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定期公演は子ども無料です

劇列車第16回定期公演「でんでら山のふしぎ」は、子ども(小学生以下)無料です。

子どもの行動圏内・遊びの圏内に、文化の場があることは大切なこと。

子どもの行動圏内に図書館があるかないかで、子どもの発達環境の違いが生まれます。無料で良質の多様な本に触れることが出来る。その大切さは、誰もが理解できます。

それと同じ。子どもの行動圏内で演劇があっており、その場に無料でアクセスできることは大切なことです。

九州山地の神楽地帯で、神楽会場に子どもがたむろしていること。子ども神楽が舞われていることは、この観点で見ると、「コミュニティー文化への子ども参加」といえるのです。

それが子どもの発達に、とても値打ちがあることを、いくつも見てきました。

私たちの定期公演での「子ども無料」は、そんな問題意識に貫かれています。

久留米市諏訪野町での公演です。近隣の子どもたちへお知らせできる方は、知らせていただければ嬉しいです。

歩いてとか、自転車でとか、子どもが遊びの延長で来ることが出来る公演を目指しています。

【釜】

子ども支援チケットって?

劇列車第16回定期公演「でんでら山のふしぎ」のチケット販売が開始されました。(詳細はHPをご覧下さい)

こじんまりとした私たちの定期公演ですが、私たちのチケット販売には、工夫が凝らされています。

親子は合わせて500円。小学生以下の子どもは無料なんです。

これは人集めのための工夫ではありません。
子どもと親子を可能な限り低額にすることで、子どもの文化参加機会を保障することを意図しています。

親子で観劇したら、合わせて料金3000円だったりするのが通り相場。職業劇団の観劇だったら、合わせて5000円などもザラ。

台所事情が苦しいご家庭では、二の足踏むのが当たり前。もちろん私だって、そうなります。

エイ!と清水の舞台から飛び降りる覚悟で観劇し、その他のものを節約する。そんな考え方もあるし、そんな年に一〜二回の観劇も楽しいものでしょう。

しかし、子どもの発達にとっては、数少ないありがたい観劇より、子どもの手の届くところに観劇の機会があった方が優れています。子どもの文化参加保障の観点でも優れています。

私たちのチケット料金は、そんな観点から工夫されているのです。

では、公演費用の回収をどうするか?
ここに登場するのが、子ども支援チケット。

一枚1500円と割高感があるかもしれませんが、このうち500円分が上記の子ども無料・親子低額を賄うために使われます。

買っていただきますと、大人チケット一枚か中・高校生チケット2枚が進呈されますから、複数の人数でご来場される場合、お得ですよ。

寄付文化が根付いていない社会ですから、毎年子ども支援チケットの売れ行きが芳しくないのです。趣旨をご理解いただき、皆様へご協力を訴える次第です。

さて、昨夜も22時半まで吹き抜けテラスで野外稽古。完全防寒!稽古が少しずつ進んでいます。

【釜】

ブログ終了のお知らせ

皆様にお知らせします。

劇列車事務局会議で、2015年1月末日をもって、本団体のブログ・ツイッター・フェイスブックを終了します。

ブログは2008年12月から発信してまいりましたが、来年1月末をもって終了致します。長年に渡って愛読していただいた皆様には、厚くお礼申し上げます。

終了の理由は、以下の二点です。

1:私たちは地域で児童演劇運動を展開している実演団体です。
この運動は「あらゆる子どもの文化参加」を目的としています。そして子どもの発達を阻害する貧困・子どもの貧困・社会的排除や差別・暴力や戦争などの社会的諸問題に対して、いつも関心を持って、日々の活動をしています。

しかし実演団体であるがゆえに、日々の活動をブログにあげると、私たちの関心や目標と一見無関係な内容ばかりとなってしまっているのです。

その原因は、私たちの活動が運動として微弱なものであるからです。

「あらゆる子どもの文化参加」は、低額または無料の観劇料金・低額負担で済むワークショップの開催・寄付の呼びかけという初歩的な実践で終わっています。

「あらゆる子ども」を対象とした本格的活動に踏み出せていないがゆえに、私たちの日常を書くブログの文章が、私たちの関心や目標を反映したものとなっていません。

実演団体として、ブログなりは有効なPRメディアであることを承知しています。
ですが、私たちは運動する実演団体ですから、お客様の集客より運動が第一義の課題です。

2:私たちは実働3名で動いています。

脚本を書き稽古し実演する。道具を作る。広報する。企画を考える。NPOを運営する。

その全てを3名でこなしています。
生業をもっての活動ですから、限られた時間で活動しています。
特に人形劇に転換してからは、製作が極度に大変になり、新作準備が始まると睡眠を削る状態が慢性化しています。

上記二点から、ブログ継続の是非を判断し、終了と決定いたしました。

劇団通信は継続します。今後私たちの紡ぐ言葉は、劇団通信・パンフレット・ちらしなどアナログのミニメディアで、数カ月に一回程度発信されます。
どうか劇団通信をご愛読いただければ幸いです。(劇団通信はHPにアップされます)

現在のブログ・ツイッター・フェイスブックは、来年1月末までは継続されます。
ご愛読いただければ幸いです。

【劇列車理事長かまほりしげる】

赤鬼豆太と姫さま

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新作「でんでら山のふしぎ」の登場人物たち。パート2。

でんでら山の住人、赤鬼豆太(右)と姫さま(左)。赤鬼豆太は姫さまが大好き。ウグイスの化身である姫さまは、以前に紹介した源太が大好き。

まだ未完成の人形たちですから、着色はまだ。姫さまにはまだ髪の毛がありません(笑)。ついでに姫さまの衣装も仮姿。

けれども稽古では、人形たちが大活躍中。稽古しながら人形製作が進行しています。まだ未完成の人形たちが稽古場で動きまわると、あら、ほんとうに不思議。思わず見入ってしまう魅力があるのです。

写真がフェイスブックでは再生できないと聞きましたが、デジタルが苦手な私にですから、ホントにごめんなさい。

近々まとめて、フェイスブックでも再生出来るようにしたいと思います。

寒くなってきましたが、平日夜間稽古は半野外のテラスで、ストーブで暖を取りながら続けています。センスオブワンダー(自然の不思議)に囲まれた日々もまた楽し。
鹿の鳴き声を聞きながら、防寒しながら、風邪をひかないようにがんばっていますよ!

【釜】

知恵を絞った仕掛け

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新作「でんでら山のふしぎ」は、ヤポネシア列島各地に広く伝わる民話「みるなの蔵」を題材にしたオリジナル脚本。

蔵の扉を開けると、春夏秋冬の景色が見られる不思議な蔵のお話です。
私たちは、それをでくの坊源太と赤鬼豆太の心温まる物語に仕上げました。

それにしても「蔵を開けると、そこに四季の景色が次々に移り変わって見える」その仕掛けが難しい…。

ああでもないこうでもないと知恵を絞って、写真のようなアナログの仕掛けが出来ました。

手前のプラダンが蔵の扉。奥のプラダンが四季を描くキャンバスになり、蔵の扉を開けると、次々に絵が移りかわるという仕掛けです。
動力は人力で(笑)。
けれども、素早い確実な転換に耐える実用性満点の仕掛けですよ。

もちろん本番では、こんな剥き出しの仕掛けは見えません。いまだけのマル秘公開。たんとご覧あれ!!

【釜】

超!過密スケジュール!~定期公演まで2か月と10日前

昨晩も、19時から22時までみっちり稽古。
休日も朝から晩まで「あーでもない」「こーでもない」と稽古しているため、作業時間の確保が難しい。

とはいえ、人形演劇であるからこそ、本番用人形が仕上がらないと稽古が進まない。
一つひとつの作業進行が、それぞれに絡み合ってるからこそ、いつまでに何を創るか、綿密な作業スケジュールとそれをこなしていく作業時間の確保に、頭を痛めているところです。

今回の作品は、先日写真があがっているような、等身大人形を操る芝居。
この動きが、なかなかに、おもしろい。
というか、チャーミングで非常に魅力的。

主役の人形の骨格はできた。さあ、ほかの登場人物たちも早く骨組みを仕上げなくては!

今週末は、お囃子・エイサーメドレーでライブに出演。
秋月ろまんの道で開催される「愉快な仲間のフリーライブ」に参加させて頂きます(*^_^*)

お囃子の練習に、人形の製作に、芝居の稽古に…相変わらず怒涛で多忙の過密スケジュールです(;^^ゞ笑

【尚】

源太人形

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昨日は14時間稽古。本日8時間稽古。
しゃにむに定期公演新作稽古が進みます。

昨日から今日にかけて、人形製作担当弥永は午前3時半まで人形製作の修正作業。私は6時から本日の演出プランのメモづくり。

怒涛の三連休が終わりました。長時間稽古のかいあって、やっと半立ち稽古があと少しで終わり。予定より2日分遅れで進んでいます。

人形というモノが、人と人の関係の変化を描く面白さと大変さ。十分に味わっています。
1頁1時間かけてカタツムリの歩み〈笑〉。

写真は、新作「でんでら山のふしぎ」に登場するでくの坊源太の人形。

まだ未完成状態ながら、昨日から稽古にフル出演中ですよ。
よろしくね!
いまから次々に人形が姿を現しますから、皆様お楽しみに。

【釜】