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演劇と教育研究委員会例会

2023.01.13 (金)

九州福岡では、暖かい冬が続いています。皆様、いかがお過ごしですか?

さて、本日は「演劇と教育研究委員会」第4回例会のお知らせです。

「演劇と教育研究委員会」とは、劇列車が設置した演劇教育のゆたかな可能性を探りあう対話のひろばです。
毎回の例会では、資料をもとにした相互対話から学びあっています。
自分で言うのもなんですが、たいへん実りゆたか研究会です。

次の第4回例会は「竹島由美子教育実践を読みとき、いまに生かす」です。
2月23日(祝)13時半~16時半。石橋文化会館会議室Bで開催します(参加費600円)。

竹島由美子教育実践とは何でしょうか?
それは、福岡県筑後地方私立N高校における彼女の長年にわたる教育実践の呼称であります。
演劇部の活動と国語の授業を通じて、社会の周縁に置かれていた高校生たちが自らの言葉を獲得していきます。
そして、高校生たちが人間としての可能性を見事に開花させていった実践として、全国から注目を浴びました。

彼女の実践は「虹を追うものたち」「野球部員、演劇の舞台に立つ」「僕のリスタートの号砲が遠くの空で鳴った」と、三冊の本にまとめられていますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

しかし「竹島さんだから出来た」「N高だから出来た」「感動的な実践だ」と言う声ばかりが聞こえてきます。
これらの賛辞が悪いわけではありませんが、竹島さんの実践を正当に評価したものとは言えない。どうしてもそう思ってしまうのです。

実践を正当に評価するとは、その実践の内側に隠されている「普遍性」を取りだして言語化し、自らの実践を検証する指針とすることに他なりません。
今回の例会では、その隠された「普遍性」を取りだし、言語化してみたいと思います。

また実践とは、教育実践に狭く限定されるものではありません。
私たちのパペットシアターPROJECTも実践でありますし、手打ち公演もワークショップ活動も巡回公演も実践です。
食料支援もそうですし、子どもの居場所づくりもそうです。

なぜなら実践とは、「自己(自分たち)と世界との関係を変える」ことなのですから。

ですから、地域で社会課題の解決に挑むあらゆる活動は実践だと言えます。
各方面の実践者の方々に、参加を呼びかけたいと思います。

例会にて竹島さんの実践から隠された「普遍性」を取り出すことができれば、あらゆる実践者の方々にとって示唆に富むものになる確信しています。
会場の都合上、定員18名です。
お早めにお申し込み下さい。
お申し込み先は、info@dramatrain.jpまで。

【釜】






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