寺学童保育所へおじゃまいたします。

そして、22日〜24日の3日間で開催される「朝倉市国際子ども芸術フェスティバル」へ出演いたします。

来週は…怒涛の一週間となりそうです。

【法】

集団的記憶としての戦争

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頓田の森ぴーすきゃんどるナイトが、近づいてきた。

1945年3月27日の第一回大刀洗空襲で、集団爆死した31人のこどもを記憶し追悼する、市民のきゃんどるナイトだ。

劇列車がこの事件を劇化してから10年。きゃんどるナイトをはじめてから、6年目となる。

地元の題材を劇にして、『いいことするね』と感心されて終わり。そんな劇の作り方がイヤだったし、観客を『良かったね!感動しました』という安全圏に置いた劇づくりに、とても反発があった。
劇というフィクションは、観客が積極的に作りあげて、観客の日常に切れ目を入れて揺さぶるものでなければいけない。
観客が平和を思考しはじめる、そんな演劇力を持てないでいたから、きゃんどるナイトをはじめたのだ、そういってもあながち間違いではない。演劇的には、私たちが未熟だから、やむにやまれずはじめたのだ。

とはいえ今年は、遺族会の慰霊祭でお経をあげておられるお寺の住職さんがいらっしゃる。路上で歌う高校生のグループも参加する。キャンドル点灯の時には、現場で生き残った方が、亡くなったこどもの名前を読みあげる。
地元の皆さんの努力で、輪が少しずつ広がっている。

戦争体験のない右翼政治家たちが自衛隊の軍隊化を欲し、それを批判する健全なジャーナリズムも機能不全だ。自衛隊の軍隊化を喜び、近隣諸国への憎悪を燃やす右傾化する大衆も目についてきた。

この国は、敗戦と帝国の責任をきちんととってこなかった。戦争の破滅をもたらした指導者たちには、戦後安易に復権し権勢をふるってきた者もいる。
この国は、自らが起こした戦争と厳しく向き合い、そこから戦後の日常を組み立てる作業を怠ってきた。井上ひさし氏が『東京栽培三部作』で描いたとおりだ。

きゃんどるナイト6回目で、この国はきな臭い。今日の国会では『憲法調査会』が発足し、軍備と天皇元首化の相談をはじめる。
中国の怒りと韓国の警戒は、高まりこそすれ、おさまることがない。その真の原因から目をそらさせる極右的な歴史観が、我が世の春を謳歌するように、この国を伸し歩いている。

私たちに出来ることをやろう。やってきたことをタンタンとやろう。近い将来、平和を語ることが白眼視されるくらいに、この社会とこの国が変化するかもしれない。

その予感から目をそらさず、タンタンと準備し、かつて戦争の記憶に耳をすませよう。
そこから、現在と未来を思考しよう。
今年も、頓田の森被爆したシイの

2013年、巡回公演更新!

本日は2013年巡回公演のご案内ページを更新しました!
パンフレットはすでに郵送済みですので、一足遅れてのHPでの行紹介になります(*^0^*)

来年度の民話劇作品は、4作品をラインナップ。
どの作品も、子ども大人共にみなさんと楽しめる作品になっています(^^ゞ

2013年民話劇公演ご案内はコチラのページから

よかったら、一度のぞいてみて下さ~い(*^_^*)

【尚】

ほとめき倶楽部、いよいよ公演

明日から、久留米市民劇団ほとめき倶楽部の第4回本公演「銀河鉄道の夜」の上演が始まります。
土曜日の夜と日曜日の昼に上演です(*^0^*)詳細は次の通り。

●3月 9日(土) 開演18:30
●3月10日(日) 開演14:00
(開場はどちらも30分前)

【会場】久留米市民会館大ホール(久留米市城南町16-1)
【料金】一般大人1,500円、高校生以下500円(当日はどちらも300円増)
〔全席自由〕

劇列車メンバーも関わっている久留米市民劇団の公演。
みなさま、どうぞお越しください(*^_^*)

【尚】

観察する眼

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写真は、現在製作中の『ひょっとこ面』の色付け前の面。

今日は彩色の予定だったが、ふと『まてよ!』と思い、見本面を観察すると…なんと!

見本面には、『まなこ』にキチンと膨らみがある。粘土を使って、急遽『まなこ』の膨らみを作った。
頬の膨らみ、鼻の膨らみについで、三度目の修正だ。
鋭い観察眼が必要なのだ。

劇列車キャッチフレーズ『地球的視野で地域に生きる』とは、作品づくり(表現)分野の私たちの決意だ。

土地の古層に眠る古い物語の持つ普遍性を、新しいデザインで取り出す。それが私たちの作品製作であり、それを言葉にしたものが『地球的視野で地域に生きる』なのだ。

そのために、民話を劇化する脚本創造力は、それなりに向上した。仮面と人形創造力に、今励んでいる。
その次は、背景画として使いたい『切り絵』創造にチャレンジしたい。
ここまでを、あと3年から4年で達成したい。土地の古い地層に眠る物語を、そんなスキル群で新しい装いに仕立てあげるのだ。

仮面の三度にわたる形の修正も、観察眼を養う修行と思えば、楽しい時間なり。

【釜】

4月から月一回秋月ミニライブ

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3月に入り、風は冷たいのですが、めっきり春の日差し。
本日は朝倉市秋月で、4月からの相談をしました。

ジャジャン!4月から10月まで、第三日曜日にお囃子エイサーミニライブを、ろまんの道で開催することに!投げ銭方式での約15分ミニライブを、1日二回程度で行いますよ。
詳細は後日アップします。良かったら、皆さん来てくださると嬉しいです。

それからもう一つ。4月下旬から、劇列車稽古は秋月にて実施!。
全部の稽古を移すかどうかは、ミーティングで議論しないといけないのですが、常設稽古場づくりに向けて『はじめの一歩』を踏み出す仮住まいをはじめます。

仮住まいだから、今までの公共施設利用とあまり変わりませんが、施設利用料金が派生せず、時には稽古後にそのまま寝泊まりすることも可能に。これは、小さくとも大きな変化に繋がるかもしれません。

劇列車結成から4月で11年目。新しい展開へ少しずつ踏み出します。秋月での投げ銭方式お囃子エイサーミニライブで、新年度は7回14ステージを行い、活動の自前拠点づくりへの歩みをはじめます。

紆余曲折はあると思いますが、地域の子どものための演劇運動としての足腰を鍛え上げていきますよ!
また活動のコア部分の飛躍に努力するとともに、広がりをつくるための人の輪も、しっかりつくっていきます。
維持会員の皆さんをもっと増やし、劇列車事業への参加に意欲をお持ちの皆さんには、関わって一緒に協同できる活動をつくっていきたいと思うのです。

皆様、ご支援のほどを!
【釜】