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実践報告を皆さんと学びたい

市民人形劇学校~研究・実践交流編まで、あと1ヶ月を割りました。

毎日、毎日、宣伝活動に頑張っています。
毎日、いろんなところに電話し、いろんなところに呼びかけに出かけていく。すると、いろんなことが見えて来ています。

今の日本社会の断面といってよいもの…、そんなものが見えてくるのです。
一つだけ例を挙げてみると、人と人がダイレクトに、正面から、バシンと出会うことが、ほんとうに減ったなぁ…。
そんな感覚的なものですが、確かに感じてしまうのです。

さて、演劇教育とは、子どもの人間性の解放と、豊かな発達を目指すものです。
また豊かな文化環境に育まれることは、子どもの権利でもあるのです。
人が正面から出会うことが減った寂しい時代だからこそ、じつは大切なことだと思われます。

それにしても、市民人形劇学校~研究・実践交流編で報告される実践報告は、二本ともたいへんレベルが高いと思います。

子どもの成長・発達を育むことに対してぶれない眼差しを持った大人たちと一緒になって、逞しく変化していく子どもたちの姿。

子どもの芸術体験保障は人権保障につながる。そんなたまなざしから行われた、ささやかながらも示唆に富んだ実践。

これら二本の演劇教育実践から学べることは、たくさんあるのだと思われます。
それは、いまの日本社会をより人間的に変えていく一石になり得ると思うのです。

そして思うのです。二本の実践が共通してもつ爽やかさは、いったいどこから来るのかと。

それは、たぶん実践者個人の欲望(名誉欲・地位上昇欲・金銭欲・その他もろもろの利己的欲)から無縁であり、子どもの利益から(子どものまなざしから)出発しているからなのでしょう。

それが、実践に稀有なイノセント(純粋)性を帯びさせているのでしょう。だから、爽やかに感じるのだと思うのです。

私たちは、純粋であることを心のどこかで軽蔑してしまう心性を、いつの間にか身に付けてしまいました。
自己の欲望に忠実であることを善とする心性を、いつの間にか身に付けてしまいました。

そうして、純粋であることが格好悪いことであり、泥臭いことであり、間抜けなことの代名詞のようになって、幾年月も過ぎ去ったようです。

しかし、この二本の実践には、確かに純粋性が宿っているのです。凛とした印象があります。

それは、周りからの評価がどうであれ、子どものまなざしを保つ大切さ(教育の原点)を手離さなかったからではないでしょうか?
自己の欲望から出発せずに、子どものまなざしから出発して実践を育んでいるからなのではないでしょうか?

これは広義の教育活動すべてが忘れてはならないことです。
あらゆる教育活動は、子どもから出発しなければ、いとも簡単に自己の名誉欲なりを達成する手段へと変質するのです。

始末の悪いことに、そのような変質に気づきにくいのです。
そのようなニセモノが、まるでホンモノのような顔をして、鎮座ましましているのです。

さて、そんな社会状況下で稀有なイノセント性を保持しているのが、この二本の実践報告です。
だから、爽やかな印象となり、凛とした印象になっているのでしょう。

繰り返しになってきました。
ブログをお読みの皆様と、学びの場を共にしたいと切に願っています。
皆様、実践報告をぜひお聞きください。

【釜】

とても優れた演劇教育実践

彼岸花が咲いています。月の光も透明感を増してきました。秋が訪れています。

さて、10月24日開催予定の「市民人形劇学校~研究・実践交流編」の演劇教育実践報告二本が出揃いました。
早速、印刷製本して助言者や講師の皆さんに、開催前の事前郵送しました。

参加者の皆さんには、参加当日に配布します。

二本の報告、いずれにしても大変優れた実践報告です。

実践報告1「えんげきひろばひろば×居場所」(加賀田報告)は、サザンクス筑後主催事業「こどものためのえんげきひろば」での実践報告です。

とても良い報告だと思います。特に、学校の先生方や公共ホール関係者の皆様に聞いてほしい報告です。

地域であろうと学校であろうと、子どもに関わる大人が決して手離してはならない観点、演劇教育が子どもにもたらす力を学べます。
魅力的な演劇教育実践です。

実践報告2「困難を抱えた子どもに人形劇を!~パペットシアターPROJECTの試み報告」(弥永報告)は、困難を抱えた子どもに人形劇を届けるために、それこそ困難を克服していった大人たちの報告です。

私どもの団体の報告ですから書きにくいのですが、子どもの貧困に起因する子どもの体験格差に挑んだ実践の報告です。
とても興味深い報告だと思います。

この二本の実践報告が出揃った時、こんなにも優れた演劇教育実践が地域に眠っていたんだ、と思わずにはいられませんでした。
もちろん、実践者たちは黙々と実践を積み上げられていたのですが…。

黙々と積み上げられてきた極めて良質の演劇教育実践を、皆様方にも知っていただきたい、とほんとうに思います。
そして、一緒に学びあっていただければ、とほんとうに思います。

ただいま、様々な方々にお声をかけさせていただいております。
お声をおかけすること自体が、まだ社会的認知の乏しい「演劇教育」の理解を広げていく運動なのだ、と思うのです。

皆様、奮ってご参加ください。

【釜】

「市民人形劇学校~実技編」、延期のお知らせ

9/26(日)、10/3(日)、10/10(日)に開催予定だった「市民人形劇学校~実技編」は、緊急事態宣言延長に伴い、2022/1/9(日)、1/16(日)、1/23(日)に延期いたします。

お申し込みいただいていた皆様、少しさきになりますが、年明けにお会いできるのを楽しみにしております。
また、申し込みを検討されていらっしゃったみなさまも、年明けの機会にお申し込みいただければ幸いです。

コロナ禍の中で、子どもたちの1日1日の体験機会が失われ続けて1年半が過ぎました。
発達の歪みは確実に現れるだろうと思われますが、それがどのように現れるのかは未知数です。
このような現状を打破したいともがいているみなさんと一緒に、私たちも一緒に考え、歩いていきたい。

「市民人形劇学校~実技編」は中止となりましたが、「市民人形劇学校~研究・実践交流編」は実施予定です。
10/24(日)、石橋文化会館・小ホールにて行います。感染対策を行ったうえでの実施です。
みなさま、会場でお会いできることを楽しみにお待ちしております。

【尚】

市民人形劇学校~研究・実践交流編、参加呼びかけ

落ち葉が風にカサカサと音を立てて、転がっていく風景が見られるようになりました。

今日は「市民人形劇学校~研究・実践交流編」について、内容の紹介をいたします。

演劇(人形劇)の力を活用して、子どもの発達に寄与する営みを演劇教育と言います。
「市民人形劇学校~研究実践交流編」は、学校や地域での演劇教育への理解と普及を意図したフォーラムです。

学校をより「人間的な発達の場」にするために、孤立化が進む地域空間をより人間的なつながりのある空間に変えていくために、演劇(人形劇)のもつ力を活用することの有効性と可能性を、学びあいたいとます。

それが、フォーラム「市民人形劇学校~研究・実践交流編」なのです。

■午前の講演では、学びと討論の基調を創ります。

演劇のもつ力が、青年期の若者(高校生)に至るまで、発達に有効に働くことは、疑問の余地はありません。
しかし、はたして人形劇はどうなのでしょうか?
思春期から青年期の子ども・若者の発達に対して、どのような有効性を持っているのでしょうか?

そこが午前中の焦点になるのかな…。個人的にはそのように考えています。

日本ウニマ会長のくすのきさん講演に対して、私立高校で演劇教育を実践してこられた竹島さんが、講師との事前打ち合わせなしで、質問に挑みます。

午前の講演はどんな展開になるのか?
予測がつかない、スリリングな展開になるかも知れません。


■実践報告1
「こどものえんげきひろば×居場所」(加賀田報告)は、地域公共ホールにおける演劇教育実践です(そう理解しています)。

どのようなプログラムで子どもに働きかけているのか?子どもの様子はどのように変化しているのか?
ユニークな地域演劇教育の実践に、とても関心がそそられます。

地域で児童劇団を組織されてある方々にとっては、興味深い報告ではないでしょうか?

そして、地域公共ホールの努力と地域のもつ教育力を、学校の先生方に理解していただけたら、と願っています。

子どもを、学校の枠内にスッボリと入った見方で見ていればいけないのです。地域での子どもも学校での子どもも、同じ同一人物なのですから。

教職員、教育行政の方々、公共ホール関係者の皆様への参加を呼びかけます。もちろん、関心のある市民の皆様の参加も大歓迎です。

きっと参加された皆様、それぞれにとって貴重な学びになると思っています。

■実践報告2
「困難を抱える子どもに人形劇を!~バペットシアターPROJECTの試み報告」(弥永報告)では、久留米市K小学校における人形劇観劇体験支援の実践報告です。

これは、社会の周縁に置かれがちな子どもたちが抱える「体験格差」是正に挑んだ実践です。

社会福祉に携わる方々、人権教育に携わる先生方、困難を抱えた子どもへの支援に様々な形で取り組んである市民の皆様に、参加を呼びかけます。

きっと、子どもの抱える困難と課題についての理解が促進されるのでは?そう思います。

■この2つの実践に対する参加者討論の後、討論を踏まえて、助言者勝山さんと古賀さんから、それぞれの実践のもつ成果と課題を整理してもらいます。


一日がかりのフォーラムです。
充実した内容が、たっぷりと詰まったフォーラムです。

参加された皆様が演劇(人形劇)教育について理解を深め、明日からのそれぞれの実践の糧にしていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

参加お申し込み、受付中です。

【釜】

市民人形劇学校~研究・実践交流編お申し込み受付開始

9月になりました。蝉の声はつくつくぼうし一色に。あんずも梅の木も、葉を色づかせ、葉っぱを落としはじめています。
残暑の中に、秋の気配が色濃くなってきました。

さて、市民人形劇学校~研究・実践交流編のお申し込みを受付開始しております。

市民人形劇学校~研究実践交流編は、「演劇・人形劇と教育をつなぐ実践のゆたかな可能性を求めて」をテーマとして開催されるフォーラムです。

全体講演「人形劇が子どもにもたらす力」を、日本ウニマ会長のくすのき燕氏。
講演コーディネーターは「野球部員、演劇の舞台に立つ!」の著者竹島由美子氏。

サザンクス筑後での長年にわたる地域演劇教育実践報告「えんげきひろば×居場所」を、加賀田美沙子氏から報告。
人形劇団による子どもの文化格差是正の実践「困難を抱える子どもに人形劇を!~パペットシアターPROJECTの試み報告」を、当団体事務局長弥永尚子氏から報告。

実践報告分析のための助言者は、古賀弥生氏(アートサポートふくおか代表・九州産業大学教授)と勝山吉章氏(福岡大学教授)。

充実した講師、報告者、助言者の皆さんです。

演劇(人形劇)のもつ力は、想像する力、共感する力、協同する力を育む力にあります。

そんな演劇(人形劇)の力を活用する演劇教育に関心をお持ちの皆様、10月24日(日)に、久留米市石橋文化センター小ホールに集いませんか?参加費500円です。

きっと学びの喜びに溢れた場になると思います。



お申し込みはこちらをクリック。

【釜】