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年内のワークショップ、終了

2022.12.19 (月)

昨日は筑後地区で初雪となりました。このあたりではめったにお目にかかれない雪景色に、非日常の美しさを感じます。
そんななか、朝倉市甘木で開催した『親子であそぶ人形劇がっこうinあさくら』。
お足元の悪い中参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
また、ボランティアのT様、路面状況が不安な中に会場まで来ていただいてお手伝いくださったこと、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

今年度のワークショッププログラムは、三匹のこぶたを題材に人形劇あそびをやってみること。
昨日のワークショップでも、特徴ある人形たちが出来上がり、個性あふれるユニークな遊び方がキラリと光っていました。
私たちの想像を超えて、独創的に遊びだす子どたちと、そのあそびを支える保護者の皆様。
人形劇あそびを通じて、親子でふれあうひとときを楽しんでいただけていますと幸いです。

さて、年内のワークショップはこれで終了。
年が明けて3月には、子どもたちだけで人形劇にチャレンジしてみる『こども文化がっこう』を予定しています。
開催地は久留米。3年ぶりの開催です。

【尚】






チャレンジ体験塾きたの公演

2022.12.18 (日)

昨日は、北野生涯学習センター「チャレンジ体験塾きたの」での「どんぐりと山猫というはなし」公演。

寒波が到来したあいにくの天気でしたが、たくさんの方々(大人も子どもも)に御来場いただきました。
お世話下さいました地域指導員K様、実行委員会の皆様含めまして、改めて厚く御礼申し上げます。
対話のひろばと人形ふれあい体験までふくめて、フルバージョンに近い公演でした。

さて、「どんぐりと山猫というはなし」は、一昨年夏初演の「どんぐりと山猫」を改作した現バージョンを、今年2月に三潴生涯学習センターで初演したことから始まりました。
以来、12回の上演を終えました。
次21日の小学校公演を終えると、13回目を終えることになります。
そして1年ぶりに、現バージョンの全面改訂作業に入ることになります。

この作品で到達した表現水準と私たちの演技への自覚には著しいものがありました(自画自賛ですね)。
しかしまだ先の表現にチャレンジ出来る、まだ先の表現に到達しなければならないと、全面改訂に入ります。

演劇(人形劇)での主題の呈示は、ドラマ(ある出来事の生起)によってなされるものです。
逆から言えば、ドラマの展開の中にしか劇の主題は見えてこないのです。
現バージョンではそこに弱点が見え隠れしています。
だからこの改善を図ることで、見ていただける観客の皆さんと、より濃密な場を創りたいと思っています。

なぜなら、演劇(人形劇)という芸術は、人と人の間に生まれる「間のアート)以外の何者でもないからです。
どう濃密な場を創りだせるか?
そこが最も肝要なポイントになります。

たかがと思わないで下さいね。
たかがそのくらいのことであることを否定はしませんが、たかがそのくらいのことのために、人はしのぎを削るのです。
それが表現の厳しさというものです。

もちろん現バージョン最後の上演となる21日の小学校公演では、今出来る力を出しきって全力で取り組みます。

そして全面改訂版(新バージョン)は、約一ヶ月半の作業によって生まれかわり、2月名古屋ひまわりホールで初演を迎えます。

2022年も残すところ10日余り。
年末から始まる私たちの新バージョン創造の旅は、私たちに果たしてどのような地平の景色を見せてくれるのでしょうか?

人と人の間から生まれる感性と知性を動員しながらの、楽しくもギリギリと苦しい旅の始まりがいよいよ近づきました。

【釜】






3月おやこ人形劇場演目は?

2022.12.07 (水)

本日はお知らせです。

2023年、3月5日(日)おやこ人形劇場(石橋文化センター小ホール)は、演目「どんぐりと山猫というはなし」で開催決定しました。
以上、お知らせいたします。
多忙に紛れ、開催告知が遅れましたことを御詫び申し上げます。

さて、10月に一度お知らせしましたように、本来ならば「さちのまだ見ぬ物語」でお届けするところでした。
急遽P新人賞最終選考会出演が決まりましたので、現在「どんぐりと山猫というはなし」を全面改訂しております。
ですから、おやこ人形劇場はこの作品での上演となります。

「もう見たよ」という方もいらっしゃると思います。
ですが、「社会の見えない問題」を一層シャープに描いているつもりです。ストーリーも一新されております。
御期待いただければと思います。

「社会の見えない問題」とは何か?
ここでいうそれは、「一層過酷に進行しながらも見えなくされている競争原理」のことです。

「いっそう過酷に」と述べるのは、この競争原理が、人間の人格全般を市場価値で計り競争させようする競争原理であるからです。

人格全てが競争にさらされるなら、競争からの精神的解放区は存在することが出来ません。
出来るのは、自分を市場価値なきものと否定してくる競争原理を、逆に否定しぬくことのみ。
相手が自分の全てを計ってくるわけですから、計られる側は、その全てを否定しぬくこと。

この表現、難しく感じられる方もいらっしゃると思います。

少し補足します。
私たちは、10月パペットシアターPROJECTで、この競争原理の犠牲になった子どもたちと出会いました。
私も長年学校の教師をしていましたから、不登校の子どもが学校からいなくなるのを何度もみてきました。
そんな子どもたちがフリースクールに行ったと聞けば、「よかったね」と胸を撫で下ろしてきたものです。

10月にパペットシアターで出会った子どもたちの姿は、学校からいなくなった後の子どもの姿でした。
そこには学校の教師たちが滅多に目にしにくい、子どたちの姿がありました。
とても驚き、何だか嬉しくなりました。

パペットシアターでは、前述競争原理が、感受性も知性も豊かな子どもをどのように押し潰してきたかを、つぶさに感じとることが出来ました。
フリースクールは学校でない分、子どもの心につけられた心の傷がよく見えたのでした。
これが驚きだったのです。

けれども、いつまでも子どもはショボくれてはいません。どっこい子どもは生きています。
月日を経るに従って、生命力に溢れた存在になっていきます。

「競争原理なんかくそくらえ!」

自己に内面化された競争原理をそれぞれのやり方で突破したときに、子どもたちは、逞しくもふてぶてしく開き直り始めるのです。

「ボクはボクなりに、アタシはアタシなりに生きていく」と。

そんな逞しい子どもたちの姿も見せてもらいました。
これが嬉しさでした。

それでよいのだと思います。
過酷に働く競争原理にのれる子はいい。のれない子は競争原理なんか蹴飛ばせばいい。
こう述べると、「どんぐりと山猫というはなし」が何を描きたいのか、少しは分かっていただけますでしょうか?
隠された競争原理によって傷つけられた心の回復を描きたいのです。

この改訂版は、10月のフリースクールの子どもたちとの出会いから生まれたと言って過言ではありません。

とはいえ、それを人形と人間の表現で作品に仕立て直していくことは…。
大変な作業であることは間違いありません。
どうぞ御期待いただければ幸いです。
具体的御案内は後日におこないます。

【釜】






子ども若者応援基金クラウドファンディング!

2022.12.02 (金)

今日は、ブログをお読みの皆様に、ちくご川コミュニティ財団様のクラウドファンディングを紹介致します。
お読み下さった方はこの稿を周りの方々に拡散して、出来るだけ広めていただければ幸いです。

さて、市民財団であるちくご川コミュニティ財団様が、子ども若者応援基金のクラウドファンディングを、昨日12月2日より開始されました。
60日で200万円を目標としてあります。
まずはお知らせいたします。

市民財団とは、市民自らが立ち上げた財団です。
行政やその外郭団体ではありません。
市民が市民のために立ち上げた財団、それが市民財団だと理解しております。

また、ちくご川コミュニティ財団様が立ち上げた子ども若者応援基金については、9月にこのブログでも紹介しました。
あらためて申しますと、或る市民の方の心ある遺贈によって設立された「困難を抱える子ども」のための基金です。
私たち劇列車は、この基金の支援を受けて、パペットシアターPROJECTを立ち上げることが出来ました。

私たちのパペットシアターような「困難を抱える子どもへの人形劇観劇支援(文化体験支援)」に、理解のある自治体がはたしてどれ程あるのでしょうか?甚だ疑問です。
そのような文化支援の必要性を真剣に考えている市民も、まだまだ少数です。

私たちは、ずっとパペットシアターPROJECT事業の必要性を痛感してきました。
ですが、適切な助成システムと適切な支援に出会うことが出来ず、ずっと実現出来ないままだったのです。

それが2020年。
設立されて間もないちくご川コミュニティ財団様から、子ども若者応援基金の助成を受けることができたのでした。

「やりたくても出来なかったことが出来るようになる!」

どんなに嬉しかったことか。
それが私たちのターニングポイントになりました。
心強い支援を受けて、どんなに励まされたことでしょう。
財政的な支援だけではなく、パペットシアターPROJECTの意義に対する温かく深い御理解をいただいたことが、私たちをどれ程支えてくれたことでしょう。

パペットシアターPROJECTは、こうして始まったのです。
子ども若者応援基金なくしては、この事業を始めることが出来なかったと思います。

この助成を受けて活動してある他の団体様も、きっと私たちと同じような経験をされてあるのではないでしょうか。

しかし、残念なことに遺贈を原資にした基金は、いつかは底を尽きます。
ですから、ちくご川コミュニティ財団様は、今回クラウドファンディングによって基金の持続を図ってあるのだと思います。
またそれが、遺贈をされた方の遺志を生かす道でもあるのでしょう。

市民で立ち上げた市民財団が、地域密着型の市民活動を支え、困難を抱える子どもたちへ必要な支援を届ける。
そのための子ども若者応援基金です。
そのためのクラウドファンディングです。
価値ある大切なクラウドファンディングです。

このクラウドファンディングが、成功に終わることを願ってやみません。

ブログをお読みの皆様に、子ども若者応援基金クラウドファンディングへの御協力をお願いいたします。
クラウドファンディング詳細はこちらから。

【釜】






親子であそぶ人形劇がっこうinくるめ、終了

2022.11.28 (月)

昨日は親子であそぶ人形劇がっこうinくるめ。久留米開催の最終日でした。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

人形劇ワークショップは、参加されるみなさんが主体的に活動する体験プログラムです。
そのため、同じ活動内容であったとしても、同じ雰囲気や結果にはならないものです。

昨日のワークショップでも、参加されたみなさんが作った人形のユニークなこと、ユニークなこと!
拝見させていただきながら、発想の豊かさに舌を巻きました。
こぶたをお姫様設定にしたいので、わらの家・木の家・レンガの家をお菓子の家・お花の家・お城に変更してつくった女の子。発想の柔軟さにびっくりさせられ、とても感心しました。

劇あそびにおいても、ユニークな展開があちこちで生まれました。
オオカミが家の中に入ってくる前に、説得しに行くこぶた。こぶたを食べに来たオオカミに、「うちで一緒にあそぼ」と誘うこぶた。
講師として見て回りながら、クスっと笑ってしまう展開でした。

午前と午後にまたがった1日がかりのプログラムでしたが、子どもも大人も笑い声があふれる楽しい空間が生まれました。
私自身、とても楽しませていただきました。本当にありがとうございました。

さて、この「親子であそぶ人形劇がっこう」~3匹のこぶたプログラムは、今年度はあと1回。
12月18日に、ピーポート甘木(朝倉市)で開催です。
すでに参加受付が始まっております。定員に達し次第締め切りますので、参加をご検討のみなさまはお早目のお申し込みをお願いいたします。

【尚】






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