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演劇と教育研究委員会第5回開催

2023.04.30 (日)

皆様、お元気でお過ごしでしょうか。

4月は事業報告と事業計画、決算と予算作成と審議、パペットシアターPROJECT報告集作成、NPO組織強化に着手するなど、多方面に忙殺されていました。
久しぶりのブログ更新ですね。

昨日は、2023年度最初の「演劇と教育研究委員会」を開催しました。
第5回目の例会でした。

子どもの権利条約と子どもの権利についてのフリートークと、劇列車ワークショップ「親子であそぶ人形劇がっこう」について、当団体ワークショップリーダー弥永からの実践報告。
以上の二本立てです。

子どもの権利を、権利実現の進捗状況から見ると、日本政府の子どもの権利条約批准以来、20年以上経ってもほとんど前進がみられません。
むしろ、コロナ禍の中で児童虐待増加がみられたように、悪化してきたといえるのではないでしょうか?
フリートークも暗いものになります。

一方で、「親子であそぶ人形劇がっこう」の実践は、親子の創造的あそびを保障する実践です。

親子の創造的あそびの中で、子どもが見守ってもらえること、子どもがかまってもらえること。
大人が子どもを再発見すること。

親子であそぶ人形劇がっこうは、じつはそのようなことを起こすための場なのではないか?

そんなことが話し合われた会となりました。

見守られることとは、安心して保護される状態をつくりだすことですよね。
かまってもらえることは、ふれあいの時間をつくりだすこと。
子どもの再発見とは、子どもののびのびとした発達保障の土台づくり。

そう考えると、親子であそぶ人形劇がっこうは、子どもの権利保障につながっていく場でもあるようです。
研究会の場では、こんな観点が提示されたと思います。

これは大変大切な観点だと思います。

権利を保障するために、なにも権利という言葉を使う必要はないのです。
子どもをみるまなざし、子どもとの関わりをみるまなざし、そのまなざしを変えていくこと。
子どもは「発達する権利をもつ主体」というまなざしへと、自分のまなざしを変えていくこと。

そうすれば、子どもの権利保障進捗とは、何か特別のことではないことが、はっきり見えてくる。そう思いました。
自分を、日々ちょっと変化させる。
その変化から、子どもを人権主体としていく実践ははじまっているのです。

そんな気づきが生み出された研究会第5回でした。
参加された皆様、ありがとうございました。
第6回例会は、6月25日(日)13時半から予定しています。
場所はまだ未定です。

ブログをお読みの皆様も、よかったら御参加ください。
刺激的でゆたかな学びあいを、共にしていきませんか?

【釜】