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対話のひろばを!

2022.05.09 (月)

ゴールデンウィークも終わりました。野アザミが真っ盛り。初夏が訪れたようです。

5月3日は憲法記念日。今年はロシアウクライナ戦争の影響から、改憲論や勇ましい発言のオンパレード。
ニュースも、まるで大本営発表とみまちがうような一方的なものが多い…。
なんだかヘン!
内心、違和感とザワザワするような不安が高まるばかりです。

さて、2023年3月初演予定の新作人形演劇「貧乏神と福の神~二つの物語とまだ見ぬ物語」の脚本第一次稿があがりました。

ここから大幅な書き直しがないといいけどなぁ…。

この新作脚本は、「思考する人形劇」(観客の皆さんとともに考える)の第二段になります。
「思考する人形劇」と言ってもなんのことだかわかないと思われますが…。
「楽しみ」であるとともに、「娯楽以上のナニモノか」である表現。
そう考えていただければ幸いです。

私たちは、いまを必死に生きている人々と共に歩みたいと思ってきましたし、そのための実践にも踏み出してきました。
そんな試行錯誤から生まれたテーゼ(創造方針)が、「思考する人形劇」というものなのです。

7月17日日曜日には、「思考する人形劇」第一段である作品「どんぐりと山猫というはなし」を演目にして、夏の「おやこ人形劇場」という手打ち公演を開催します。
(久留米の石橋文化会館小ホールにて)。

これは久留米エリアでの本作品手打ち公演としては、なんと!3回目になります。
狭い久留米エリアで、同じ作品を3回目の手打ち公演にかける???

無謀ですよね。

この「どんぐりと山猫というはなし」は、コロナ禍の中でも、手打ち公演にて約350名の市民やおやこの方々に見ていただいてきた作品です。
ですから3回目の上演となると、やはり集客に不安を感じます。

ですが、あえて3回目の上演に臨むのはなぜなのか?

それは私たちが、終演後に観客の皆さんの「対話のひろば」を創りたいと思ったからです。

「どんぐりと山猫というはなし」は、見終わると観客の方々(大人も子どもも)が、アレコレ話しをたくなる作品のようなのです。
私たちは、春の巡回公演を含んで6回連続公演を今年3月に経験しました。
そこで得た感触なのですが、観客の方々がほんとうによく話しかけて来られるのです。

私たちと知り合いという訳ではありませんよ。

見ていただいた見知らぬ大人や子どもたちが、ほんとうにいろいろと話しかけて来られるのです。

私たちが優れた作品を創ったからそうなのだ。なんていう自信過剰なことを言いたい訳ではありません。
しかし、確かに観客の皆さんの心の深いところに届き、なにがしかの思考を生み出す力を持っているようなのです。
そう言えるのです。
これは、自信過剰とは別の次元のはなしです。

とするならば、終演後に「対話のひろば」を設定する必要があるのではないか。

そんな考えが、私たちの中に芽生えてきたのです。
だから、同じ「どんぐりと山猫というはなし」で、3回目の手打ち公演を試みてみようということになったのです。

繰り返して言いますが、これはやはり、無謀かもしれない…。
しかし、この試みはなんとしても成功させたい。

さて「対話のひろば」を成立させるために、コーディネーターとして竹島由美子さん(「野球部員演劇の舞台に立つ」著者)を迎えます。
彼女との企画コンセプト打ち合わせも終了しました。

いよいよ具体的に企画が詰まってきています。
チラシ作成にかかる段階にきました。
もうすぐ皆様にも御案内できそうです。

【釜】