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春の巡回公演を終えて

2022.04.10 (日)

4月になりました。キンポウゲにレンゲ、アザミも盛りを迎えようとしています。

さて、4月4日に春の巡回公演の最終回を終えました。
ほっと一安心。
現在は、1年間の事業を振り返りながら、今後1年の事業計画づくりに勤しんでおります。

さて、2月から3月の春の巡回公演は6ヵ所が予定されていました。
他にワークショッブに付随した上演、春のおやこ人形劇場と合わせて、計8ヵ所での上演予定でした。

コロナ感染第6波により2ヶ所がキャンセル、又は延期されましたので(これは感染防止のために、主催者側の苦渋の決断でした)、計6ヵ所での上演となりました。
この全ての上演が「どんぐりと山猫というはなし」です。

ほんとうにコロナ禍の中での上演は、とても大変です。
開催出来たところも、キャンセルを決断されたところも、延期をされたところも、コロナ禍でなければ考えなくてよいことを考えて、決断しないといけません。

どんな決断をされた方々も、様々なエネルギーをお使いになったことと思います。ほんとうにお疲れさまでした。

さて、6回連続(ほぼ1週間おき)上演によって、「どんぐりと山猫というはなし」が持つ力について、私たち自身が深く考えさせられた春の巡回公演になりました。

一つ目の発見は、「どんぐりと山猫というはなし」が「考える人形劇」であることです。

観客の方々は、観劇しながら自分を振り返り、自問自答してあるようなのです。
これは私たち自身が驚いたことです。「思考する人形劇」って可能なのです。
ほんとうに試行錯誤した甲斐がありました。
私たちは「思考する人形劇」に踏み出したのです。
まだ荒削りです。ですが確かにそこに踏み出したのです。

二つ目の発見は、次のとおりです。

それは、劇を上演するとは「事前パンフレット準備から感想の共有までを含んでの行為である」ということです。
観客の方々は、その一連の過程を楽しんであるようなのです。

劇を観る楽しみとは、上演本体だけではなく、その前後まで含めて「楽しい」ことなのですね。

劇を鑑賞するという行為について、深く考えさせられました。
こんな経験を「どんぐりと山猫というはなし」上演では積み重ねました。

私たちは、私たちがつくりあげた作品について、可能な限り、客観的な評価を下すようにしています。
思い入れがある作品であればあるほど、作品を突き放して客観的な眼でみようとします。
また、そうでなくてはなりません。

観ていただいたお客様の様々な反応に喜びを感じていますが、喜んでいるだけでは無責任になりかねません。
試行錯誤したものを喜んでくれて「めでたしめでたし」ではないのです。
それだけでは、お客様にとって失礼です。

お客様の反応から、劇を観るという行為について、深く考えを巡らしていかなくては…。
まだ至らないところをブラッシュアップしていかなくては…。

そんなこんなを踏まえて、私たちは1年間の事業を振り返り、2022年度の事業計画を練っているのです。

そんなこんなで、4月はミーティング、ミーティング。
ミーティングの連続です。
このミーティングが私たちの今後の1年間を支えます。
おざなりに出来ません。
ミーティングは、創造団体の生命線なのです。

最後に。
ミーティングを踏まえての2022年理事会と総会は、5月29日日曜日午後の予定です。
場所はえーるぴあ久留米にて。
近日中に、コアサポーター会員の皆様宛に御案内差し上げます。

コアサポーター会員の皆様、ふるって御参加いただき、御意見をいただければ幸いです。

【釜】






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