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P新人賞2022最終選考会出場へ

2022.10.17 (月)

秋が真っ盛り。柿の実が色づくにつれて、秋も深まってきているようです。

さて劇列車は、現在の巡演作品「どんぐりと山猫というはなし」で、応募していた「P新人賞2022」の第1次選考を通過しました。
よって、今年の新人賞を決める最終選考会に出場(出演)することになりました。
以上、お知らせいたします。

最終選考会の日程は、2023年2月18日~19日。
場所は愛知県名古屋市ひまわりホールです。
今年の新人賞獲得に向けて、第一次選考を通過した3団体が名古屋市ひまわりホールでの作品上演で競いあいます。

「P新人賞最終選考会」出場は、P新人賞2019に続いて二度目になります。
そもそもP新人賞とは、「人形劇ジャンルの明日を担う斬新な才能を発掘するため」(応募呼びかけチラシ文より)に開催されています。
今年で12回目となる全国的なコンクールです。
主催は愛知人形劇センター。

人形劇分野では、このようなコンクールはP新人賞を除いてはありません(あくまで私の知る範囲でということですが…)

2019年度に出場した時は、どんな空気が漂う場なのか何をして臨めばよいのか、見当もつかず右往左往していました。
ほんとうに。
しかし、ほんとうに様々なことを学んだ機会となったことは間違いありません。

そこには、人形劇という表現形態の可能性にギリギリと挑戦する人々の表現がありました。
そして様々な人々と会話する機会を得ました。
それは活字で学べないダイレクトな学びの機会だったと思います。

例えていうならば、春の山散策を楽しむハイキングをする人々ではなく、冬の日本アルプス槍ヶ岳登頂を目指して完全装備で登山する人々との出会い。
そこから、様々なことを学んだといってよいと思います。

私たちの創造は、この機会を咀嚼することから大きく変わりはじめたのです。
抽象的な言い方になりますが、「表現する行為」の本質を深く深く考えるようになってきた。
それは言えると思います。
これくらいP新人賞2019出場は、私たちにとって大きな意味を持ったものでした。

今回のP新人賞2022の最終選考会では、どんなことを学べるのでしょうか?
たぶん学ぶためには、自らの創造を、ギリギリと突き詰めていることが前提条件となってくる。
そう思えてなりません。

「これ以上は出来ない!」というまでの突き詰めた作業。

(それでもたどり着いてみると、さらに先が見えてくるから不思議なもののですね)

そんな作業を厭わないことが、学ぶ土台を創るのだと思います。

次が最後になります。

P新人賞2022最終選考会出場に関連して、新作「さちのまだ見ぬ物語」は、3月初演を7月初演へと移動させることにしましたので、お知らせいたします。

「どんぐりと山猫というはなし」の練り直しと、「さちのまだ見ぬ物語」3月初演に向けた稽古の同時進行は、到底無理なことです。
どちらも中途半端な表現に終わってしまいます。
それは望むところではありません。

新作をお待ちの皆様、どうか7月までお待ち下さい。
御迷惑をおかけします。御理解をお願い申し上げます。

【釜】