昨日は久留米市の小学校にて巡回公演。「どんぐと山猫というはなし」を上演しました。
コロナ対策のため、低学年と高学年に分かれて午前・午後の2ステージでの上演。担当の先生方には早朝仕込みからご対応いただき、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
そして観てくれた子どもたち、終演後の人形説明の時間まで含めて、熱心に観て反応してくれて、ありがとうございました(^^)
低学年と高学年に分かれて観ていただくのは、私たちにとって初めての経験。
低学年のみなさんに観ていただいているときと、高学年のみなさんに観ていただいているときの会場の空気感は、これほど変化するのか!と驚かされた公演でした。
もちろん、低学年のみなさんも、高学年のみなさんも、一生懸命観てくれたのがよく分かる公演でした。
空気感の違いというのは、発達段階によるものかと思われます。
こどもたちが、劇中のどの場面に反応し熱量が増すのかということは、当然、発達段階に応じて変わります。
劇というのは、ほとんどの場合“集団”で観ます。
観劇“集団”は、大きく二つに分けられると思います。その公演に限って集い・解散する臨時的な集団と、学校や幼稚園など日常的に一緒に過ごす集団の二つです。
巡回公演の場合、日常的に一緒に過ごしているこども集団のなかにおじゃまして公演することになります。
“劇を観る”という行為は、主体的な行為です。決して受け身になるだけの行為ではありません。
劇に同調して笑う、憤る、あるいは劇にそっぽ向いて手遊びをする。目の前で上演されている劇に対してとるポジティブな行動もネガティブな行動も、尊重されるべき主体的な行為です。
ですので、同じクラスの友人が、同じ小学校に通う上級生が、劇のどんなところで笑い、どんなところで息をのむのか…
それぞれの子がもつ感性を、観劇行為を通じて表現しているひとときは、集団で観劇する醍醐味だと思います。
低学年のみなさんと高学年のみなさんの反応の違いを受けて、改めてそんなことを考えさせられた公演でした。
呼んでくださった先生方、一生懸命観てくれたこどもたち、重ねてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
【尚】
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