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たくさんの参加に恵まれて

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3月28日の「頓田の森ぴーすきゃんどるナイト」は、約80名の皆さんの参加で終えることができました。

夜須燎原太鼓の子どもたちや大人の皆さん、菜の花合唱団の皆さん、ご参加ありがとうございました。

また、様々なところから参加していただいた皆さん、お礼申し上げます。

どんなに少人数でもやる!と始めたぴーすきゃんどるナイトも、もう九回目。来年は十回目の節目を迎えます。

始めた頃の大変さに較べると、随分と楽に取り組むことが出来るようになりました。

頓田の森の悲劇は、そこで被爆した子どもの中に一人のコリアンの少年がいたことに目を向けると、この国が起こした戦争の加害性も見えてきます。

以前、済州島の劇団ザパリの皆さんが、森でサンドアニメーションをしていただいたことを思い出します。

済州島事件の悲劇を忘れずに表現活動を続けていたザパリの王さんのサンドアニメーションによって、3・27頓田の森事件と、4・3済州島事件がつなげられました。

一言も言葉によっては語られませんでしたが、韓国の優れた表現者が森でサンドアニメーションをした行為そのものから、この国が起こした戦争の重層性が垣間見えました。

頓田の森ぴーすきゃんどるナイト、子どもの平和な未来のための悲劇継承のつどい。
よりよいつどいを目指して、来年もがんばります。

写真は森でサックスを演奏する中原佐奈さん。小学生の頃から参加してくれています。
もう今年は二十歳。今年もありがとうございました。

【釜】

今日はきゃんどるナイト

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一昨日と昨日と、くるめ市民劇団ほとめき倶楽部本公演「StepbyStep」が無事終わりました。
劇団員の皆さん、大変お疲れ様でした。
演出を担当させていただいた私としても、ホッと肩の荷が下りた気持ちで一杯です。

さて、今日は舞台アート工房劇列車と市民の会館主催による「頓田の森ぴーすきゃんどるナイト」です。

平和な未来のために戦争悲劇を継承する、手作りの平和のつどいです。

19時から朝倉市立石コミュニティーセンターにて。
第二部では、頓田の森でキャンドルを灯します。参加費無料。

皆様のお越しをお待ちしております。

写真は満開の菜の花。春ですね!

【釜】

通信44号発送と朝倉フェス

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昨日、劇団通信「劇列車がやってくる」44号を発送しました。
もうすぐ読者のお手元に届きます。お楽しみに!

好評?のコーナー「りじちょーの劇列車的日々」は、「飛ぶ教室」と「君たちはどう生きるか」の共通点について書いています。
ご笑覧いただければ幸いです。

そして昨日は、通信発送を終えて、「朝倉市国際こども芸術フェスティバル」へ見に行きました。
(あぁ、忙しかった…)

時間の関係で、二作品だけ鑑賞しました。職業化した専門家たちのすることですから、仕掛けや見せ方が上手で、とっても勉強になりました。

けれども…、けれども…。うーん、何かが足りない。

それはきっと、子どもたちへの願いなのかもしれません。作品を通じて、子どもたちへ伝えたいこと、それが薄いようなのです。

いや、もちろん、実演者の方々は、願いを持ってあるのでしょう。しかし、その作品に込められた願いを、実演者が腹の底から信じているのかというと…。

少なくとも、私には薄っぺらな建て前に見えました。

プロって、なぁんだ、これくらい!?

見て良かった。反面教師になりました(笑)

辛口感想になりましたが、ごめんなさい。私が見た作品で感じたことですから、そのまま素直に書きました。

私たち劇列車は、人形劇の仕掛けは素朴だし、まだまだ発展途上。けれども、昨日鑑賞した限りでは負けてないものが一つあります。

それは…、私たちが作品を通じて子どもたちへ伝えたいことが、建て前ではないということ。

一生懸命暮らしを成り立たせ、暮らしの不安に悩まされ、私と私たち、みんなの幸せをつなごうと、迷いながら生きてきたからこそ、しっかりと持っている子どもへの願い。

私たちの作品の強さは、そこにある。
そのことを実感し、確信を持ちました。

けれども…、そんなところに魅力を感じてくれる大人たちが少ないのですが。

だからこそ、これからが楽しみです!!
もちろん、まだ負けている仕掛けなんかも、負けなくなるくらい、技術を積み上げていきます。

昨日は忙しかったけど、春のいい一日でした(笑)
【釜】

発刊記念式典へ行きました

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梅の香薫る今日は、朝倉市で「頓田の森戦後70年の記憶」発刊記念式典がありました。

このブログで何度となく紹介してきた戦争悲劇「頓田の森事件」70年を記念する記念誌が「頓田の森戦後70年の記憶」です。

記念誌を発行したのは、朝倉市平和事業実行委員会の皆さん。編集は「頓田の森戦後70年の記憶」編集委員会の皆さん。

一年がかりで作業をされたそうです。

私たちのぴーすきゃんどるナイトも、記念誌の中で紹介されています。
またきゃんどるナイトを開催してきた者を代表して、私が書いた原稿「頓田の森ぴーすきゃんどるナイトはじまりのころ、これからのこと」も、1頁をいただき載っています。

劇列車が9年前にぴーすきゃんどるナイトを始めた時の心細さは、今もよく覚えています。

室内会場も貸してもらえず、昼間から森で準備。天気予報を気にしながら、通り雨に悩まされたものです。ほんとうに孤独な取り組みでした。
寒さに震えながら開催した年もありました。

その頃、ボランティアで手伝ってくれた皆さんのことは、今も忘れていません。駅から何キロもあるのに、タクシーを使って森にボランティアに来てくれた方もいました。

それが、平和事業実行委員会の発刊記念式典に呼ばれるようになったとは…。
とっても嬉しいのです。
悲劇を継承してきた朝倉の皆さんの輪の中に入れてもらえたのですから。

私の出席は、ぴーすきゃんどるナイトを支えてきた皆さんを代表しての出席。
そして、頓田の森事件を劇にして以来、あきらめずに、ぴーすきゃんどるナイトを続けてきた劇列車を代表しての出席でした。

今日の会場を準備された朝倉市平和事業実行委員会の皆さんに、厚くお礼申し上げます。

写真は、発刊されたばかりの「頓田の森戦後70年の記憶」表紙。

空を飛んでくるB29が平和の鳩に変わってしまう空が描かれています。
緑の森は、頓田の森の過去と今を描かれたそうです。

描かれたのは、別府ひろみさん。悲劇を記録した絵本「シイの木はよみがえった」で、絵を描かれた方ですよ。

【釜】

富山上演は「タヌキとゆうれい」

富山世界こども舞台芸術祭実行委員会事務局より、正式の招待状を郵送いただきました。
事務局の皆様、ありがとうございました。

上演作品は、秋月でパフォーマンス作品として上演していた「タヌキとゆうれい」に決定。

今回の上演を機に、リニューアルするつもりです。
低年齢向き短編人形劇に仕上げる計画です。

現在の私たちの上演作品は、小学生以上を意識したものですから、どうしても低年齢向き作品の創造が必要とされていました。
リニューアルの機会に、低年齢向き短編作品をひとつ創るつもりです。

もちろん、内容に手抜きはしません。幼稚園保育園年中さんを対象基準にした、しっかりした良い作品に仕上げるつもりです。
来年、もう一本低年齢向き作品を新作で創造し、再来年には二本立ての巡回作品に発展させる計画です。

「タヌキとゆうれい」の取りかかりは4月からになりますが、皆様、続報をお楽しみに!

【釜】

頓田の森戦後七0年の記憶

もう3月です。昨日の雪は忘れ雪でしょうか?寒くても梅が可憐に咲いて、春の足音がすぐそこに。

さて3月は、劇列車にとって、頓田の森ぴーすきゃんどるナイトを開催する月です。今年で9年目。

ちいさな小さな戦争の記憶を受け継ぐ、劇列車と市民の手作りのつどい。

けれども、振り返って考えてみたいのです。ちいさな戦争の記憶は、当事者の人々には、深い深い心の痛みであることを。

私たちが、この悲劇を劇にして学んだことは、このことです。だから、このつどいを創ったのです。

ずいぶん陰に陽に言われたものです。

「こんなことやって何になるの?」

私たちは確信を持って問い返したいのです。

「足下の小さな記憶を抱きしめることができなくて、あなたは何を軸にして平和を考えるの?」と。

朝倉市平和事業実行委員会から、私たちの「頓田の森ぴーすきゃんどるナイト」についても掲載された冊子「頓田の森戦後七0年の記憶」を送っていただきました。

朝倉市民の皆様が足下の悲劇を70年も大切に継承されてきたことに、私たちは深い敬意を抱いています。

そして、想いだけで立ち上げて、ようやく9年目を迎える頓田の森ぴーすきゃんどるナイトの記事を載せていただいた朝倉市平和事業実行委員会の皆様に、厚くお礼申し上げます。

さあ、3月。初心を忘れずに、つどいの準備を進めなければ。

【釜】