明日は頓田の森ぴーすきゃんどるナイト。
例年より1日早い開催です。
今年で16回目を迎えます。
ということは、初開催から16年目ということ。
1945年3月27日、大刀洗空爆に伴う頓田の森の悲劇の日。
その日に、森に集まって記憶を新たにしよう。
手弁当の市民の手による、ただそれだけの集い。
それが頓田の森ぴーすきゃんどるナイトです。
ですが、ますますその値打ちが高まっているように感じます。
振り返ると、2015年の安保法制強硬突破による集団的自衛権の限定的容認。
2022年以来のウクライナ戦争。
そして今年。敵基地先制攻撃のための大軍拡。
それらは、「国を守る」という大義名分で私たち国民を戦争に駆り立てようとする巨大な波。
2015年の安保法制の帰結は、こうなるのだな。
あの時強引な強硬突破までやって、こんな日本を作りたかったのだな。
あくまで私個人の感想に過ぎませんが、最近とみにザワザワとした胸騒ぎを感じます。
それは、戦争がすぐ傍に忍び寄ってきている不安。
ですからあえて、口をすべらせてみましょう。
数年後には台湾有事だって?
その時にそなえろだって?
そんなことになったら、沖縄や本土も戦場になるではありませんか。
滅茶苦茶になるではありませんか。
一体この国の為政者は何を考えている?
台湾有事に備えて大軍拡はすれども、話し合う外交努力はしない。
危険を煽り立てても、憲法の平和主義は省みない。
国民の命と幸せをいったい何だと思っているのか。
止まれ。
冷静になりましょう。
記憶が薄れれば戦争が近づく。
そんな思いで、悲劇の日に集う頓田の森ぴーすきゃんどるナイトを開催してきました。
でも16年前にはじめた時には、記憶と戦争の関係に気づいていても、まだまだ漠然としたものだったと思います。
記憶が薄れれば戦争が近づく。
それはほんとうだった…。
今後数年内に台湾有事が起きると言われ、その時に私たちの国が戦場になる可能性が高い。
私はもともと社会科を長年教えてきましたから、多少は社会科学的思考に手慣れています。
社会科学的思考で考えてみますと、こうなります。
台湾有事という名の、日米韓台と中国を巻き込んだ東アジアでの戦争危機が高まっていると。
残念なことに、様々なニュースを俯瞰し考察してみると、そんな恐ろしい結論に導かれてしまうのです。
一方で、未来は変えられます。
未来は可変性に富んでいます。
私たちが困難を抱えたこどものために働いてきたことは、こどもの未来がよりよくなることを望んでいるから。
一人のこどもの未来は変えられると思っているから。
これは、この国の未来という大きな未来であっても同じでしょう。
さあ、明日はいつもどおりの地道な集いを催しましょう。
そしていつにも増して、平和な未来のために祈りましょう。
【釜】
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