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仕事を創る

寒いとはいえ、梅は八分咲き。ぼたんも水仙も菜の花も咲いて、春の兆しが濃厚になる日々を迎えました。

ここから初夏までが楽しみ。次々と花が咲いていきます。
野の花も、とってもステキ。桜が散ればキンポウゲ。山藤に、野あざみに、白いシャガ。

さて花の話が長くなりましたが、いま劇列車は、様々な書類を同時進行で作成中です。

「夏休みおやこの人形劇場」への助成申請。「山猫亭ちいさな人形劇場」チラシ作成。「とやま世界こども舞台芸術祭」 に向けた書類作成。
その他、まだまだありますよ!

こんな仕事は実務であっても、私たちが自分たちの創意工夫で創りだした仕事から生まれたもの。

あぁ、私たち劇列車は、自分たちで仕事を創り出せる段階に入ったのだなぁ、と思います。

もちろん稼げているわけではありませんよ。
けれども、仕事とは稼ぎ仕事だけが仕事ではないのです。
稼げてなくても価値ある仕事があって、 それも仕事。

そんな仕事に追われながら、毎日書類書き。これも楽しい仕事です。

【釜】

オファーが少しずつ

1月末に郵送した2016年度の巡回公演パンフレット。
150箇所への郵送をしていましたが、少しずつオファーが来ています。

全部決まるといいなぁ。そう願っています。

さて、巡回公演とは「子どものそばに劇を届ける」こと。
それは楽しみの時間であり、心を耕しあう時間。そう思っています。

「耕しあう」っていうことは、子どもの心を耕すだけでなく、私たちの心も子どもから耕やされるから。

私は、演劇がお高くとまってはいけないと思うのです。文化環境に恵まれなかった子どもにとって、お高くとまった澄まし顔の演劇は、敬遠したくなるもの。

だって、 近づくと自分が惨めに感じられ、コンプレックスが刺激されて、カチカチになってしまうのですから。
(えっ?なんでわかるのかって?…私がそんな子どもだったから、私自身の体験としてわかるのです)

だから、子どものそばに心を耕しあう劇を持っていき、同じ目線で共有のひろばを創るのです。
カチカチにならなくて大丈夫。一緒に心を耕しあうんだよ、と。

言うだけでなく、公演でそんな内実を創りだすことは難しいかもしれない。
けれど、私は、巡回公演でそんな想いを大切にしていきたい。
そして、一歩でも理想の状態に近づいていきたいと思うのです。

巡回公演オファーの受付は、まだまだ可能です。
皆様のお問い合わせをお待ちしています。

【釜】

アトリエ山猫亭の中

ファイル 1270-1.jpg

写真は、私たちの小さな拠点、アトリエ山猫亭の内側です。

舞台関係のモノが多く、結構手狭なのですが…。2年後には、拠点スペースの拡大と充実を考えています。

写真の中央に見える液晶画面には、文楽の映像が映っています。

そう!今日の午後は劇団研修会「文楽の映像を観る」だったのです。

私たちは文楽的人形劇を目指しているわけではありませんが、伝統的人形芝居である文楽から学べるものがあるのです。

新作準備時期だからこそ、学びの時間が要ります。
新しい作品製作に入ったら、学びどころではない修羅場となるのですから。

毎年、少しずつ学びを蓄積し、経験を蓄積していくのです。

さて、新年度に向けた劇団運営面の整備と準備も進んでいます。

忙しいけど、深呼吸しながら毎日を進めています。
それが、春から冬まで続く怒涛の日々を支える土台なのですから。

【釜】

新作、新作、新作!

ファイル 1269-1.jpg

11ヵ月後の新作定期公演に向けて、研究が始まっています。
あれやこれやと考えて、コンセプトと作品を詰めていく時期。
もう1ヶ月も、あれやこれやと試行錯誤。そうしていると、最初はゆとりある試行錯誤が、だんだん シビアなものになってくるのです。

だんだんピントがあってくるにつれて、苦しさはだんだんアップ。今はそんな時期に突入しています。

でも、約一年後の新作コンセプトは、定まってきましたよ。

それは…、人形劇の魅力をもっとゆたかに追求する!ということ。

人形と人間、モノと人間のアンサンブル表現を、もっとゆたかに高めたい。
人間とモノと人形は、どれも演じる主役なのです。
それが、人形劇にチェンジして三年でわかったこと。

そして、大人である私たちが、内なる子どもの目を失わないこと。むしろ、自分の子ども時代の記憶のディテールを総動員して、大人である私たちが、子どもの目で作品を創ること。

創る苦しさは、創る楽しさ。創る追求は、哲学の実践。

自分の想像力の限界を一ミリでも突破すべく、脂汗を流して毎日過ごしています。

写真は開花した梅。
寒いと言いながらも、春の足音が近づいていますね。
冷たい空気にも、春の匂いが漂い始めました。

【釜】