7月17日おやこ人形劇場「どんぐりと山猫というはなし」上演が、近づいてきました。
前にもブログで書きましたが、今回上演の最大の特徴は、終演後に「対話のひろば」が併設されていることです(15時の回のみ)。
対話のひろばは、いわゆるアフタートークとは違います。
上演側の発言もありますが、観客の皆さんは聞き役だけではありません。
むしろ上演側よりも、観客の皆さんの発言で場を創っていく。
ここにもっとも大きな特徴があります。
劇を観ての発言は、当然ですが、一人ひとり違うものでしょう。
劇を観ての一人ひとり違う発言をお互いが聞き合う。その事で、一人ひとりの気づきが生まれるのでは?
それが対話のひろばのねらいです。
一人の気づきが、対話の中でポリフォニー的(多声的)で豊かな気づきへと広がっていく。
それは一人の気づきを否定するものではありません。一人の気づきがより豊かに深まり広がっていくことだと思います。
何か結論を出すのではなく、観客の皆さんの発言によって、相互的な気づきを生み出されること期待する。
そんな、時間的には短い集いが「対話のひろば」なのです。
参加者は、小学生から高校生、大人まで。
年齢的にも多様な参加者の皆さんになりそうです。
いったいどんな会になるのか?とてもスリリングですね。
大人がしゃべり、こどもが聞く。それが普通の社会(学校の朝礼ってそうですよね)です。
それが違って、こどものしゃべりに大人が耳を傾ける。
家庭ではあり得ても、公の場ではまずまずありません。
でも、そんな場が生まれたら、どんなに素敵なことでしょう。
皆さんご存じですか?国連子どもの権利条約は、子どもの意見表明権を大切にしています。
年齢に応じて、子どもの意見は、正当に尊重される。それが子どもの意見表明権です。
こどもの意見に大人が耳を傾ける。
違う意見に、大勢の人が耳を傾ける。
それは個人の尊厳性という人権保障の土台を創ります。
さて対話のひろばでは、大人の意見も高校生の意見も大歓迎です。
私たちは、対話のひろばをとても楽しみにしているのです。
【釜】
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