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チケット販売終了

2021.06.28 (月)

今日は、今年初めてひぐらしの鳴き声を聞きました。もう夏がやって来ています。

さて、7月18日(日)の第22回定期公演人形劇「どんぐりと山猫」が入場定員に達しました。つきましては、チケット販売を締め切ります。

あっという間に入場定員に達してしまいました。これからのお申し込みを御検討の皆様、ほんとうに申し訳ございません。
コロナウィルス感染防止のために、入場定員を平常に比べて大きく減らして観客募集をしておりました。
どうか状況を御理解をいただきたく、お願い申し上げます。

次回「どんぐりと山猫」手打ち公演は、来年3月6日(日)に、「春のおやこ人形劇場」(久留米市シティプラザCボックス)にて予定しております。
入場料金は、今回7月18日定期公演と変わらない予定です。
「どんぐりと山猫」を、よりブラッシュアップしてお届けする決意をしております。
今回お見逃しになった皆様、よろしければ御検討いただければ幸いです。

さて、「どんぐりと山猫」は、いよいよ音響を入れた稽古が始まりました。
昨日の通し稽古をビデオ撮影してみてチェックしたところ、予想以上の出来ばえに驚いています。
うれしい驚きですね!

もちろん、7月18日の本番を迎える前に、修正や改善を図りたいところは多くあります。
しかし、本番をお客様に喜んでいただけるのでは…という感触を掴んでおります。

考えてみると、それはあたりまえのことなのでしょう。
脚本に妥協しないこと。
サブテキストを土台とした演技のキャッチボールに愚直に妥協しないこと。
舞台装置や人形美術にこだわり抜くこと。
つまり、許される限りの全力を投入してきたのですから、出来てあたりまえなのです。

一方で、上演チームの力が一つに融合してきたからでもあります。
人形劇の創造は、チームの一人ひとりの知的、感性的力が、「ああでもない、こうでもない」というケンケンガクガクの議論を経て創造的に発酵して、はじめて作業が進むのです。
一人ひとりの自由な考えを踏まえた議論が建設的に出来る必要があります。
稽古の歯車が噛み合わうことも必要です。
1+1は3以上になるのが、創造的チームワーク なのだと思っています。

私たちは、もっと表現の幅を広げ深めていきたい。
念を押しておきますが、それは自分たちのためではありません。
文化や芸術から排除されてきた人々と共によりよく生き直すために、表現を追求しているのです。「共に歩むための武器」としての表現を手に入れたいと思っているのです。
そして、現実に手に入れつつあると考えています。

作品に価値を感じるかどうかは、それぞれの人生史をもつそれぞれの人間の感性と理性に左右されます。
ですから、私たちがどんなに面白いと感じても、全く面白くないと感じる方々もいらっしゃることでしょう。

それでも私たちは、できるだけ多くの方々に、ともに「希望を育む」人形劇を届けたい。そのためにがんばっていきたいと思うのです。
【釜】