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夏休みおやこ人形劇場、終わりました

2020.08.10 (月)

夏休みおやこ人形劇場、終わりました。2ステージで70名以上のお客様に、御来場いただきました。
ソーシャルディスタンスを確保するため、当日チケット販売は中止しました。公演当日に劇団にお問い合わせされたお客様、大変申し訳ありませんでした。

さて、公演とコロナ感染防止を両立させることは、小さな団体にとって、とても大変でしたが、最大限の努力を払ったつもりです。お客様が楽しんで帰られたことが、私たちにとって一番うれしいことでした。
お越しいただいたお客様方、厚くお礼申し上げます。

次にコロナ禍は、人と人を分断しているようです。今回、つくづくそう思いました。

コロナ禍の中での人々の諸活動について、人々の評価が分かれています。
どうもそれは、人々の日頃の価値観の現れであるようなのです。日頃は見えない「価値観」があぶり出されているようなのです。
そして、お互いに話しが通じなくなっています。

舞台芸術は、人と人をつなぐメディアです。
劇列車の事務局を構成している私たちも、そのことに自覚的です。
自覚的であり続けたいと思っています。
分断が進むからこそ、つなぐことが必要です。

平和な日常生活(平時)では、上の言葉は誰でもが言います。使い古された陳腐な言葉とも言えるでしょう。
しかしコロナ禍(戦時)では、その使い古された言葉の質が試されているのです。

人と人が分断されているからこそ、人をつなぐ仕事を放棄してはならないと思います。だから今回、劇列車事務局は、リスクを覚悟の上で、開催決行を決めたのでした。

戦時での振る舞いこそ、人や団体の真価を決めるものなのです。
団体のほんとうの姿が表れるものなのです。

ですから、日頃「どんなこどもにも劇を」と立派な言っていても、まだ開催可能な状態で自粛を決めてしまっては、今まで言っていたその言葉を、「私たちは本気か?」と、私たち自身が信じられなくなるのです。

私たち自身が私たち自身に、自ら疑問符をつけてしまうのです。
ここで自粛しては、私たちが私たち自身を信用できなくなってしまう…。
これほど不幸で悲しいことはありません。

もちろん、違った考えをお持ちの方々もいらっしゃいますし、人が抱えている事情も様々です。そのことは、痛いほどよくわかりました。
ですから今回の事務局の開催決定は、幾多の考え方の中の一つを、事務局が選択したということです。

自粛を決めれば、人は納得するでしょう。けれども、私たちは私たちに納得できなくなるのです。様々なお考えにふれながらも、上記のことが夏休みおやこ人形劇場を自粛しなかった最大の理由です。

劇列車は「どんなこどもにも劇を!」をミッションに掲げて、走って来ました。
あるメンバーが言いました。列車はお客が一人でも0でも、定刻どおりに運行すると。
そうなのです。劇列車は、お客様が一人であっても公演するのです。雨が降ろうが風が吹こうが、劇列車は走るのです。劇列車は、単純にお客様が多ければよいなどとは、考えていません。

それにしても、事務局決定と違った意見をお持ちの方であっても、御協力をいただきましたこと、ほんとうにありがとうございました。

皆様のお力添えがなければ、公演は出来ませんでした。改めまして、御協力いただいた皆様にお礼申し上げます。
【釜】