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記事一覧

日々の雑感

2020.09.25 (金)

秋晴れのよい天気です。桜の葉っぱは散ってしまいましたね。桜は、春の到来と秋の訪れを教えてくれます。

劇列車の今は、来年度の助成金申請のため、頭をひねりながら大わらわ。
この時期に頭を使って助成金申請を行うことは、同時に来年度事業のアウトラインを描くことでもあるのです。つまり、来年度事業計画を、今練っていることになるわけです。
いま、五つの事業の助成金申請を準備中です。

今年はコロナ禍で、事業の縮小を余儀なくされてしまいました。ですが、来年度はコロナウィルスの影響を受けにくい形へと、事業の再編成を進めていく予定です。

さて、その合間に久々の日帰りスタディツアー(劇団研修)を実施しました。
春の合志フェス観劇ツアーもコロナで中止になっていましたので、ほんとうに久々の日帰りスタディツアーです。

訪れたのは、南阿蘇外輪山、宮崎側中腹の「清和文楽」です。
農村文楽を継承する清和文楽は、「農村文楽とは?」「農村舞台ってなに?」という疑問に答える一見の価値があります。

演目「ゆきおんな」鑑賞と資料館見学と農村舞台見学。行き帰りの道中の景色も美しく、満足のいくスタディツアーでした。

個人的には、コミュニティと芸能・芸術の関わりの意義を考える素材として、清和文楽をとらえているのですが、このテーマはまだ深堀り出来ているわけではありません。

さあ、新作「どんぐりと山猫」もミーティングを繰り返しながら、脚本第四次稿まで来ました。
次の稽古からは、半立ち稽古に向けた読み稽古に入る予定ですよ。

【釜】






申込受付始まりました~親子であそぶ人形劇がっこうinちくしの

2020.09.16 (水)

台風が去ってから、朝晩はすっかり肌寒くなってきました。コロナ禍の中でも子どもたちの体験を維持しようと、さまざまな団体がさまざまに模索しながら、少しずつイベントが催されるようになってきたようです。

さて、劇列車の本年度自主事業第2弾「親子であそぶ人形劇がっこうinちくしの」の申込受付が、昨日から始まりました。
受け付け初日から複数のお申し込みをいただき、ありがとうございます。

休校をはじめとした各種の活動自粛が子どもに与えた負の影響が目に見えるようになってきました。
子どもたちの自由な遊びの中に、「コロナ」という名前の悪役がよく登場するようになっています。
ごっこあそびによって、「コロナ」という現象をこどもなりに受け止めようとしているのだろうと思われます。

そんな状況下だからこそ、人と人とがつながる意義、「文化」が「生」に与えるプラスの影響を、より一層強く感じています。
私たちも人形劇をつうじて模索したい。

さて、今回は昨年より広い会場となります。それでも会場定員数に縛りがありますので、「こども15組とその保護者」とさせていただきました。
参加をご検討のみなさま、早めのお申し込みをお勧めいたします。
みなさまと10月18日にお会いできることを楽しみにしております。

【尚】






事前打ち合わせ会終わりました

2020.09.14 (月)

空も青く晴れ渡り、虫の音のシンフォニー。
鈴虫、轡虫、それにつくつくぼうしや鹿の鳴き声。秋到来です。

さて、昨日は10月18日開催予定の「親子であそぶ人形劇がっこう」事前打ち合わせ会。
講師と補助講師による、ねらいや進行の打ち合わせをしました。

補助講師に新しいメンバーも迎えました。不備な点も見つかりました。
あっという間の二時間半でした。
参加者の皆さんにとって、楽しい充実したワークショップを創るためには、講師間での共有が不可欠です。皆さん、しっかりやりましょう。

そして、午後からは学校郵送や配布用のチラシ仕分け。四時間かかりで大変でした。
学校毎、学年毎、学級毎、様々な区分けバージョンがあるなか、約一万五千枚のチラシを仕分けすることは、なかなか根気がいるのです。

けれども、一つの企画が実現するためには、様々な実務の積み重ねが必要です。実務をなおざりにする団体は、実務が運動展開の足を引っ張るようになります。

チラシ仕分けという一見無味乾燥な実務がなければ、そもそも人にきてもらうことができません。

延々終わらない実務の先にあるものを見据えること。その実務を責任を持って担うこと。その感覚をもてることが、じつは大事なのだと思うのです。

これは私たちの劇列車運動に限らず、ジャンルは違えど、多くの団体も同じことが言えるのではないでしょうか?

【釜】






9月の劇列車

2020.09.08 (火)

9月になりました。台風一過、残暑の厳しさが続きます。

さて劇列車は、「10月の親子であそぶ人形劇がっこう」に向けて、準備をはじめています。9月の「わくわく!こども人形劇がっこう」は、三密回避が困難であるために中止。

中止はとても残念ですが、コロナウィルス流行以前に企画して助成認可を受けていたため、三密回避のために勝手に企画を変えることも出来ません。中止せざるを得ませんでした。

しかし、気持ちを整えて「親子であそぶ人形劇がっこう」に向けて、指導案の検討や実務的準備に入っています。
来年度の助成金申請の時期もそろそろ。
事務局は、結構大わらわですよ。

「ちょうふく山のやまんば」は上演メンバーの変動により、チームを再編成して稽古開始。知恵をしぼりながら、稽古を進めています。
人形劇を創るとは、改めて「知的な作業なのだなぁ」と実感しています。

それでは皆様、まだ続く残暑にお身体気を付けて。

【釜】






どんぐりと山猫稽古スタート

2020.08.21 (金)

暑い中、つくつくぼうしが鳴き、虫の音が元気になってきました。いつの間にか日暮れも早くなってきています。秋が忍び寄っているんですね。

さて、新作「どんぐりと山猫」読みあわせがはじまりました。初演は来年7月の「夏休みおやこ人形劇場」です。じっくりと作り込んでいきます。

今は、原作「どんぐりと山猫」をどう読みとくかの学びあいの時間。上演人数の変更もあり、台本もリニューアルしました。原作をどう読みとくかが、台本の主題に関わります。時間をかけた学びあいにしたいと思います。

「どんぐりと山猫」は、単なる「でくの坊礼賛」の物語ではないのです。ここが今回作品の出発点です。

もちろん宮澤賢治の生き方には、でくの坊に向けての下降指向が強くあります。それは、賢治の魅力の源泉の一つです。
身を切って血まみれになるような苛烈な賢治の生き方を、傷つかない安全圈から礼賛するようでは、それは偽善そのものです。そこから、通俗的な物語の罠にはまるのです。

「どんぐりと山猫」の演劇化や人形劇化には、そんなお気楽な偽善の匂いがつきまといがちです。
そのような作品が、じつはごまんとあふれています。
なんと通俗的な…。

そんな作品は、はっきり言ってつまらない。ワクワクもドキドキもしない。退屈。

今回作品製作にあたっては、通俗性を慎重に排除するところから、稽古を進めたいと思っています。

では「どんぐりと山猫」は、どんな作品なのでしょう?
私は「どんぐりと山猫」を「近代と野性」の交流と対立を描いた作品だと思っています。

私たちが疑いなく寄りかかっている近代の感受性と価値観に風穴を開ける、挑戦的な作品であると思うのです。
そんな賢治の指向性を指摘した本に、「森のゲリラ宮澤賢治」という本だってあるのです。

私たちは、狩猟採集民社会(野性の思考の世界)の感受性や価値観を感知することは、もはやできません。
それは、彼方に去ってしまった社会なのです。想像すらできないのです。

しかし、違った感受性と価値観の社会を感知することが出来れば、私たちは今の社会の「自明性の罠」から距離をとることが出来ます。
自明性の罠とは、あたりまえと思っていることが、ほんとはあたりまえではないことに気づかないことです。そんな罠のことです。
「どんぐりと山猫」は、そこまでの射程を内包している童話だと思います。

さあ、主人公一郎くんとともに、イーハトーブの世界に旅をしてみましょう。

強固な一つの価値観に支配されていないイーハトーブの世界。
そこで、かしましくも力強く「誰が偉いか」をエネルギッシュに競いあうどんぐりたち。そのどんぐりたちを、「まるでなってないのが一番偉い」と、薄っぺらなモラルで一喝してみましょう。一郎くんのように。

山猫のお礼に「黄金色のどんぐり」を選んでみましょう。
塩鮭の頭よりも、黄金色のどんぐりをあたりまえに選ぶ一郎くんのように。

そして、山猫からの葉書が二度と届かなくなる一郎くんの寂しさ(喪失感)を、一緒に味わってみましょう。

それは、一郎くんの寂しさであると同時に、私たちの抱える寂しさであると思うのです。なにか大切なものを置いてきてしまったような喪失感。

私たちはそんな寂しさを抱えながら、何を越えていけばよいのでしょうか。私たちも模索しながら、一郎くんにエールを送ってみたいと思います。

もちろん、創る側の意図とは違ったものを見つける御客様も大歓迎です。創る側の意図は、神様のように絶対のものではありません。

そして、子どもも大人も楽しめる作品に仕上げていきますよ。

さて、新作「どんぐりと山猫」製作の旅がはじまりました。ここで書いた地点まで行きつけるのでしょうか?

行きつきたいなぁ。行きつける力は蓄えてきているはずなのだから。

さあ、ゴール目指した一年間の長旅です。旅は楽しいもの。旅を楽しみながら歩んでまいります。

【釜】






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