梅の花も開花しました。春の兆し。
さて劇列車上演班は、ただいま「どんぐりと山猫というはなし」全面改作の為、修羅場を走っている真っ最中です。
P新人賞最終選考会の為、1月29日の愛知県からの下見を終えてからも、まだまだ全面改作稽古は続いています。
この修羅場の真っ只中におりますのでお知らせが遅れましたが、3月5日のおやこ人形劇場「どんぐりと山猫というはなし」は、13時の回満席となっております。
13時の回のチケット販売は終了しておりますので、お知らせ申し上げます。
15時の回も、残席はあと10名分程度です。
御観劇を考えてある皆様は、お早めにお申し込みいただきますと幸いです。
さて、おやこ人形劇場「どんぐりと山猫というはなし」は、2021年7月「どんぐりと山猫」以来改作を続けながら、2022年中に、3月と7月のおやこ人形劇場(手打ち公演、自主公演のこと)で上演しました。
今回の全面改作上演で、4回目のおやこ人形劇場上演となります。
コロナウィルス感染対策を行うために1回の入場定員数を絞ってきた経緯があるとはいえ、「どんぐりと山猫」以来、計400名を越えるお客さまに恵まれそうです。
何度もしつこく同じ作品を上演しながらも、それでも満席が続いている事態に、改めて皆様に感謝申し上げます。
心血を注いだ作品であっても、過去上演した作品には、人は集まりにくいものです。
観劇という行為であっても「娯楽消費」として消費されてしまう時代と社会にあっては、同じ作品を4回も手打ち公演にかけて、それでもお客さまが来ていただける事態は、稀有なことだと思わずにはいられません。
劇列車上演班は、「どんぐりと山猫というはなし」を改作しながら、この社会を覆いつくしている「見えない(隠された)競争原理」に対して抱くとらえどころのないモヤモヤした感情にハッキリ輪郭を与える表現を創りたい、と試行錯誤を繰り返してきました。
稽古という時間は、基本的にはその試行錯誤の時間であり続けています。
また劇(人形劇)の上演というのは、それをお客さまに見ていただき、お客さまとともに「ああでもない、こうでもない」と語り合う場を創ることだと考えております。
今回の全面改作版(すなわち上演班の試行錯誤の跡)を、御覧いただければと願っております。
とはいえ、観劇とは楽しい行為です。
観ていただけるお客さまを退屈させない「今までこんなの観たことないよ」というような上演になるのでは?と、勝手ながら思っています。
どうぞ、一度御覧ください。
【釜】
ツイート