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遅ればせの始動

2020.05.25 (月)

昨日は劇列車の理事会と総会。参加者の皆様、朝倉市の秋月までお越しいただき、ありがとうございました。

また委任状をいただいた皆様、無事全議案が承認されましたことを、報告いたします。

特に理事会での事業計画総論の討議では、民衆芸術についての貴重な御意見をいただきました。

もちろん理論と創造は、次元が違うものです。理論がしっかりしたからといって、優れた創造ができるわけではありません。

一方で、創造は理論に影響されます。自前の理論を越える創造はないのです。理論の射程が延びるほど、創造の射程も延びるのです。

私たちの創造を民衆芸術としてとらえ直す意義は、ここにあります。
また、集団のアイデンティティーを民衆芸術創造に定めることで、集団の特徴を自己了解できるようにもなるのです。

そして総会では、私たちの作品を困難を抱えたこどもたちのもとに届けていく、その実践的試行についても話し合われました。

理論は実践によって地に足がついていきます。理論と創造だけではだめなのです。それが現実に切り込む実践となってこそ、地に足がついていくのです。

少し理屈っぽい話になりました。

コロナ禍で一ヶ月遅れの理事会と総会でしたが、やっと日常性が戻ってきたようです。

そろそろ稽古も再開となります。
皆様、今年度も劇列車をよろしくお願い申し上げます。

【釜】