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市民人形劇学校終る

昨日、市民人形劇学校~研究・実践交流を、無事に終えました。
演劇教育の可能性を探るフォーラムに参加された方々、ありがとうございました。

1日を明けて、次々に反響が寄せられています。
質のよい深い学びの場が出来たようです。
講演、実践報告、助言をされた皆様、ありがとうございました。
皆様のお陰で、素晴らしい学びの場が出来ましたこと、御礼申し上げます。

特に若いお二人の実践報告には、多くの方々が感銘を受けていたようです。
「そこに明るい未来を感じる」とおっしゃった方もいらっしゃいました。

さて、呼びかけに大変苦労してきた市民人形劇学校~研究・実践交流編です。
掛け値なく、毎日といってよいほど、電話や出かけていっての話し込み。勝手を知った方々ばかりではありません。
精神的にもヘトヘトになりました。

けれども、お陰で様々な皆様と新たにつながることが出来ました。
これは、とても嬉しいことです。
人はつながることで、力を得ることが出来るのですから。

「真面目なことを、真面目に討論出来る大人のひろば」が、どんなに待ち望まれていたことか。
垂直型の関係でもなく、権威主義に侵されてもおらず、誰もが対等で自由に発言出来るひろば。
そんな場が、どれ程待たれていたことか。
そして、流行りのオンラインでは決して出来ない、「人がそこにいる」ことの大切さが感じられる場が、どれ程待たれていたことか。

そんな熱い願いやエネルギーの奔流を浴びた1日でした。

参加者討論の時間は、もう少しあった方がよかったのかもしれません。
皆さん、言いたいことの半分くらいしか言えなかったのではないでしょうか?

子どもの発達の危機が、深く広く進行しています。その改善を図っていくためには、本気の大人たちの努力が必要です。そのための演劇教育なのです。
そして、大人たちの真面目な〈ひろば〉が必要とされています。

あらためて、そんなことを、ヒシヒシと痛感した市民人形劇学校でした。
開催してみての正直な感想です。

講師、講演コーディネーター、実践報告者、助言者、参加者の皆さん。そして最後にボランティアの皆さん、ほんとうにありがとうございました。

【釜】

みんなの学び館へ

一気に秋めきました。
夜空にはオリオン座が見えます。

さて、本日は福岡市へ。

市民人形劇学校~研究・実践交流編への呼びかけ行動を行いました。
フリースクール「みんなの学び館」で、校長先生と懇談できました。
一時間半ものお時間、お付き合いいただき感謝申し上げます。

小学校教諭として30年勤務され、今はフリースクールで不登校の子どもたち、保護者の皆さんとともに、大車輪の御活躍の様子。
頭が下がる思いです。
そして、お話しを伺っていると、何だか爽やかな風が吹き抜けたような気持ちになりました。

今の子どもが抱える困難な状況。ますます困難が増している状況。胸が痛むようなお話しを伺いました。
そして話が弾みました。

子どもたちが抱えている困難の問題。

これは、大人たちにはなかなかわからない問題のようです。
大人である私たちが、子どもの視点にたって社会を見つめないと、わからない。
子どもを中心において社会を見つめないと、わからない。
自分が壊される体験を恐れていては、わからない。

意気投合した時間でした。ありがとうございました。

さて、いよいよ、市民人形劇学校~研究・実践交流編が近づいています。

ほんとうに苦労して、様々な皆さんに呼びかけを行いました。
振り返ると、率直に言って無名の私たちの呼びかけは、幾多の壁に阻まれてきたと考えています。
権威主義とヒエラルヒーという壁。無関心という壁。

そういう状況下、私たちの訴えに耳を傾けてくれた皆さん、ありがとうございました。
参加出来る出来ないに関わらず、私たちの声が届いたことが嬉しかったのです。
厚く御礼申し上げます。

順調に進展しないしんどさの中、逆にそれをバネにして、様々な方々と出会い、話し込みが出来ました。

その一つひとつの対話の積み重ねが、子どもの発達環境を整えていく営みにつながる。私はそう理解しています。
出かけていき対話することは、その行動自体がもはや運動なのだと思います。

皆さん。
演劇の力を子どもの発達に生かす演劇教育のフォーラム(広場)、市民人形劇学校~研究・実践交流編に、どうかご参加ください。

きっと世界が変わってみえてくると思います。
世界が変わってみえるようになるための行為。
そのことを「学び」というのでしょうか。

【釜】

本日、巡回公演

今日は、久留米市内の校区子ども会主催、校区人権啓発推進協議会共催の人形劇「ちょうふく山のやまんば」公演でした。

小学校体育館で仕込み、上演、ばらしまで、1日がかりの仕事でした。

コロナ禍が続くなか、子どもの体験機会の喪失を心配する小学校の先生と
大人の皆さん。
皆さんと出会えたことは、私たちにとっても嬉しいことでした。
同じようなことを考えてある皆様と出会うことは、やはり勇気百倍するものです。

感染対策もバッチリ行った公演でした。

子どもたちが喜ぶ姿を見て、喜んでいた大人の皆さん。
子どもと連れだって見に来てくれた保護者の皆さん、おじいちゃん、おばあちゃん。
ほんとうにありがとうございました。

次は、11月に二ヶ所での巡回公演。無事に出来ることを祈っています。

【釜】

親子であそぶ人形劇がっこうinちくしの~申し込み受終了

親子であそぶ人形劇がっこうinちくしのは、募集定員に達したため、お申し込み受付を終了いたしました。

お申し込みいただきました皆様、ありがとうございました。皆様と一緒になって、当日は楽しい時間を作りたいと思っております。
よろしくお願いいたします。

また、受付終了後にお申し込みをいただいた皆様、御期待に応えることが出来ずに、申し訳ありません。
コロナ禍が下火になっているとはいえ、まだ募集定員を増やすには心配がある状態です。
大変心苦しいのですが、どうか御理解いただきますようお願い申し上げます。

それでは参加される皆様と、11月7日筑紫野市文化会館でお会い出来ることを、楽しみにしております。

とりあえず、募集終了の告知まで。

【釜】

「親子であそぶ人形劇がっこうinちくしの」~受付開始

「親子であそぶ人形劇がっこうinちくしの」の参加申し込み受付を始めました。
「親子であそぶ人形劇がっこうinちくしの」は、親子で創造的なひとときを楽しむ企画です。

3匹のこぶたの人形をつくり、その人形を使って劇あそび。
身近にある材料から、あっという間に人形が作れちゃいます。人形は、作ったら動かしたくなっちゃいます。
自分がつくった手づくりの人形には、そんな不思議な魅力があるんです。

ぜひ、親子でご参加ください。みなさまのご参加、お待ちしております。

参加お申し込みはこちらから。


【尚】

10月に入って

10月に入りました。
9月。「市民人形劇学校~研究・実践交流編」の参加呼びかけを、今までの自分たちのネットワークを越えて、どこまで広げることが出来るのか。そこにチャレンジしてきた1ヶ月でした。

いろんな団体へ出かけて行って対話を試みました。今も継続しています。なぜなら、それが大切なことだと思われるからです。

9月29日に、オンラインで或る講演を聞いたのですが…。
子どもを取り巻く状況は深刻化の一途をたどっていること。今、子どもの育ちについて考えることは、この国の将来の大人のあり方を考えることと同じ。
そんな主題の講演でした。

全く同感です。
今の子どもが置かれた状態に心を痛める大人たちの協同戦線を構築する必要がある、と思うのです。

硬い言い方になりましたが、平たく言うと、「学校だ、地域だ、別物だ」などと、既成の枠組みの範囲で発想していては、もはや「子どもの置かれた環境をよい方向に動かずことは出来ないのではないか?」ということです。

なかには、今までの枠組みに自足していて、私たちの呼びかけに耳を閉じられる方々もいらっしゃいます。
それでは、時代と社会の渦巻く激流から取り残されてしまうのではないでしょうか。

いや、流れから取り残されようが、それはそれでよいのです。私たちがとやかく関知することではありません。
問題は、一方で子どもの育ちの環境は悪化するばかりだということを言いたいのです。

どこかの或る団体が頑張ったからといって、それだけでは、もはやどうにもならない。
それぞれの努力は大事だけれど、それだけではどうにもならない。
今は、既存の枠組みを越えて、多様な協同を構築していく時期なのだ。
そう思えてなりません。

それは、何も大層なことではありません。
それぞれが別に動いていて良いのです。それぞれの取り組み課題があるのですから。
しかし、今、子どもの育ちをめぐって横断的に話し合う「広場」が必要になっていると思うのです。

様々なことに奮闘してある大人たちが、そこに集って、子どもの成長・発達をめぐってワイワイ言い合う「広場」。
そんな人と人とのネットワーク。

今回の市民人形劇学校~研究・実践交流編は、「演劇教育」という手法を使った、研究と討論の「広場」づくりだと思うのです。

ですから、それぞれのメンバーが、いろんな団体へ出かけて行って、話を聞いてみる作業を続行してきたのです。
ここからしか始まらないと思っています。

さて10月に入りましたので、11月7日開催予定の「親子であそぶ人形劇がっこうinちくしの」の広報準備も始まりました。
また、10月16日開催予定の人形劇巡回公演に向けた再稽古も始まっています。

私たちは、巡回先の方々に、必ず事前にお話しの時間を取っていただいています。
それは、受け入れ先の皆さんが「何を考えて人形劇を子どもに見せたいと思っていらっしゃるのか」知りたいからなのです。
鑑賞行事が「楽しみの消費」ではなく、「楽しみの創造」になるためには、その作業は必須のことだと思っています。

そして、この秋の巡回先の先生方は、異口同音におっしゃいます。「コロナの中で、子どもの体験が奪われているから」と。
子どもの成長・発達を主軸に置けば、当然そうなります。

とはいえ、感染防止と楽しい体験の両立に悩みながら進んであることも事実です。
私たちも悩みながら、一緒に歩いていきたいと思っています。

だから「親子であそぶ人形劇がっこう」にも手を抜けないのです。
先生方の悩みは保護者の方々の悩みでもあるのですから。

保護者の方々は、この貴重な体験機会を子どもに味会わせたいと思っていらっしゃることは間違いないと思っています。

さて、いきなりのまとめになりますが、さあ、頑張っていきましょう!

【釜】