投稿者「やなが なおこ」のアーカイブ

7/21(日)13時、満席です

昨日6/30(日)は演劇と教育研究委員会。新作人形劇「うしかたやまんば」を観て、観客にわきおこる思考についておしゃべりしました。
雨の中ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

さて、「うしかたやまんば」は、7/6(土)久留米シティプラザ久留米座での上演を皮切りに、あちこちで上演予定です。
どなた様も入場できる一般公演は、7/21(日)石橋文化センター・小ホールにて開催いたします。
詳細はホームページをご覧ください
13時開演の回は満席となっておりますので、観劇をご希望の方は15時30分開演の回にお越しください。
(15時30分開演の回も、残席わずかとなっております。はやめのお申し込みをお勧めいたします。)

写真は、「うし」。劇中でやまんばに食べられてしまいます(笑)

【尚】

新しくなった劇列車ホームページ!

本日、劇列車の新しいホームページを公開しました!

劇列車の現在が、見やすく分かりやすいホームページになっています。
私たちの団体が目指すビジョンや劇列車の取り組み紹介などが、わかりやすく充実した内容になっていますよ~(^^)
そして、スマホやタブレットからも見やすいデザインになっています。
ぜひご覧ください!

また、facebookも劇列車のページを作成しました。みなさま、こちらもぜひフォローお願いいたします!

リニューアルした劇列車のホームページへアクセス
facebook/新しく作られた劇列車のページへアクセス


※リニューアル前と同じホームページが表示される方は、ページの再読み込みもしくはブラウザのキャッシュをクリアしてご覧ください。

9歳以上の人形劇の楽しみ方

昨日おとといの土日は、小学校3~6年生を対象にした人形劇ワークショップ。
参加してくれたみなさん、送迎や昼食の対応をしてくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

『人形劇といえば、小さい子どものもの』。これは多くの国の、一般的な見解です。
日本も例外ではありません。

人形劇はとても奥が深い。

ウグイスの鳴き声に春を感じ、キンモクセイの香りに秋を感じ、スズメの鳴き声で朝だと判断する。
日本人は、時刻や季節を判断するために聴覚や嗅覚までも道具としてつかい想像力をはたらかせます。
社会に流通している記号表現を組み合わせて人形劇を創っていく。この魅力はもしかしたら日本人にとってとても馴染みの深い手法かもしれない、なんて考えてしまいます。

『社会に流通している記号表現を組み合わせて人形劇を創っていく』
ちょっと抽象的な言い方をしてしまいました。

たとえば、人間の形をした人形が2体並んでいます。

この二人の関係性をどう想像しますか?

次に、三角形と四角形を足してみます。

いかがでしょうか。この二人の関係性は、多くの人にとって『家族』に見えるのではないでしょうか。

単純な例を出しました。
「三角屋根の建物の中に2人の人間が居る」という記号の組み合わせは、社会に流通している概念として「そこに2人家族がいる」という表現になります。
(これは、私たち日本人の多くがそう見るということです。社会に流通している文化が異なれば、この表現は通用しません。)

…なんだか文章で伝えるのってむずかしいですね。書きながらそう思っています。

9歳以上の子どもたちは、前述した内容のことを踏まえて創る人形劇にとても興味を示します。個人差はありますが、8歳までの人形劇の楽しみ方から大きく飛躍していくのです。
文章で理解するのは少し難しく感じることでも、ワークショップの中で人形をつかいながら「やる」「みる」を繰り返すとあっという間に理解できます。
理解すると、おもしろくなる。難しいことがおもしろくなるから、挑戦したくなる。

小学3年生以上を対象にしたワークショップを終えて、改めてそのことを感じました。
2日間つづけて参加してくれたみなさんにとって、人形劇表現の奥深い魅力を感じる2日間になっていたら、とても嬉しく思います。

【尚】

不足している?幼児期における他者との経験

昨日・おとといの土日は、「こども人形劇がっこう」。小学1~2年生を対象とした人形劇ワークショップでした。
参加してくれた子どものみなさん、送り迎えやお弁当の準備をしてくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

現在の小学1~2年生は、コロナ禍初の緊急事態宣言が出された2020年当時、年少・年中だったこどもたちです。
このとき3密回避ということで、ごく親しい間柄の人以外、手をつないであそぶこと、ままごとあそびで道具を共有すること、「おいしいね」とおしゃべりしながら食事すること、たくさんのあそびが制限されていました。

しょうがないといえば、しょうがないのです。あのときは、どうやって子どもたちを守るのか、一生懸命に考えて試行錯誤して、心を痛めながら、自然と接近してあそびたがる子どもたちのあそびを制限していました。
はじめは反発や戸惑いの反応を見せていた子どもたちも、「コロナだから」を合言葉に順応していき、制限のかかったあそびに次第に慣れていきました。

コロナ禍が落ち着き、徐々に日常に戻っているように見えます。
わたしたちも、3密回避で中止していた、こどもワークショップを再開しています。

しかし、子どもたちの様子は、コロナ前と全く変わっているように感じます。
圧倒的に、“主体的なあそび”の経験が不足しているように思えてならないのです。

満足するあそび方で、満足する時間まであそび、ときには友だちという他者とぶつかり合いそして仲直りをする…
このような主体的なあそびの中で、体験的に“自分の輪郭”をなぞることができ、自分の輪郭をなぞることができた経験から、“他者の輪郭”に思いを馳せることができる。

『自分が何を好むのか分からない』
『他者と気持ちがぶつかり合うことを必要以上に恐れる』
コロナ前の6~8才の子どもたちにはそう多くは見られなかったこれらの様子。
今現在6~8才のこどもたちに多くみられるこういった反応は、他者との満足のいく“主体的なあそび”の経験が圧倒的に不足しているからとしか思えないのです。
(もちろん、全員がこういった反応をみせるというわけではありません。また、コロナ前にこういった反応の見せる子どももいました。しかし、年少・年中時期からはじまったコロナ禍によって、いずれの児童も幼児期に必要な他者とのあそびの経験が不足していることは間違いないと思われます。)

日常生活の中では、こどもたちの経験に何が不足しているのか、気付きにくい。
けれども、“自由にあそべる”ひとときを設定してみると、驚くほど、見えてくる。
こどもたちにとって、たった4時間半のワークショップではありましたが、不足している体験をちょっとでも補完することができる楽しい体験になっていたら、こんなに嬉しいことはありません。
低学年向けワークショップを終えて、そのようなことを考えてしまいました。

さて、来月は小学校3~6年生を対象とした人形劇ワークショップです。
もうすぐ、小学校を通じて皆様にご案内差し上げます。
(ホームページにはすでに情報を掲載しております。ご関心のある方はこちらからのぞいてみてください。)
どうぞみなさん、こちらもお楽しみに。お申し込みお待ちしております。

【尚】

2時間は短い?長い?~親子であそぶ人形劇がっこうinちくしの終わりました

昨日は親子であそぶ人形劇がっこうinちくしの。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
3連休最終日が、親子の皆様にとって素敵な1日になっていましたら幸いです。

このワークショップは2時間のプログラムです。簡単な工作から遊んでみるまで。
終わった後の感想には、子どものみなさん大人のみなさん、それぞれのたくさんの気持ちをいっぱい書いてくださっています。
「おもしろかった!」「家でもまたやってみたい」「子どもが自由な発想をしてくれて嬉しかった」「想像することの奥深さを感じた」
言葉に書ききれない気持ちは、身体で表情で私たちに伝えてくれます。帰り際、人形劇あそびでやっていたことを身体表現で表したり。

最近よく、大人の感想の中にとても興味深いものが見受けられます。
「2時間という短い時間でこんなに楽しめるなんて」
「2時間という長い時間をこどもと遊ぶなんて、めったにない機会になった」

前者の感想、全くもってそのとおりです。
人形をつくるところから始めて人形劇であそんでみるところまでを2時間でやってみるというのは、とってもとってもとっても短いのです。
2時間で親子のみなさんに人形劇の面白さをどう体験してもらうことができるのか…プログラムの組み立てや材料選び、工作手順、とても試行錯誤しています。
誰でも参加できる親子向け自主ワークショップをはじめた10年前は、『人形劇をやるためには時間がかかる』ということに理解が得られず苦労していたものです。(体験された方々にはいうまでもありませんが、この『時間がかかる』ことに人形劇の魅力が詰まっているのです。詳しくはまた改めて。)
2時間を短い時間と評価してくれた前者の感想に感慨深く思いました。

後者の感想は、わりとよく言われます。
”わりとよく言われる”ということに、保護者の方の日々の忙しさが想像でき、胸が締め付けられます。
毎日の暮らしの中にある「余白」が、とても小さくなっていると感じます。この「余白」のなさが、狭量で排他的な人間関係につながっているように感じてなりません。
では、「余白」をつくるために保護者ががんばればいいのか?いえ、そうではありません。
精神的「余白」をつくりだすことは、いち個人の努力だけでなんとかなるものではないのです。

人形劇ワークショップにおいて、2時間はとても短い。
でも、毎日一生懸命くらしている親子のみなさんにとって、2時間は短いのか?

時間の感じ方はひとそれぞれだと思います。短く感じる方、長く感じる方、どちらの感じ方でも全く問題ありません。
いただいた感想の裏側に、参加された親子のみなさんの、『毎日のがんばり』が透けてみえる。
だからこそ、わたしたちのワークショップが、親子の皆様にとって素敵な1日になっていましたら、こんなにうれしいことはありません。

【尚】