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チケット販売開始

葉っぱの落ちた裸木の枝が、空に映えて美しい。枝の先まで凛としています。
今は裸木でも、春に葉をつけようとする命の力強さを感じます。

さて、今日は「春のおやこ人形劇場」(芸術文化振興基金助成)のチケット販売開始日です。

3月6月日(日)久留米シティプラザCボックスでの上演となります。
演目は、人形演劇「どんぐりと山猫というはなし~一郎くんの立つ丘からみえるけしきはどんなけしき」です。

チケット販売は、石橋文化センター、久留米シティプラザ情報サテライト。劇団HPからもお申し込み出来ます。

コロナ感染防止対策を徹底するため、各ステージ71名定員です。
1日3ステージで、合わせて定員数213名。

御関心をお持ちの皆様は、早めのチケット御購入を、お薦めいたします。

最近の劇列車の催しは、チケット販売開始後に、1週間程度で売り切れてしまうことも多々あります。
今回の公演は、定員を増やしているため、さすがに1週間で売り切れという事態はないと思います。
一方では、早めのお申し込みでなければ、チケットが手に入らないということになりかねないと思うのです。

それであれば、お早めのお申し込みがもっとも安全だと思います。

さて今回作品は、昨年夏の第22回定期公演「どんぐりと山猫」を、大幅にブラッシュアップした人形演劇作品です。
いろんな意味で、興味深い作品だと思います。

皆様のお越しを御待ちしております。

【釜】

市民人形劇学校~実技編開催

冬の凍てつく夜空、オリオン三つ星がきれいに並んでいます。
まるで、夜空から音楽が降ってきているようです。

さて、「市民人形劇学校~実技編」が、いよいよ明後日からに迫りました。
3日間のワークショッブです。

保育士の方々、小学校の先生、高校の先生、関心のある市民の皆さんと、参加される皆様は多様です。
どんなワークショッブになるのか、とても楽しみにしています。

内容は、子どもが好きな鉄板短編人形劇「なかよし」を実演できるまでになる3日間のプログラム。

短編人形劇「なかよし」を実演できるようになるだけでなく、人形劇表現のもつ豊かさを知り、上演を支える舞台の考え方までを知ることが出来る、充実した学べるワークショッブを企画しています。

準備は万端です。
参加を御検討中の皆様、まだ参加受付は締め切っておりません。
「面白そうだなぁ」という気持ちで参加できます。御参加いただければ幸いです。
劇列車HPからも、お申し込みが出来ます。

久留米の地で、子どもの前で人形劇を演じる大人たちが増えること。
いろんな方々が人形劇に親しむことが出来るようになること。
それは、私たちの夢の1つのです。

子どもが人形劇に親しむには、まずは大人が親しむことから。

そんな、少し遠い目標を掲げた市民人形劇学校~実技編がはじまります。

【釜】

新年を迎えて

明けまして、おめでとうございます。
新しい年を迎え、皆様の御多幸をお祈り申し上げます。

さて、舞台アート工房・劇列車は、第二次中期ビジョン(2GP)到達に向けて、新しい年を歩いて行きます。

(私たちのいう「中期ビジョン」とは、「5年後」という中期スパンでの目標のことを指しています。
そろそろ完成年度が近づいてきました)。

劇列車2GPは、コロナ禍の影響を受けて、2020年に修正を加えました。
この修正内容は、劇列車を「職業化する」方向への大きな転換でした。

しかしこれは、ちまたでよく言われるような「演劇(人形劇)で飯を食う」ためのものではありません。

「好きなことで飯を食う」。
そんなことに価値があるとは、全く思えないのです。
社会の中で、どれ程の人が「好きなことで飯を食っている」でしょうか。

「だから私は幸せ」などと錯覚することは、その人の自由です。

けれども、それを客観的に言えば、「たまたまそれが可能な境遇にいた者が、自らの特権的地位に胡座をかいている」ことだと思います。
困難を抱えて生きる人々にとっては、「好きなことをして生きる」など、夢のまた夢なのです。

アマルティア・センは貧困を「人間の選択肢が狭まること」と定義しています。
特に経済的困難を抱えて生きる人々にとって、「好きなことして生きてる」ことなど、とても贅沢なことに思えるのではないでしょうか。
私たちは、そこに価値は置いていません。

(2GPから話がずれましたが、職業化議論の前提として、どうしても述べておく必要があることです)。

さて、話を進めましょう。
一方で、社会的な事業を責任を持って遂行していくためには、片手間で事業がやれなくなる時がやってきます。

また、そうならなくては、その団体の事業は意義がありながらも「停滞している」ということになるのではないでしょうか。

ですから、いずれ片手間でやれなくなることを予想して、「職業化」路線を打ち出したものです。

簡単に言ってしまうならば、NPO組織に専従者をおいていく。
その方向での「職業化」ということなのです。

正確を期していうならば、「職業化」路線ではなく、「専従者設置」路線と言ってよいものと考えています。

とはいえ、事務所兼アトリエの年間維持費、2020年に購入した運搬車両の年間維持費など、年間固定費の支出も増えています。

まずは、赤字経営状態であることから脱却し、自立した事業基盤の強化を図りたいと考えています。
それが2022年度劇列車運動の最大課題です。

私たちは、本気で「どんな子どもにも劇を!文化を!」というミッションの実現への道を歩いてきました。
ですから、「専従者を設置して事業の充実を図る」時が、必ず到来すると考えています。
ミッションと事業に責任を持つためには、その準備を開始しなければならないのです。


次に、かれこれ1年半取り組んできた宮沢賢治「どんぐりと山猫」(改称「どんぐりと山猫というはなし」)を、2月中旬までに今回の大幅ブラッシュアップを完成させます。

これは、2022年主力巡回作品としていく予定です。
2月~3月には、はやくも6公演が決まっています。
ですから、今はこのブラッシュアップに大忙しです。

観ていただける皆様に、最良の作品を届けること。
これは年末に述べましたように、運動(事業)発展のイロハにあたる大原則です。
今の私たちに出来る最良の作品を、2月にはお届けします。
皆様、御待ちください。


さて、具体的な記述はこの辺りにして、新年の抱負に入ります。

2022年が始まりました。
新しい年を、劇列車は、上述の2GP到達に向けて、ひた走りに走ります。
そして、今年もいろんな子どもたち、いろんな親たち、いろんな大人たちに出会うでしょう。
ほんとうに楽しみです。

そして、私たちはこう思います。
子どもや親の苦しみと喜び、大人たちの喜びと苦しみに出会たらいいなぁと。

喜びだけでなく、苦しみにも出会うのです。
いや、苦しみと喜び、それを丸ごと受けとめなければ意味がないのです。

芸術文化体験が受け手にとって、「社会的了承行為の網の目変更」になる。
そのことが大切だと思います。
ですから、提供する側も、相手の苦しみまでも受けとめる覚悟がいると思うのです。

私たちは、私たちの作品、私たちの声が届かない地点で苦しんでいる人々に、作品を届かせたい。

だから、私たちは作品創造に妥協しないのです。
それはなぜなのか。

半端な妥協をしていて、厳しい地点で生きる人々に届くはずないではありませんか。
彼らの苦しみと響きあう。
そのために、半端な作品を作ってよいはずない。

自らを取り囲む厳しさを跳ね返して生きる人々は、甘ったれた根性で作った作品など跳ね返してしまいます。

私たちは、どこか遠くの偉い権威から認められたいのではない。
そんなものは、あえてありていの汚い言葉を使えば「そんなものは犬にくわえろ」なのです。

私たちが表現の向上を目指しているのは、苦しんでいる人々がいるからなのです。
これは偽善ではありません。

よく言われることがあります。
「あなたたちは、何でそうなのか」って。
「その動機がよくわからないよ」とも。

それへの解答は、じつはとても簡単なことなのです。

私たち自身が苦しんで生きてきたから、苦しんでいる人々に届けたい。
たったそれだけのことなのです。

(もっとも、これは「開き直り」にも聞こえるでしょう。
しかし、あえて「開き直る」ことで解放されることもあるのです。
ドンと腰の座ることもあるのです)。


さて、うららかにあけた新年。
こんな劇列車ですが、今年もお付きあいいただければ幸いです。
皆様、どうか本年もよろしくお願いいたします。

【釜】