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年の暮れに…

さて、いよいよ年の暮れ。2013年も終わりです(^^)
怒涛のような2013年が過ぎていきました。

初めての繊細に動く人形を使った演劇創りは、試行錯誤でした。
公演写真を眺めていると、生き生きとした人形たちの表情に、またがんばろうという気持ちになります。
公演写真をアップしました(*^0^*)

2013年は日本社会も動きました。
めげることもありましたが、「こども」を中心に据えた活動を行う大人の私たちです。
「こども」が安心して息ができる社会は、大人にとっても生きやすい社会だと思います。
だから私たちは、2014年も「あらゆる」こどもに劇を、文化を届けたい。
そして、こどもを中心に大人が優しく繋がれる社会を創りたい。
小さな小さな歩みですが、来年もまたゆっくり、しっかりと歩んでいきたいものです。

2013年、大変お世話になりました。
また来年もよろしくお願い申し上げます(*^_^*)

【尚】

振り返る2013年

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もう年の瀬だ。恒例になったが、劇列車のこの一年を振り返ってみたい。

1:創造団体として、表現のスタイルを確立したこと。これは折りにふれ書いてきたが、やはりこれは大きかった。私たちの言いたいことを、民話に材をとりながら、人形演劇のスタイルで創造していくこと。
作劇と演技、人形と仮面の造形において、一つ階段を登った。お客さんと一緒に楽しい時間を創ることが、ほんとうにできるようになった。
次なる課題は、見せ方がまだ荒削りで雑だということ。造形力の向上だ。熱意を維持したまま、プロ並みの洗練度を持てるように、今後の学びとスキルアップを大切にしたい。


2:劇列車の運動が整理され、維持会員数も増えたこと。劇列車の目的を「普及・創造・体験」のコミュニティープログラムとして定式化して、維持会員募集を図った。国民の所得減少負担増の中で、年会費も3000円から2000円に値下げした。
結果は年度途中ながら、8名の方に新たに維持会員となっていただいた。現在正会員3名、維持会員26名で、計29名の団体となっている。
維持会員50名を目指して、来年は35名の団体にしたいものだ。50名を越した時に、一つの質的変化が現れると思っている。

3:巡回公演上演料を値上げしたこと。
劇列車の最適上演料は、職業劇団の半額だと思っている。この水準ではじめて、活動維持費用の回収と実演者への最低賃金で計算した日当の保障、双方のことが満たせると思っている。
値上げした現在でも、まだその水準には達していない。
だが、値上げで公演回数が減少したことも確かだ。
来年は、今年レベルの上演料を維持しつつ、公演回数を増やしていきたい。
プロでもないアマチュアでもない実演集団を、地域の中にくっきりと登場させるのだ。

4:朝倉市秋月に拠点ルームを持ったこと。
その上で、月一回の秋月昔話劇場をやってきた。
これによって、お客さんに喜んでもらえる強靭な表現を鍛えることができるようになった。投げ銭制によって、巡回公演回数減による財政悪化を回避できた。

けれども来年は、昔話劇場を観光繁忙期に限定して実施したい。その一方で、創造団体が地域にあることで、その地域の子どもの環境を豊かに耕す取り組みを始めたい。
じつはこれこそが、拠点ルームを持つ最大の意味である。
来年は、子どもをとりまく環境を耕す企画を作るつもりだ。

さて、今後の夢を二つ披露しておきたい。
劇列車運動の4年後をメドにして、子どもの居場所づくりを構想している。
具体的には、平日放課後の時間帯に「子ども文庫」を開設するのだ。そこでは、折りにふれ、大人のボランティアによって、読み聞かせや紙芝居、工作教室などが開催されている…そんな場を創る。
そうなってはじめて、普及創造・子ども文化体験・子ども文庫の三事業によって、「地域の児童文化の場」がきれいな形を表してくる。

そして、さらに。
長期目標だが、児童文化に関わる大人の学校を創りたい。この学校は連続講座形式で行われ、地域で児童演劇を実践しようとする人々を育てる。劇列車付属児童演劇学校だ。
地域で児童演劇や児童文化を実践し、ふるさとを高めようとする人々を、たくさん生み出すのだ。
これは、子どもと関わる大人のための文化講座から始まると思っている。
来年は、その構想を温めてみるつもりだ。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

【釜】

実務と日常が運動のいのち

劇列車は演劇運動であり、地域の児童演劇運動であり、文化運動である。その生命線は、一人の幸せがみんなの幸せと重なり合う活動を追求することにある。
これは決してキレイ事に言っているわけではない。この国には、一人の幸せを追求していく限り、一人分の幸せすら手に入らない層に属する人たちがゴマンといるのだから。私だってそうだ。
そんな人々には、幸せになるために、利他主義が必要なのだ。劇列車の運動は、そんな土壌から生まれている。

さて、少しずつ充実してきた劇列車運動だが、ここで幾つかの課題が出てきている。その中の一つに実務がある。事務量が増えるにしたがって役割分担も増えているのだが、その分事務が分散化されている。その結果、初歩的ミスが散見されるようになった。

運動の土台は実務であり、日常性の有り様である。実務と日常性に散漫であり、改善出来ないなら、そこに運動の発展は望めないといって間違いない。

たかが実務されど実務である。しっかりとした実務を整えることが大切なのだ。

【釜】

うれしいこと

連日のブログになってしまったが…。

定期公演「ゆきとかんたとももん爺」の評価について、少しずつ耳に入ってきている。

今回の作品は、私にとっては深く愛おしい作品だ。児童虐待を描いている。虐待の台詞が、とてもイキイキとしている。それもそのはずだ。虐待的状況の子ども時代を持った私は、今回虐待の台詞を書いていて、びっくりするくらいイキイキと書けることを発見したのだった。

上演を終えて今も、虐待を受ける主人公ゆきの吐く言葉を思い出しては涙腺が緩くなる。ゆきを思わず抱きしめたくなる。それは子ども時代の私を抱きしめる行為と同じなのだ。
泣き虫ゆきが前向きに生きようとする姿をまた見たいから、早く再演をしたくてたまらない。

この作品は、明らかに貧しくうめきながら生きてきた人々の表現だ。持たざる者の表現だ。

劇列車の活動は、どんな子どもにも届く活動を目指している。そのことは再三述べてきた。それは私が大学四年生の時、大学キャンパスで就職課の掲示板に貼ってあった一枚の求人票の記憶にたどり着く。人形劇団の募集が、なぜか貼ってあった。

私は、その求人票を睨みつけたまま、一時間ほど立っていた。その人形劇団に行きたかった。けれども、貧しい境遇に育った私は、どうしても気後れした。文化に憧れながら、気後れして近づけない私がいた。敷居が高いのだ、貧乏人にとって文化とか芸術は。バカにされそうで怖いのだ。
そんな私みたいな人々と共に歩む表現を創る。表現が自己顕示なものは気持ち悪い。許せない。

固い痩せた地面に咲く、野生のたんぽぽのような表現と活動に、誠実に歩いて行こう。

だから、今回の作品は評価が割れているようだ。嫌悪感を持つ人々、反対に熱烈に支持していただける人々。つまりは、やっと一人前の表現を創ることができるようになってきたということだ。歩む道が定まったということだ。

【釜】

山猫亭の住人たち〜その2

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宙にフワフワ漂うこの人形、天井から吊り下がって、なにやら怖い表情ですね。
名前は「おっかあ幽霊」。

今年7月初演の短編新作劇「タヌキとゆうれい」で、大活躍中のこの人形。じつはホントの幽霊ではなくて、タヌキが化けたモノという設定です。
「タヌキとゆうれい」は、秋月昔ばなし劇場で連続上演してきた作品。他での上演はありませんでした。

けれど来年度は、巡回公演作品のラインナップに上りますよ。乞う、ご期待!

さて、劇列車拠点ルーム「山猫亭」には、こんな人形たちが住んでいます。稽古やミーティングの時だけ集まる人間どものことを、この住人たちはどう思っているのでしょう?きっと薄情なヤツらと思っているかもしれませんね。

劇列車の作品に人形たちが登場するようになって、私たちもなんだか楽しくなっています。人形って、やっぱり、私たちにとっては、なくてはならない仲間たちなんですね!

【釜】

あとりえ山猫亭の住人たち…その1

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ジャン!年末特集。劇列車の拠点ルーム「あとりえ山猫亭」 の住人たち。山猫亭に保管されている人形たちや仮面を紹介するパート1です。

今日の紹介は、劇列車劇作品の登場人物である人形たち。

左端の女の子は「ゆきとかんたとももん爺」の主人公ゆき。
劇中では生きているようで、とっても可愛いのです。

その右にいる赤い着物を着た人形は、「へっぴりよめさま」の主人公ちよ。
ちよは、劇列車作品に登場した最初の人形です。昨年の7月末に生まれて、いまも大活躍中。

そして右端は「ゆきとかんたとももん爺」に登場するカッパのかんた。ひとり外れて、あらぬ方向を向いていじけてますね。でも安心。写メではよく見えませんが、かんたクンの左隣には「へっぴりよめさま」と「ゆきとかんたとももん爺」双方に出演している蚊クンがいます。

蚊クンに名前はないのですが、「ゆきとかんたとももん爺」では、ももん爺に果敢に挑んで笑いをとる人気者。

劇列車の「あとりえ山猫亭」は、とっても小さなスペース。でも、こんな人形たちが鎮座している、とっても劇列車な空間なのです。

【釜】

2013年稽古納め

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今日は、年内稽古納めの日でした。
かじかむ手を動かしながらの大掃除から始まった本日でしたが、昼には暖かい日和に(*^_^*)

ミーティングでは、年度内の計画や翌年度の計画についても話し合いました。

写真は、注連縄飾り。稽古場の入り口に飾りました。
クリスマスが終わると、いよいよ年の暮れ。
みなさま、よいお年をお迎え下さい(*^O^*)

【尚】

年明けの準備へ

冬至もまもなく。一年で一番夜が長い季節。劇列車の今年の公演も全て終えて、新年の準備に入った。

今年、劇列車正会員はよく頑張った(私も含めて)。そして人形と仮面の演劇という、私たちのオリジナルな形式にたどり着いた。ここからだ、オリジナルスタイルの確立から、表現の磨きと力強さの確立へ向かわないといけない。
ここからは、役者個々の日常性が問われる世界だ。

新年度の演劇巡回公演案内パンフレットづくりにも入った。忙しくてできなかった「あとりえ山猫亭」の整備に関わることも始めた。

いよいよ今年も暮れようとしている。

【釜】

頓田の森ぴーすきゃんどるナイト

来年3月27日の頓田の森ぴーすきゃんどるナイトが始動した。
本日第一回目の打ち合わせ。毎年恒例なので、この時が来たら、年の瀬だなぁと実感する。

大刀洗空襲頓田の森事件を記憶し継承するささやかな集いだが、戦争体験のない政治家たちが勇ましく戦争準備に狂奔する昨今、ますます大切さを実感している。
劇列車は、あくまでも子どもを中心においた演劇文化ネットワークを創ろうとしている団体だ。子どもに全うな未来を残すために、平和にも取り組む。地域に眠る戦争を掘り起こし、平和と地域の再発見作業を共同で行うのが、頓田の森ぴーすきゃんどるナイトだ。

さあ、第7回目の動きが始まった。

【釜】

舞台写真をもう1枚公開

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本日は、定期公演終了後初めてのミーティングです。
この1週間の間に会計処理などの事務処理、関係各所への報告書作成などを進めていました。

200名程度の方々に観て頂いた今回の公演、およそ半数近い方々が顔見知りでない方々でした。

心が張り裂けそうなほど苦しいこの世ですが、「“誰か”があなたのそばにいて味方してくれているんだよ」という優しい気持ちを伝えたい…そんな思いでこの作品を創り上げてきました。
“誰か”とは、人間でない存在かもしれません。それはこどもにとっても、大人にとっても、「ブレーキ」となる存在であってほしい。

児童虐待のテーマも含みこみながら、創りあがった『ゆきとかんたとももん爺』。

津軽地方の民話を原作に創ったオリジナル作品ですが、いったい何人の人が原話を知っているでしょうか。
昔話はこどもだましではありません。
こどもにも、大人にも、生きる希望を与えてくれる話が数多くあります。

色眼鏡を外して、むかしばなしに触れてみて下さい。
とっても素敵なお話ばかりですよ(*^0^*)

【尚】

皆様にお礼申し上げます

劇列車第15回定期公演「ゆきとかんたとももん爺」、200名弱のお客様に恵まれて、無事終了しました。

お手伝いただいた皆様、見に来ていただいた皆様、会場となって何かと心温まるお世話をしていただいた木下楽器店の皆様、心からお礼申し上げます。

4年前の私たちの定期公演のお客様は、90名を割っておりました。それが二倍以上のお客様に来ていただけるようになり、こんなに嬉しいことはありません。

今回公演では、子どもたちがアクティブ(能動的)なお客様としてたちあらわれておりました。主人公ゆきに「泣いてないよね、ゆきちゃん」と客席から声をかけてくれた小さなお客様、ありがとう。本当に嬉しかったです。だって主人公ゆきと自分を一体化して見てくれていたんですから。

それから「私も誰か見守ってくれる人がいるのかな」と感想を書いていただきました大人のお客様。深くとらえていただいて、厚くお礼申し上げます。どんなに苦しくても、見守ってくれる人がいたら、人は生きていけるのですよね。

「ゆきとかんたとももん爺」では、ゆきが見守られているだけでなく、ゆきをいじめてきたおふくも、最悪の結果を生まないように妖怪たちから、見守られているんだと思っていました。そんなところを感じていただいたと思えて、嬉しくてなりませんでした。

劇列車にとって定期公演は、現在の到達点を示し、次を展望する公演でもあります。皆様のおかげで成功させることができました。この場を借りまして、厚くお礼申し上げます。

【釜】

親と子の民話劇場、終了

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6日(金)から、木下楽器店すわの町店で開催しておりました、親と子の民話劇場「ゆきとかんたとももん爺」が本日無事終了いたしました。
お越しいただいたみなさま、ありがとうございました(*^_^*)
楽しんでいただけましたようで、幸いです。
会場が狭い中、本当に一生懸命観てくれた子どもたち、ありがとうございました(^^)

6日(金)からの4ステージで、合計200名程の方々に観て頂いた今回の公演。
初めての人形劇にどきどきしながらの挑戦でした。
子どもたちのそばに、いつでも“誰か”がいる。どんなときにでも“誰か”が見ていてくれている。
そんな温かいメッセージが届いてくれていたら、嬉しいナと思います。

写真は、「ゆき」と「かんた」です。
舞台写真を、ちょっぴりお披露目です(*^_^*)

【尚】

第一ステージ無事終了

秘密保護法案が緊迫する中、劇列車第15回定期公演の第1日目が終わりました。約50名弱のお客様。狭い会場にすし詰めとなり、窮屈な思いをしていただくことになり、恐縮です。最後の挨拶で、窮屈な中見ていただいたお礼を言うことができず、心残りです。本当に、今日お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

明日は2ステージ。本日の反省を生かしてがんばります!

それにつけても、この国が子どもたちに優しい社会になっていくように、頑張っていかなくては。いまは、本気が求められる時代だと思えてなりません。

【釜】

ゆきとかんた

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写真は、第15回定期公演「ゆきとかんたとももん爺」の主人公ゆきと、ゆきを助けるカッパのかんた。仕上がった本番人形です。


母を亡くした孤児ゆきは、麻糸紡ぎで暮らそうとするのですが、おばのおふくは生活苦から、ゆきを売り飛ばそうとします。そこでカッパのかんたがあるイタズラを仕掛けるのですが…。

そんな物語の幕開けから、写真の二体の人形が大活躍しますよ!

定期公演「ゆきとかんたとももん爺」は明日から。皆様、どうぞお越しください。

信じがたい現実が、この国で進行中です。秘密保護法案、まさに強行採決されようとするこの時に、私たちの公演。この国を自由で平和な国にして、子どもたちに渡すために、法案審議の行方を祈るような気持ちで心配しつつ、公演を頑張ります。そしてこの国のあちこちで、強行阻止に立ち上がっている市民たちに、心から連帯の意志を表示しておきたい。そう思います。

【釜】

できあがり!おふくの仮面

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「ゆきとかんたとももん爺」の登場人物おふくの被るお面が、まずは出来上がり!残す作業は、仮面に艶を出すためにポマードを塗る単純作業のみ。

登場人物おふくは、亭主に先だだれた後家で五人の子沢山。入ってくる銭は、あっという間に消えてしまう生活苦に、顔つきも険しいのです。元々は愛嬌ある娘だったのでしょうが、苦しい暮らしでこんな顔つきになりました。そんなキャラクターに合わせたお面。まあまあの仕上がりかな…。
おふくは、人形ではなく人間での演技です。

いよいよ近くなりました定期公演「ゆきとかんたとももん爺」。皆様のお越しをお待ちしております。

【釜】

ゲネプロ終わる

昨日は「ゆきとかんたとももん爺」ゲネプロの日。無事に終えた。芝居本編で50分弱、お囃子など含めて一時間弱。子どもを中心に考えると、ちょうどよい時間だ。

ゲネプロを終えて思うことは二つ。一つ目は、これはもう人形演劇だということ。人形演劇は多様で可能性豊かな、発展しつつある領域だ。今回の作品で、本当に実感する。

私たちは、少ない人数で豊かな表現を作りだす試行錯誤をやってきた。何年もかかってようやく、実を結びつつある。劇列車は、人形演劇へと進む。俳優を増やすことは、いま、原則としてはやっていないし、やるつもりはない。新規演技陣の参入は、ようやく作りあげてきた劇列車の創造の集団性を強めずに、弱める方向へ作用すると思っている。
断っておくが、劇列車はいわゆる「演劇」をやる集団ではない。

二つ目に思ったこと。
私にとっては、孤児が妖怪に助けられて「生きていく算段」がつくようになる物語は、面白くてしかたがないし、切実に大切なことだ。だから書いたのだ。
けれども、世の大人たちにこれは面白いのだろうか?そんなことを考えた。私の面白いと思うこと、私が大切にしていることは、この国の多数派では全くない。これは痛感してきたことだ。

私にとって作品づくりで大切なことは、
上手いか下手かでもなく、完成度でもない。伝えたいことが伝わったか、私の感性と思考は他者と共有できるのか、という問いへの応えが大切なのだ。

世の中には、ホントにどうでもよいお芝居が多すぎる。切実さのない、血の流れ出していないお芝居は、どんなに上手でも必要のないものだ。
「ゆきとかんたとももん爺」は、私にとっては面白い。夢に出てくるまで面白い。大切な抱きしめたくなる作品だ。だから、とても気になる。これは世の中の多数派の大人たちには、面白いのか?
また、多数派とズレている私を発見することなるのか?
それは公演でわかることだ。

さあ、未完成の小道具づくりのため、今から買い出しに出かけよう。

【釜】