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記事一覧

山猫の仮面!土台の土台

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新作「注文の多い料理店というハナシ」に登場する山猫たち。名前もなくて山猫1.2.3。

山猫1.2は山猫社会のプレカリアート。獲物を狩っても親分に搾取されるだけ。山猫3は親分の片腕。親分の搾取の片棒を担ぐことで、分け前に預かっている。
山猫たちは、都会の紳士たちを獲物として狩るが最後は奪いあうことに…。

今日は一日中、山猫の仮面の土台の土台づくり。石粉粘土を使って、山猫たちのキャラクターを作ってみました。

上の写真は山猫1.2。下は山猫3。
この土台の土台が乾いたら、紙やすりを使ってツルツルにするのです。山猫3仮面の土台は、もう少し手を加えたい。

脚本を書いていた時の脳から、手先作業の脳へ。ようやくチェンジ。脚本の台詞も覚えはじめましたよ。

【釜】

ぺったんこべったんこ

定期公演新作「注文の多い料理店というハナシ」、本格的に稽古に突入。読み稽古中。

そこそこの脚本が出来ていると思う。三か月半の言葉による暗中模索を経て、そこそこの設計図が出来ていると思う。
いい意味での「そこそこ。」
今度は、脚本という設計図を使って豊かな表現を造り出す時だ。そのことを「ぺったんこべったんこする」と呼んでいる。

複数の人間による感性と理性の出し合い、それが豊かな芝居を生み出す。だから役者には、鋭い感性と理性・知性が必要だ。その土台になる生活と労働、人の生き方の探求が必要だ。

そんな深みと広さが生み出す感性と知性で、べったんこべったんこして、豊かな表現を生み出していこう。苦労した脚本という設計図を使って。

仮面づくりのデッサンも始めている。やること盛りだくさんだ。

【釜】

もう一つの価値観…?

新作脚本「注文の多い料理店というはなし」の読み稽古に入りました。
「注文の多い料理店というはなし」では、紳士に山猫に猟師の娘が登場します。

紳士は、都会からやってきた“ハイカラ”な2人組。
山猫は、自然界に住む生き物。化け物じみていて、人間のお肉がだ~いスキ。

全く違う環境に置かれたはずの両者。価値観も違う…ハズ!?
相反するものだと思ったのに、なんだか似たり寄ったりの両者。
ストーリーが展開するにつれて、違和感が増していきます。

キーワードになるのが、猟師の娘“かんこ”。
一番のごちそうを、肉ではなく「だんご」だと言います。

私たちの信じている価値観について、『これでいいのかな?』と思ってしまう一言ですよね。

演じるのは、劇列車の創造メンバー3人。
一人2役以上を演じることになります。

人形と仮面を使った「注文の多い料理店というはなし」。
いよいよ、本格的な稽古開始です!(*^0^*)

【尚】

脱稿した注文の多い料理店

三か月半をかけた新作が脱稿した。
タイトルは、人形演劇「注文の多い料理店というはなし」になるかな…。

時間は60分。抱え遣い人形を使ったダイナミックな動きになる。

注文の多い料理店は、私たちの欲望のかたちをわらう。商品と広告によって、不必要な欲望が喚起され、私たちは肥大化した欲望に振り回されている。

カンタ・ティモール!という映画に「誰もがベンツを欲しがるようになれば、この地球はもたないよ」などという言葉が登場する。(正確ではないが…)
今必要なのは、欲望に捕らわれるのではなく、オルタナティブ。

どこかそんな価値観の転換につながる注文の多い料理店。

果敢に挑戦してみた。予定より20日遅れの脱稿。
明日から稽古スタートです!

【釜】

秋月こどもアート体験プロジェクト

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お盆が過ぎて、ひぐらしとツクツクボウシのアンサンブルが聞かれるようになりました。

さて、助成を申請していた企画、秋月こどもアート体験プロジェクト「人形劇であそぼ!」に、「子どもゆめ基金」の助成が決まりました。

10月12日日曜日に、朝倉市秋月にて実施します。

人形づくり講座が2講座。それに劇列車の人形演劇観劇、作った人形で遊ぶ体験まで含めた2時間半の体験講座です。

「蛍の夜と人形劇場」に続く、山里秋月での文化体験企画第二弾の実施です。詳細は後日発表。

劇列車は、自然豊かな秋月の地で、子どもの文化体験と自然体験を組み合わせた楽しい企画を今後も開発していく予定です。

例えば、「里山でドングリを集めてきて、ドングリ人形を作って演じる体験」「外で遊び演じる巨大人形づくり体験」などなど…。

子どもの遊び場が学校と家庭に限定されがちな社会の中で、地域に学校でもなく家庭でもない、のびのびとした空間を創っていく。
そんな試行錯誤が具体的に始まっています。私たちはこの試行錯誤の延長線上に、拠点劇場建設を構想しているのです。

写真は山猫亭から見えた月。小さく映っているので、ちと見えにくい…。

【釜】

子ども村キャンプ

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さて、昨日は天ヶ瀬の「子ども村」へおじゃまさせて頂きました。
「子ども村」は、3週間という長い期間、小中学生が親元を離れ、キャンプを行っています。

ただのキャンプではありません。
子ども村という「村」を作り、どうすれば楽しく暮らしていけるか、自らの力で考えながら生活を共にする…そんなキャンプです。

私たちがおじゃましたのは、11日目。
ちょうど、キャンプの中盤でした。

スケジュールの都合上1泊2日で帰ることになりましたが、子どもたちが「村」を作っている場におじゃまさせて頂き、とっても面白い体験をさせて頂きました。
お世話をされているスタッフの方々、お疲れ様です。
そして、子どもたち、残りの「子ども村」期間中も、楽しみながら、考えながら、生活をしてください(^^)

もう少し長い期間一緒に生活したら、もっと子どもたちのことが知れただろうなぁ。
時間さえあれば、もう少し長く一緒に生活してみたいと思った2日間でした(^^ゞ

【尚】

天ヶ瀬にて仕込み

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今日は、明日の子ども村キャンプでの「ゆきとかんたとももん爺」公演に備えた仕込み。

大分県天ヶ瀬にて、2年前に廃校となった桜竹小学校の体育館で汗をかきました。
夜は赤岩地区の盆踊り大会に参加。土着の歌と踊りを堪能しました。もっぱら見ていただけですが…。
写真は子ども村キャンプ会場である桜竹小学校の建物。

夏らしく暑い午後、近くの山に登って写真パチリ!

【釜】

敗戦から69年目の夏

この国の敗戦から69年目の夏。
この国の歴史をねつ造する好戦的な政府の、平和主義を真っ向から否定する危険な政策が、ごり押しされてきている。
だからか、久留米においても戦争体験継承をモチーフにした演劇や朗読劇公演が複数見られる。

それはとてもよいことだ。やらないよりやった方が、何十倍もよい。もっともっと、こんな企画があったがよい。
それぞれの企画に携わった方々、本当にお疲れ様でした。

一方で、単発の企画は継続性に弱点を抱えていることも確かだ。私のやったことも含めて。

さて、戦争を知らない世代は、戦争を起こしたことに責任はない。
しかし、ヴァイツゼッガー大統領の「荒野の40年」演説に見られるように、戦争を知らない世代は、過去の事実を知り、体験を未来へ継承する責任を負っている。

その観点を土台に、私たちは頓田の森事件を演劇で継承してきた。約10年に渡る上演継続は、小さな継続であっても並大抵ではできなかった。
戦後世代の継承責任を足下からやっていく。そうやってきた経験から、戦争体験の継承は根気がいる運動だ、と痛切に思っている。

そこで、いまこう思っている。
私たちが頓田の森事件を通じて行ってきた、演劇による戦争体験継承運動は、また新たに再起させたがよい、と。
そう思っている。

コンセプトは「親子で平和を考える場を創る」。それがよい。大切なことだ。

さて今度の再起は、私たちへのオファーを創りだすことから含めて、過去の私たちの経験からよく学び、既存の既成団体組織に頼らない。行政にも頼らない。自前の自立したミニ運動としてやっていく。(いままでもそうだったけど…。一層頼らない)

知恵を絞りはじめよう。子どもの未来のために大切なこと。
平和であること、自然を保てていること、貧富の差額が小さいこと。
平和を保つことは、子どもの未来に、最も大切なことだ。


【釜】

西国分学童へおじゃま!

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本日は、久留米市の西国分学童保育所へおじゃまいたしました!
演目は、「ゆきとかんたとももん爺」。

この作品は、これまでファミリー向けに上演をしてきました。
大人よりも子ども達が多い環境で上演させて頂くのは初めて。
とっても元気な声で反応してくれました(*^_^*)

「うしろにいるよ!」「こっちだよ!」
元気いっぱいの声で劇に参加してくれた子どもたち。
私たちもノリノリでお返しです(*^0^*ゞ
一生懸命見てくれて、ありがとう!
素敵なプレゼントもいただきまして、とっても嬉しかったです(^^)
そして、お呼び下さった先生方、ありがとうございました。

さて、次は14日。天ヶ瀬で「子ども村」に参加している子どもたちとの出会いです。
前日の13日からお邪魔します。
こちらでは、どんな子ども達と出会えるかな?
楽しみです(*^_^*)

【尚】

人形の動きは奥深い

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8日は巡回公演です。久留米市西国分学童保育所の子どもたちへ「ゆきとかんたとももん爺」を届けます。

昨日は仕上げ稽古でした。あとは6日の調整稽古を残すのみ。

それにしても、人形というモノに演技をさせることは奥深い。昨年12月に初演して、今度で四回目の上演ですが、まだ新しい人形の動きが生まれています。

どうですか?昨日の稽古の写真。孤児ゆきちゃんの悲しみが伝わりますか?
こんな風に人形遣いが全身を晒すのが「抱え遣い」です。

日々の稽古で、お客様にはわからない程度の改変が行われます。これが人形を操る人形遣いにとっては、結構新鮮な発見だったりするのです。
私にとっては、人間の演技をするより、人形に演技させる方が好きなことみたい。
これが面白く奥深い。

さあ、子どもたちとどんな出会いができるのか?
楽しみにしています。

【釜】

夏の野外バーベキュー

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昨夜は、朝倉市秋月ろまんの道での野外バーベキュー。
私たちの拠点スペース山猫亭は、ろまんの道にとってもお世話になっています。

懐かしい顔ぶれも揃い、楽しいひととき。
写真はジャンベのアンサンブル。ひさびさにアンサンブルを聞きました。

拠点スペースの拡張についても、いろいろ有意義な話しが出来て、有意義でした。
拠点スペースの拡張とは、時々ブログに上げてきた拠点劇場の建設のことです。

お金のかかることですから慎重に検討していますが、具体的に検討すべき段階に来たようです。
結論まであと一年で出す予定。

子どもの文化体験は、自然や遊び体験と不可分です。このつながりが切れた場合、子どもの文化体験は「習い事」になりがち。

習い事が悪いわけではありません。ただ私たちは、将来に有利になる体験ではなく、子どものいまを大切にしたいだけなのです。

そう考えた時、文化体験と自然体験・遊びの交点で企画を練ることが出来る秋月は、とっても魅力的。

そして今日は、巡回公演前の汗だく仕上げ稽古。このことについては、明日アップする予定です。

【釜】

新作は注文の多い料理店

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8月になりました。新作脚本にしゃかりきになっている間に、夏真っ盛りです。

定期公演用新作脚本は、人形演劇「注文の多い料理店」。エピローグまで書いて、やっと推敲段階に入りました。
だから、やっとここで発表です!
お盆休み中には脱稿したいと計画しています。

注文の多い料理店は、劇列車旗揚げ作品。それから2010年度定期公演作品。
高校演劇でも大会参加作品として、上演したことがあります。

けれども、描き出したい宮澤賢治の世界を描ききれたか。これが、どうしても満足できていないのです。

消費社会に生きる私たちの「欲望のかたち」を客観的に突き放す。
そして、遠目に見たら見えてくる愚かしさを描き出したいのですが…。

今度で四回目のチャレンジ。

人形演劇としての面白さ、ホラーとしてのサスペンスも兼ね備えた、60分作品として造ります。
親子で楽しめるものにしたい。

推敲頑張ります。

写真は山猫亭からの夏の夕暮れ。

【釜】