紙芝居には民話がよく似合う。今日「六月のむすこ」「雪女」の紙芝居を研究しての実感です。
民話には磨き抜かれた強靭な物語性があります。
それが、単純化と簡素化を旨とする紙芝居との相性のよさでしょうか。
紙芝居は12枚か16枚で語り尽くす物語ですから、単純化簡素化することで成り立つジャンルです。
それは、奥が深いことと矛盾するものではありません。
そもそも民話とは何か。
「伝授された口頭言語による物語」「この世界に呼吸している私たちの心の表現」なのです。
決して古くさい物語ではなく、学校の怪談だって立派な現代の民話。
民話に取り組む時は、そのくらいは押さえてかからないと、アプローチを誤るのではないでしょうか。
くれぐれも「民話=身近で親しみやすい物語」などと、安直な理解はしたくないものですね。
【釜】
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