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パペットシアターPROJECT報告集完成!

2023.05.11 (木)

そろそろパペットシアターPROJECT2022年度活動報告集も、コアサポーター会員の皆様のお手元に届いている頃と思います。
熟読していただければ幸いです。
舞台アート工房・劇列車が、何に挑戦しようとしているのか、この事業がどんな効果をもたらしているのか、その全体像を分かりやすく提示したつもりです。

さて、一昨日は本事業助成と伴走支援をいただいたちくご川コミュニティ財団様に、この報告集をお届けにあがりました。
報告集の完成にとても喜んでいただき、こちらも一安心しました。

人に喜んでいただけることで、困難が予想される本事業拡大と発展への努力に、一層弾みがつきます。

私たちは、困難を抱えるこどもへの文化支援の必要を各所へ訴えてきました。
やはりその意義を我が事としてとらえてくださる方々は少なく、どうしてもへこみがちになったりします。
ですから、我が事として喜んでいただいただいたちくご川コミュニティ財団の皆様には、心から感謝申し上げたい気持ちで一杯となります。
2023年度にはパペットシアターへの助成が、WAM(独立行政法人福祉医療機構)の未来応援ネットワークへと代わりますが、今後ともよろしく、お願い申し上げます。

さて、パペットシアター報告の集い(仮称)を8月下旬に開催します。
どなたでも参加できます。
詳細は、6月にお知らせします。皆様のお越しをお待ちしています。

【釜】






理事会と総会へお越しください

2023.05.09 (火)

理事会と総会議案書を、コアサポーター会員の皆様に郵送いたしました。

コアサポーター会員の皆様、5月28日日曜日の理事会と総会に御参加くださいますよう、お願い申し上げます。

舞台アート工房・劇列車は、現在パペットシアターPROJECT(困難を抱えるこどもへの人形劇観劇体験支援事業)を、中核事業と位置づけて、その拡大と発展を図っています。

その理由は、経済格差の深刻化と過度の競争社会化が、様々な歪みを生み、こどもと大人の二極分解と社会の分断を生み出しているからです。

その解決は一筋縄でいくものではありませんが、文化というものが大変有効な手段であることが、今までのパペットシアター実践において実証されてきているからです。
ですから、パペットシアター事業を拡大発展させていくだけのNPO組織強化も必要となってきています。

コアサポーター会員の皆様、是非理事会及び総会にお越しくださり、御意見をお聞かせください。

また議案書とともに、パペットシアターPROJECT2022年度の活動報告集も同封しております。
お読みくださり、この事業への御理解を深められることを願っております。

約一ヶ月間の旧年度事業の振り返りと新年度事業構想づくりの期間も終わりました。
といいますか、周囲からの様々のお問い合わせもいただくようになっており、引きこもり?期間も否応なしに終わりです。

新作創造のためには、落ち着いた一定期間がいるのですが、そうも言ってはおられない時期に入ったようです。
ブログ読者の皆様への情報発信も、今後増えてまいりますので、お読みいただきますようお願い申し上げます。

【釜】






演劇と教育研究委員会第5回開催

2023.04.30 (日)

皆様、お元気でお過ごしでしょうか。

4月は事業報告と事業計画、決算と予算作成と審議、パペットシアターPROJECT報告集作成、NPO組織強化に着手するなど、多方面に忙殺されていました。
久しぶりのブログ更新ですね。

昨日は、2023年度最初の「演劇と教育研究委員会」を開催しました。
第5回目の例会でした。

子どもの権利条約と子どもの権利についてのフリートークと、劇列車ワークショップ「親子であそぶ人形劇がっこう」について、当団体ワークショップリーダー弥永からの実践報告。
以上の二本立てです。

子どもの権利を、権利実現の進捗状況から見ると、日本政府の子どもの権利条約批准以来、20年以上経ってもほとんど前進がみられません。
むしろ、コロナ禍の中で児童虐待増加がみられたように、悪化してきたといえるのではないでしょうか?
フリートークも暗いものになります。

一方で、「親子であそぶ人形劇がっこう」の実践は、親子の創造的あそびを保障する実践です。

親子の創造的あそびの中で、子どもが見守ってもらえること、子どもがかまってもらえること。
大人が子どもを再発見すること。

親子であそぶ人形劇がっこうは、じつはそのようなことを起こすための場なのではないか?

そんなことが話し合われた会となりました。

見守られることとは、安心して保護される状態をつくりだすことですよね。
かまってもらえることは、ふれあいの時間をつくりだすこと。
子どもの再発見とは、子どもののびのびとした発達保障の土台づくり。

そう考えると、親子であそぶ人形劇がっこうは、子どもの権利保障につながっていく場でもあるようです。
研究会の場では、こんな観点が提示されたと思います。

これは大変大切な観点だと思います。

権利を保障するために、なにも権利という言葉を使う必要はないのです。
子どもをみるまなざし、子どもとの関わりをみるまなざし、そのまなざしを変えていくこと。
子どもは「発達する権利をもつ主体」というまなざしへと、自分のまなざしを変えていくこと。

そうすれば、子どもの権利保障進捗とは、何か特別のことではないことが、はっきり見えてくる。そう思いました。
自分を、日々ちょっと変化させる。
その変化から、子どもを人権主体としていく実践ははじまっているのです。

そんな気づきが生み出された研究会第5回でした。
参加された皆様、ありがとうございました。
第6回例会は、6月25日(日)13時半から予定しています。
場所はまだ未定です。

ブログをお読みの皆様も、よかったら御参加ください。
刺激的でゆたかな学びあいを、共にしていきませんか?

【釜】






新年度を迎えて

2023.04.10 (月)

4月に入って10日。
3月に立て続いた公演に追われている間に、新年度を迎えました。
現在、2022年度事業報告と決算、2022年度事業計画と予算作成で、大わらわ。
昨年度の総括と、新年度の事業計画立案を進めています。

特に今年度は、今後のパペットシアターPROJECTを発展させるために、NPO組織強化が課題となる年です。
劇列車の全事業の要といえる事務局強化に着手するとともに、事務局を支えるNPO組織強化を行うことになります。

また2023年度パペットシアターPROJECTは、WAM(独立行政法人福祉医療機構)の未来応援ネットワーク助成を受けて、2022年度と同じ規模での文化体験支援を行うことになります。

次に、1月にハンガリーの人形劇久留米公演を開催します。
劇列車と久留米連文有志が協力して、「世界の人形劇をくるめで!市民実行委員会」をつくり、市民実行委員会が受け皿となります。

新作「さちのまだみぬ物語」の稽古は、週3日体制で進行中。
ただ遅々として進みません。試行錯誤の繰り返しです。

さて、いくつかの事業紹介をしました。
2023年度、私たちはどんな人々と出会い、何を成すことが出来るのでしょう?
2022年度1年で、私たちは飛躍的発展を遂げました。
1年前の私たちの到達点と今の私たちの到達点を比べると、確かに少し高まりました。
とするならば、2023年のこの1年で、1年後私たちはどんな到達点に立つのでしょう?
どこまで遠くまで歩めるのでしょうか?

皆様、新年度も劇列車をよろしくお願いいたします。

【釜】






3年ぶりの子ども対象ワークショップ~こども文化がっこう

2023.03.31 (金)

報告が遅くなりました。3/18(土)~3/19(日)の2日間は、小学校1~3年生を対象にした人形劇ワークショップ「こども文化がっこう」でした。
このワークショップは、コロナ禍の三密回避を受け実施見送りをしていたため、3年ぶりの開催でした。

参加してくれた子どもたち、送迎やお弁当の準備にご対応くださいました保護者の皆様、ありがとうございました。
三匹のこぶたを題材に、人形劇をつくってやってみようという活動が「こども文化がっこう」。グループ活動の機会が極端に減っている中で、「これでもか!」というほど、はつらつと活動してくれた子どもたち。
初めて会った子ども同士で人形劇を楽しんだ2日間が、みなさんの心の栄養になってくれていたらとても嬉しく思います。

明日は4月1日。学校教育活動において「マスク着用を求めない」ことにより、子どもたちの環境がじわじわと変わっていくだろうと予想されます。

2020年3月、全国一斉休校により子どもも大人も“自粛”しました。
学校から子どもの声が消え、公園には立ち入りを制限するロープが張られました。
そのとき、子どもたちはこれまでやってきた活動が制限されていることを、自覚していました。

言うまでもありませんが、子どもは感受性が強く、順応力も高い。
2020年4月時点で小学2年生の子は、三密回避前の学校生活を知っています。ですから、活動が制限されていることを“自覚している”のです。

――では、2023年4月時点で小学1年生になる子はどうなのでしょうか?
その子たちは、2020年3月には3歳でした。周囲の大人も子どももマスクをしている姿が当たり前で、“三密”になる集団活動をしないことが当たり前の幼児期を過ごしてきた子たちです。
この子たちにとっては、明日からの「マスク着用を求めない」生活のほうが馴染みがないのではないでしょうか。

2020年の劇列車ブログを読み返してみると、コロナ禍による体験機会喪失が子どもたちにどのような影を落とすのか懸念する文章が目立ちます。
3年ぶりに実施した人形劇のグループ活動「こども文化がっこう」。コロナ禍で失われた体験機会がどのような影を落としているのか、その見極めと回復に向けた検証はまだまだ始まったばかりです。

【尚】






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