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記事一覧

殺し合いをしないために~8.30国会10万人・全国100万人大行動

本日は、「8.30国会10万人・全国100万人大行動」の日。
久留米でも、戦争法案に反対する人々が400人近く東町公園へ集まりました。

「戦争法案。今すぐ廃案!」「命を守れ!」「未来を守れ!」
いてもたってもいられない市民の声が、久留米市街に響きました。

私たちもデモに参加させていただきました。
青年たちが運営スタッフとして駆け回り、戦争体験世代が自分の体験を語り・次世代を励まし、親世代が子どもと一緒に声を上げ、子どもは戦う親の姿を目に焼き付け…4世代が一堂に会して声をあげました。

国会前には12万人が集まった様子。
久留米につどった400人も、一人ひとりの命。
国会前につどった12万人も、一人ひとりの命。
全国各地で声をあげた人たちも、数値では表せない一つひとつの命。
ありきたりな表現ですが“代わりのない”命です。

あなたが死んだら、私が悲しむ。
私が死んだら、あなたが悲しむ。
だれ一人として、「死んでいい命」なんてありません。

「殺していい理由」なんてないし、「殺されていい理由」なんてあるわけないんです。

保育園のころ「カッとなっても友だちを叩かない」「人間なんだから口を使って伝えなさい」と、繰り返し言われました。
…当たり前のことですよね。

殺し合いをしないために、させないために、今、声をあげなければ。

戦争法案、ゼッタイ止める。

【尚】

二日市で劇あそび!

今日の午前中は、筑紫野市二日市コミュニティーセンターで劇あそび。

「ちくし教育を考える会」の算数・数学教室にお呼ばれしての劇あそびでした。

最初はみんな不安そう?…そうですよね、劇あそびって何させられるのだろう。私だって参加者の立場だったら、きっとそう思います。

けれども、だんだんほぐれていく場の空気。最後は、台詞のない短い即興劇「カンニング」で、みんな楽しく盛り上がっていきました!

私たちの人形演劇の登場人物たち、ゆきちゃん・かんたクン・赤鬼豆太クンも大活躍!ちっちゃな子どもたちに大人気。

今日参加してくれた子どもたち、大人の皆さん、ありがとうございました。私たちも、とっても楽しかったです。

それから、今日のためにお世話いただいた皆様、厚くお礼申し上げます。

子どもの文化体験は観ることも大切だけど、やって遊ぶことも、とっても大切。子どもの創造的遊びの世界が、もっともっと広がって欲しい。そう思います。

【釜】

みなしごサキと子天狗こたろう

「みなしごサキと子天狗こたろう」…これは、12月定期公演で発表予定の新作人形演劇の確定タイトルです。

劇列車は、毎年の新作発表と地域の中での巡回公演活動で、児童演劇の経験を積んできました。

長い経験に基づいて紡がれた劇列車の創作方向は、以下のごとくです。

1:子どもへの願いを持った脚本創作。
2:主人公は子どもであることが望ましい。(だって子どもが観るのですからね)
3:子どもにとって楽しいもの。

私たちの劇を観てくれる子どもたちの反応を見ながら、私たちは、こんな創作方向を紡いできました。
いろいろ失敗しながらも、失敗から生まれた私たちの大切な指針です。


さて、最近気がついたこと。
民話世界をくぐりながら創作してきた私たちですが、最近の創作作品は、こんななんです。

「ゆきとかんたとももん爺」は、でんでら村のでんでら森でのお話。
「でんでら山のふしぎ」は、タイトル通り、でんでら山でのお話。
新作「みなしごサキと子天狗こたろう」は、でんでら山に巣くう龍神をやっつけるお話。

なんと!無意識のうちに、でんでら村、でんでら森、でんでら山と、でんでらワールドが出来ているのです。
なんだか、架空のでんでらワールドの地図もできそうですね!

そういう観点では、ここ三年、私たちはでんでらワールドの連作をしてきたのだと思うのです。
あくまでも、今から振り返ってみると、そういえるということなのですが…。

新作では、回を経る毎に進化していく人形も見ものですよ。

どんな龍神が姿を現すのでしょうか?
二人三脚の主人公 、サキと子天狗こたろうの造形は?
こたろうが化ける一つ目小僧の造形も楽しみです。

子どもは未来形の存在。
私たちが創ってきたいまの社会よりも、人が幸せに生きる未来を創ることができるかもしれない。そういう存在。
つまり、子どもは可能性の存在。

さあ、子どもという存在へのいっぱいの尊敬と、私たちの願いをいっぱい込めて、新作スタートです。

新作創作という難行苦行?に入った私たち。
創る喜びと苦しみに右往左往する数カ月を過ごす私たちを、温かくく見守っていただければ幸いです。

【釜】

一泊二日で「でんでら山のふしぎ

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8月13日から14日と、大分県天ヶ瀬へ「でんでら山のふしぎ」を上演しに行きました。

こども村キャンプでの上演です。

こども村は、一週間から三週間にわたる 子どもの長期キャンプ。

13日は子どもたちと一緒に、地元の盆踊りへ。
オリジナルの盆踊り歌のある、昔ながらの暖かみあるお祭り。楽しいひとときを過ごしました。
そして美味しい焼き鳥も。

昨日14日は、廃校になった桜竹小学校で、子どもたちに「でんでら山のふしぎ」を観てもらいました。
ほんとに熱心に観てくれて、ありがとう。
小学校体育館で仕込みを終えた後、写メをパチリ。

こども村キャンプは、まだまだ続きます。一泊二日を供にした子どもたち。夏休みを、いっぱいたのしんでね!
【釜】

お世話になりました~上津学童のみなさん

本日は上津校区学童保育所におじゃましました。
上演は14時から。約55分間の上演時間でしたが、子どもたちはとても素直に熱心に見てくれました(*^_^*)
学童保育所指導員の先生方にも大変お世話になりました。素敵なプレゼントも、ありがとうございました(*^0^*)

さて14日(金)は、天ヶ瀬の小学校で行われている“子ども村”キャンプへおじゃまします。
前日の13日から泊まり込まらせていただきます。
3週間のあいだ、親元を離れた子どもたちが自ら毎日の予定を決めて生活を送る“子ども村”キャンプ。
次の子どもたちとは、どんな出会いになるのか…今から楽しみです(^^ゞ

【尚】

想像力が平和を守る

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昨日は長崎原爆忌。

行ってみました。8月9日の長崎に。
平和祈念式典に総理が来るせいか、長崎が近づくにつれて、厳重な警備体制にびっくり。

着いてみると、爆心地公園はたくさんの人だかり。

様々なグループが思い思いに集っていて、なんとまあ賑やかなこと。

11時2分。市内に響くサイレンとともに、何百人もいる爆心地公園でも、自然な黙祷が…。

あぁ、70年前のちょうどいま。この上空で原子爆弾が炸裂したのだな。一瞬の間に街が地獄と化したのだな。
そんな思いに囚われました。

まるで時間が脱臼し、過去と現在がつながったかのよう。

さてこんな時間の脱臼は、私たちの頓田の森ぴーすきゃんどるナイトでも、いつも感じることです。

あぁ、この日にあの悲劇が起きたのだな…と。過去と現在がくっついて現れるのです。言いかえるならば、現在の風景に過去が二重写しになったかのように現れてくる。
遠い時間を隔てた過去と現在の接続。

これは、その場にいる人間の想像力の産物でしょう。
そんな想像力によって、人は過去に不条理に命を奪われた人々と、心の中で対話できるのです。
それが過去との対話。

すべては、想像力という、優れて人間的な営みから生まれてくるもの。
そんな想像力の駆使が、「語りつぐ」営みの土台にあるのだと思います。

八月は敗戦の月。
悲惨で未曽有の悲劇を生んだ戦争が、やっと終わった月。
一年に一度、私たちの想像力を駆使して、時間を脱臼させて過去と対話することは、マンネリでもなんでもなく、優れて人間的営みだと思います。

写真は、爆心地で開かれていた市民の集い。
集いの終わりは、爆心地の慰霊碑を囲んだ人間の鎖。
ちゃっかり参加してきました。

【釜】

夏の稽古はたいへんだけど…

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本格的猛暑到来。
皆様、いかがお過ごしですか?

さて劇列車は、8月11日の「ゆきとかんたとももん爺」巡回公演と14日の「でんでら山のふしぎ」巡回公演に向けて、本日は二作品連続稽古。

蝉時雨を聞きながらの稽古はステキなのですが、なんてたって暑い!ダラダラ流れる汗を拭きながらの稽古になりました。

劇を楽しみにしている子どもたちと、心イキイキする時間を創るために、手抜きはできません。
二作品目の稽古では、少しフラフラしながらも、しっかりと稽古を終えました。

子どもにとって楽しく、子どもを励ます作品づくりが劇列車活動の基本。

子どもの未来を守るためには、いま声を上げないといけないことも、一つや二つではない異常な事態が起きている中、何かしなければ!と気持ちも焦ります。

けれども、どんなに厳しい時代が到来し、周囲が変わってしまうことがあっても、作品づくりができる限り、私たちは、子どもに劇を届けていくのです。命と人を大切にする作品づくりを通じて、私たちは社会に参加し、人とつながっていくのです。

それが私の、私たちの、社会に生きる立ち方。

子どもたちの未来と平和を守るために、この国のあちこちで心を痛め、行動している地の塩たらんとしている無名の市民たち。
私も私たちも、同じです。全く同じなのです。

そんなことを思いながらの稽古。

さあ、8月の巡回公演に向けて、暑さに負けずがんばるぞ!

写真は、「ゆきとかんたとももん爺」の登場人物であるゆきチャンとかんたクンのツーショットですよ。

【釜】

新作脚本脱稿!

約100日をかけた新作脚本が脱稿。
ようやく脚本のゴールに到着しました。
タイトルは「みなしごサキと天狗の小太郎」。約一時間の中編人形演劇です。

モチーフを、朝倉市の民話「阿弥陀が峰の怪」からとりました。
「ゆきとかんたとももん爺」の連作と言ってもいい脚本。

新作は、いけにえにされそうになる子どものサキが、妖術に未熟な子天狗小太郎と力を合わせて、化け物をとっちめます。

昔話をモチーフにすると、すぐに古いという大人たち。
いけにえというと、古すぎるという大人たち。

私は問いたい。
いけにえは古すぎる昔話ですか?
現在に関係ないことですか?
そう問いたい。

私たちは、フクシマの子どもたちをいけにえとして原発を再稼動しようとしているし、オキナワをいけにえにして、安逸を貪っているのではないですか?

弱き者と周縁をいけにえにして、私たちの社会は成り立っている。
私には、今の日本社会がそう見えています。

「みなしごサキと天狗の小太郎」は、昔話をモチーフしながらも、<現在>を問題とした子どもたちへのエールです。
いまは、もっとマシなものへと変えられる。ちょっとした勇気を持って生きていくんだ。
大人は、子どもの未来のために勇気を持って生きていくんだ。
そうありたい。

そんな願いとともに、12月定期公演に向けて、新作が始動します!

【釜】