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記事一覧

ブログしばらくお休みします

11月のブログに記したおりましたが、しばらくブログ・ツイッター・フェイスブックによる発信をお休みします。

ミーティングの話し合いによって、最終的には「終了」ではなく「お休み」になります。
早ければ4月再開、遅くとも数カ月後には再開します。

お休みの理由は、劇列車の児童演劇運動に相応しい言葉で発信できるように、いろいろ話し合ったり、学びあったりしたいためです。

「ブログが開設されているから何か書かなきゃ」では、本末転倒ですものね。

私たちは、小さき者の魂の声に耳を傾ける作品づくりをしながら、子どもへの願いに溢れ、子どもを励まし、子どもも大人も楽しめる児童演劇を目指しています。

子どもの文化体験と文化参加の大切さを知り尽くしているから、文化体験文化参加の機会均等を実現していきたいと思っています。

私たちは、人と人が優しくつながる社会を夢想しています。

もっと言葉を磨き、もっと学び、遠くを見通せる澄んだ目をもっていかなくては。
私たちを振り返り、学びを共有し、言葉を磨く期間のブログ休止です。よろしくお願い申し上げます。

※2月27日の小学校巡回公演と、3月27日の頓田の森ぴーすきゃんとるナイトについては、インターネット上での発信がなくなります。

3月下旬発行予定の劇団通信「劇列車がやってくる42号」にて、上記の件は記事にします。
また、頓田の森ぴーすきゃんとるナイトの案内チラシは、2月下旬には朝倉市内の公共施設に置かれます。
(ピーポート・図書館・フレアス甘木などにお願いする予定です)

ブログお休みの間、アナログのみの発信になります。
頓田の森ぴーすきゃんとるナイトについてのお問い合わせは、メールなりで可能です。ご関心のある方は、お尋ねいただければ幸いです。

【釜】

森の記憶を語り継ぐ

3月27日に向けて、頓田の森ぴーすきゃんとるナイトの準備が始まりました。

敗戦から70年、頓田の森の悲劇からも70年。この催しを始めてから、八回目となります。

森の悲劇を描いた「しいの木はよみがえった」を長年上演してきたご縁から始めた催し。もう八回目になるんですねえ。

私たちが催しを始めてからも、年々過去の戦争の記憶が薄れ、年々未来から戦争の足音が高まってきました。

新しい戦争を始めさせない平和の力の土台は、記憶の継承にあります。これは、本当に間違いない。

どんなにこの国に拝外主義の風が吹き荒れようと、B29の爆弾を逃れて森に隠れた子どもの中に、コリアンの子どもがいたことを知っていれば、歴史認識を誤ることはない。

劇列車が悲劇の日に森に集まる企画を提唱した時、振り向いてくれる人々は、ほんの一握りでした。
寂しさと孤独と闘いながら、森に機材を組み、雨が降れば椅子を拭き、必死に取り組んできました。

それが今は、私たち以上に継承に熱心な地元の皆様とも出会い、悲劇の体験者の皆様とも出会い、小さいながらも確実な輪が創られてきました。

「お久しぶりです」「お元気でしたか?」そんな言葉のやりとりから始まる準備の開始。
記憶の継承のために、毎年この時期になると集まる人々。

なんだか温かい人の輪の中で、今年も準備が始まりました。

子どもの未来を戦争の時代にしない。
そのためには、一人ひとりが出来るところで、出来ることをする。
さあ、頑張っていきましょう!

【釜】

よろしくお願いします

第16回定期公演を教えて一週間。ミーティングを終えて、新作「でんでら山のふしぎ」の今後についても話しあいました。

私たちは、大人が創る児童演劇には三つの観点が必要だと思っています。

1:子どもへの願いが込められていること。
2:主人公は子どもが望ましいこと。
3:子どもにとって楽しいものであること。

「でんでら山のふしぎ」は、元々野外パフォーマンス用に脚本を書いたものなので、上記1と2が欠けているのです。
そういう意味では、児童演劇としてどうなのか?疑問を残しています。
私たちは、賭け値なく本気で、地域から優れた児童演劇を創り出そうと思っているのですから。

一方で、脚本に3ヶ月半。劇製作に4ヶ月。計7ヶ月半をかけた産みの苦しみと愉楽も、半端なものではありませんでした。

前回作品の脚本の質を超えようとする苦闘。脚本が要求する質の人形演技を創る苦闘。人形製作と舞台美術の苦闘。

一つとしておざなりにしたものはありません。だからこそ、たくさんの衝突もありましたし、一つひとつを作り出した時の愉楽も味わい深いものがありました。

舞台美術である遠見が一つ仕上がるたびに、何度も眺めてしまう。人形一体が仕上がるたびに、見とれてしまう。
創る喜びと苦しみを、深く味わうことになりました。

おかげさまで、全体的に好評をいただき、私たちの創る作品を面白く観ていただいているお客様方がいらっしゃることも知りました。

児童演劇としてどうなのか?という点を除けば、舞台装置の強度強化と舞台転換の工夫改善をすると、巡回作品として今後に生かすことが出来ると判断しました。

どんな時でも完全な作品というのはありえない。よくできたと思っても、その先を歩く人々からは、欠点が見えるものです。

けれども、私たちが味わった愉楽と苦しみは本物でした。深い精神の充足ともいってよいもの。

2015年度巡回作品として「でんでら山のふしぎ」をアップします。
「ゆきとかんたとももん爺」共々、地域から生まれ、地域に生きる作品です。
あちこちで上演していきたいと願っています。

皆様、「でんでら山のふしぎ」を、よろしくお願い申し上げます。

【釜】

「でんでら山のふしぎ」~3日間4ステージ終演

舞台写真

おかげさまで、第16回定期公演「でんでら山のふしぎ」を終了することができました。
観劇いただいたみなさまは、のべ200名。特に、日曜日午後の回では、満席で寸分の隙間もないほどに窮屈な客席となってしまいました。そんな中で観劇いただいたみなさまには、本当に申し訳ない限りです。

でくの坊だって、役立たずだっていいじゃない。
押しのけられ、冷や飯ばかり食っているような気がする…でも、それは「限られた暖かい飯を我先に食べる」という競争にのらない決意なんですよね。

ほんとうは、みんな持っているあたたかいココロ。
あたたかいココロを隠すことが大人になること…?
いいえ、そうじゃありません。

観て頂いたみなさまに、ほんわかな気持ちになっていただけたら幸いです(*^0^*)

今回の公演には、お客様をはじめ、多くの方々のご協力をいただいて無事に成功することができました。
尽力くださいました関係者のみなさま、本当にありがとうございました!

【尚】

本日最終回!

16日金曜日より3ステージを経た第16回定期公演「でんでら山のふしぎ」。

本日4ステージ目。14時から最終回です。
桟敷席で満席となっており、お越しのお客様には窮屈な思いをさせるかもしれませんが、お楽しみいただければ幸いです。

初回のステージでは舞台転換に不具合が生じましたが、2ステージ以降改善されています。今回の作品は、私たちにとっても、舞台を10センチ単位で図りながら舞台セットを建てていく、今までにない精密さが求められるものでした。

そういう意味でも挑戦である「でんでら山のふしぎ」。

お客様の反応や感想から、私たちもこの新作品の特徴を学ばせていただいています。舞台って、つくった人間たちと見た人間たちの合作なのですから。

長くなりましたが、4回目のステージ、楽しんでいただけたら、とっても嬉しいです。

【釜】

明日から「でんでら山のふしぎ」

明日から、劇列車第16回定期公演「でんでら山のふしぎ」が始まります。

今日は最後の調整稽古。私たちにとって定期公演新作披露は、新しい境地の作品をつくりだす機会です。

新作「でんでら山のふしぎ」が皆様にどう受け止められるか、ドキドキしています。

また、たくさんの事前ご予約もいただき、お申し込みいただいた皆様には、厚くお礼申し上げます。

劇列車の役者陣、スタッフともども、未知の皆様と上演を通じてお会いできることを楽しみにしております。
また旧知の皆様と、上演を通じて再会できることを楽しみにしております。

なお、18日日曜日のステージは満席となっています。日曜日にいらっしゃる皆様には、桟敷席で少しばかり窮屈な思いをしていただくことになりそうです。ご容赦お願い申し上げます。

それでは、皆様のお越しを楽しみにお待ちしております。

【釜】

定期公演空席状況は?

皆様に、空席状況をお知らせいたします。

第16回定期公演「でんでら山のふしぎ」は、18日日曜日14時からのステージでの満席が予想されます。

現在のところ、16日金曜日19時半〜・17日土曜日14時〜・18時半〜のステージは、若干のゆとりがございます。

まだご観劇日時を決めていないお客様はには、ゆとりがあるステージでのご観劇をお勧めいたします。

なお会場では、椅子席より桟敷席のスペースを広くとっておりますので、ご理解をお願い申し上げます。

おかげさまで、親子でご観劇される方も多く、店頭販売でご購入されるお客様も増えております。

店頭販売でチケット購入が出来るプレイガイドは、以下のとおりです。

■木下楽器店すわの町店(公演会場です)
■久留米市民会館
■久留米文化情報センター(石橋文化センター内)

いよいよです「でんでら山のふしぎ」

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第16回定期公演「でんでら山のふしぎ」まで、一週間を切りました。

本日は会場打ち合わせ。

帰宅してからは、道具の仕上げ作業。

写真は、主人公の源太の。恥ずかしながらのクローズアップです。初公開ですよ。
でくの坊で、猟をしない猟師の源太ですが、ほんとうに愛すべきキャラクター。

今でいうところのワーキングプアですが、堂々として動じない。けれども、酒好き、銭好き。いざとなれば、平然と損得を超えてしまう。

この源太人形に命を吹き込むため、自主トレにも余念がない毎日です。

【釜】

打ち合わせに杷木町へ

ファイル 1194-1.jpg

昨日は、午前中に朝倉市杷木町の小学校へ。2月27日実施予定の演劇公演打ち合わせに行きました。

演目は「ゆきとかんたとももん爺」。

公演場所は、なんと!木で作られたこじんまりした素敵な空間「多目的ホール」。
全校児童と近所の保育園児あわせて、三十数名のお客様になる予定。

素敵な木の空間でお芝居が出来ることと、子どもたちとの出会いが、今から楽しみです。

この巡回公演は、「朝倉っ子ぐるっと公演」の一環として行われます。関係された皆様に感謝。

写真は小学校近くの桜の木。
寒風さらされる中にも、しっかりつぼみがふくらんでいました。春は近くまで来ているのですね。

【釜】

稽古はじめ

ファイル 1193-1.jpg

昨日の1月4日は、2015年の稽古はじめ。9時から20時まで。

いよいよ第16回定期公演「でんでら山のふしぎ」まで間近になりました。

思いのほか舞台に手間取り、稽古時間に食い込んでいます。
なんといったって、今回作品は、劇の進行中に、舞台全体がご開帳となるのです。
パーッと開いた舞台の奥から、蔵が前面に出てきます。

この転換を小さな会場で、三人の役者で90秒以内にやろうというのですから。
仕掛けと段取り、転換練習だけで、結構時間がとられます。

今回公演の見どころですよ!

写真は、「でんでら山のふしぎ」に登場する名(?)バイプレイヤーの青鬼くん。
皆さん、お楽しみに。

【釜】

謹賀新年

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今年もよろしくお願い申し上げます。

私は近所の神社にお詣り。風で雲が千切れ、空は上弦の半月。神社では御神酒のおふるまいをいただきました。
写真はその神社です。

劇列車の昨年は、人形演劇「ゆきとかんたとももん爺」に始まり、新作 「でんでら山のふしぎ」に進んだ一年でした。

私たちが感じていること、見つめているもの。こう言っていいのであれば劇列車の集団性で紡がれた「哲学」を演劇という表現に載せる。
そんなことに長い間自信が持てませんでした。

それが、民話という題材・人形演劇というスタイル・児童演劇という回路を通じることで、目の前の霧が晴れたような確信を持つことができた一年でした。

いまこの国は、一人ひとりが市民として思考し行動しなければ、あっという間に恐ろしいところへ連れて行かれてしまう。崖っぷちに立っています。

武器をためらいなく売る国へ。憲法を足蹴にし、民主主義の否定へ。原発を再稼働し子孫に顔向けできない国へ。
2015年、この国はますます暗雲がたれ込め、小さき者や声をあげる者が踏みにじられるようになるでしょう。

そんな中で、私たちはささやかであっても、私たちの演劇運動をカタツムリの歩みで進めます。

新年を迎えて、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

幸乏しき者たちに、幸い多い年となりますように。

【釜】