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桜下、御嶽流神楽大会

2012.04.01 (日)

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御嶽流神楽大会は、大分県豊後大野市近辺の神楽団が、一同に会する大会です。
毎年4月第1日曜日に開催されている、野趣溢れる開放的な野外神楽競演会。

行って勉強してきました。
なんといっても、各コミュニティーに神楽団があることによって、「おらが芸能」がコミュニティーの絆を紡いでいるのです。
そして、なんと!!公称五千人が集まるのです。

会場では、お年寄りも、神楽の音楽に合わせて体を動かし、幼い子どもも太鼓を叩く真似をして、体全体で神楽を味わっている。
プレイが神楽団だけのものでなく、見ている人たち共有のものだとわかります。

大地や空や風と呼応する「土の芸能」は、優れたコミュニティー統合機能を持ち、無形文化の共有財産となっているのだ、と改めて勉強になりました。

ひるがえって、都市の演劇は、都市中産市民層の無形文化です。
新劇、商業演劇、小劇場と分かれていても、都市中産市民文化である共通項があります。

そこで見せられるものは、近代的か現代的か、どちらかの都市的「自我」。

1980年代以降、この国では、都市中産市民のミーイズムへの閉じこもりが始まりました。
それに呼応するように、小劇場などはミーイズム演劇、「演劇は食うための手段」「マスメディアに露出するためのツール」に成り下がった演劇が、なんと多いことか。

それらの中の一部をハイアートなどと持ち上げている演劇関係者もいるが、都市に閉じこもった「精神的鎖国演劇」なぞ、私たちには無縁のものです。
それがハイアートならば、私たちにハイアートなどいらない。

自然と感応する野外神楽大会から、エネルギーと示唆を貰った1日でした。
そして私たちは、都市型演劇から、遠ざかった道のりを歩んでいるのだ、と改めて再確認しました。

写真は神楽大会の会場です。

【釜】






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